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TOKYO ポエケットコミュのポエケットレポ / 望月遊馬

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ポケットレポート/ポエケット一年生

                      望月 遊馬

 私がはじめてポエケットに接したのは、2014年のことです。このときは客のひとりとして伺い、また、詩人の小林坩堝さんのブースのお手伝いを少々したのですが、これほどたくさんの詩を書くひと、また、詩を読むひとと顔をあわせたことのない私はいささか興奮してしまい、ほとんどすべてのブースで何かを買い、大変な散財をしてしまいましたが、後悔はまったくありませんでした。来年は自分で出展したい、という明確な目標、そして夢ができたのがこの時でした。
 ポエケットから帰ったその日、すぐに来年のポエケットにむけて自分に何ができるかを考えました。その時から、私にとってポエケットに出展することが、すべての行動原理となっていたような気がします。まず詩集を出すつもりでいました。だから、必ずポエケットに間に合うように詩集を出したい――。そう考えて編集者さんにも前もってポエケットにあたらしい詩集を並べたいからそれに間に合うようにスケジュールを組んでください、とお願いしました。
 また、せっかく出展するのだから同人誌も間に合わせたいと考え、詩人の森本孝徳さんと出すつもりでいた詩誌「M」の最終目標をポエケットへの出品にさだめました。詩誌「M」のtwitterの公式アカウントを開設して、ポエケットに出展することを宣伝しました。(このtwitterの書き込みを見て、わざわざ詩誌「M」を買いに来てくださった方がいらっしゃってとてもうれしかったです。)
 いよいよポエケットの日が近づいてきました。最終準備として、ブースのテーブルを飾るテーブルクロスをユザワヤへ行って買いました。(詩誌「M」の表紙や私の詩集は、白井ゆみ枝さんという画家の方に描いていただいているのですが、白井さんは、とてもカラフルでヴィヴィッドな作風で、その美しい絵が映えるようにテーブルクロスの色を慎重に選びました。)また、値札を手作りして、ポエケット専用のちらしをつくりました。ちらしの宣伝文句は「この夏は詩を読もう!」にしたのですが、ありきたりだったかな。
ポエケット当日に会場に行ってみると、みなさん、商品(作品)の見せ方、魅せ方、飾り付け方などもとても凝っていて工夫していらっしゃいました。私はまだまだ修行が足りないな、と痛感させられましたね。この点は、次回出展するときのための反省点としておこう、と心の中で思いました。
ポエケットで売り子をしていると、いろいろな人が買いに来てくださいます。お名前は存じ上げているけれどもお会いするのは初めての方。今年は、秋亜綺羅さんや橘上さんにお会いしました。立ち話程度ですが、それでも、普段は広島に住んでいて詩人に会うことなどほとんどない私にとってはとても新鮮で楽しい時間でした。また、投稿欄で活躍なさっている方ともお会いできてうれしかったです。私が投稿欄の詩を読んで感じた印象と実際にお会いした印象、そのひととなりの印象のギャップやシンクロを(作品と作者は峻別すべきだというお話はぬきにして)とても興味深く感じながら、たくさんの詩人がわたしの眼のまえを通り過ぎてゆき、その足音に耳を傾けました。とても貴重な時間であったと思います。
午前中の売り子は私ひとりだったので、ほとんど他のブースをまわることが出来なかったのですが、ポエケット独特の空気感というのは伝わってきて、それだけでも、気もちが充実するのを感じました。
午後からは、詩誌「M」を一緒にやっている森本孝徳さんが合流。一緒に売り子をしました。あいにくの天気だったのですが、たくさんの方に詩誌「M」を手に取っていただいて、とてもうれしかったです。
ここで考えてみます。もしも、次回、ポエケットに出展するならば、どんなことをしようか、と。詩の同人誌をあたらしく作るという構想があります。それも、絵を描く人と共作で漫画のような詩のようなどちらともいえない境界をゆくような作品が作れないだろうか、と。まだ、仮定の話なのでなんともいえませんが、楽しみです。
ポエケットに出展するということは、今年一年をどのように過ごすか、という事と同義だと私は思っています。それくらい気もちを注いでやれば、とても当日楽しめるし、また充実した時間を過ごせるのではないでしょうか。
ところでポエケットに参加して感じた、とてもよかった点は、最初に自己紹介があること。マイクを手にとってそれぞれのブースの出展者がそれぞれ自分のブースの特長を話します。ちょっと緊張するけれど、その自己紹介を聞いて買いに来てくださる方もいらっしゃるのだから重要です。
また、見本誌台、つまり本の立ち読みコーナーがあって、ブース出展者のまえで立ち読みすることに気が引ける方もあらかじめこのコーナーで読んでから、買いたいブースに行けるのはとてもよかったです。
そして、なによりポエケット会場にて二回ほど行われるゲストによるポエトリーリーディングはとても素敵です。橘上さんの詩集から掬いとれなかった言葉の響きの馥郁としたようすであるとか、Simo-yangさんの静かななかにある凄みのようなものに惹きこまれました。
私はまだ出展したのがはじめてのいわば一年生です。永く出展しなければわからないこともあるかもしれませんが、とにかく一年生の私の感じたこと、やりたいこと、やりたかったことを書かせていただきました。
次に出展するときには今回の反省をいかして、さらに楽しんでいこうと思います。

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