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健康をつくるコミュの尿酸のお話(第2回)最終回

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痛風ってどんな病気? 尿酸値の高い状態、教科書的には8以上が10年以上続くと痛風の発作が起きると言われています。なんと言っても特徴的なのは激しい痛みを伴う関節炎です。痛風という病名の由来は、風が吹いても痛いということで、その痛みの激しさたるや「とても筆舌には尽くしがたく、一度経験した人でないとわからない。」とか、「人体の痛みの中で最高の痛さ。」といわれます。90%以上が膝より下に起こり、その中でも親指の付け根が70%を占めます。痛みが始まって2〜3時間もたつと、患部が赤くはれ上がり、同時に熱も出ます。痛みは24時間ぐらいで頂点に達し、その後徐々に引いてゆき、10日もすると痛みが消えてゆきます。

痛風発作が起きたとき、体の中では何が起こっているのでしょう? 痛風発作はの関節の炎症によって起こります。炎症を起こしている関節では、針のようにとがった尿酸の結晶ができていて、白血球はこれを排除しようとして攻撃を加えると同時に色々な化学物質を出し、関節を取り囲んでいる滑膜に炎症を起こすのです。この尿酸の結晶は、血液中の尿酸の濃度が高ければ、当然析出しやすいのですが、必ずしも濃度が高ければ即析出というわけではないのです。痛風の発作のきっかけになるのは、高尿酸血症がベースにあって、ストレスや過労、体質などが関係しているようです。
                            尿酸結晶
痛風の合併症 痛風という病気で最も気をつけなければいけないのは、これがただ単に足や膝の関節が痛くなる病気ではないということです。痛風の原因は高尿酸血症であることは述べましたが、これは全身の臓器に悪影響を及ぼします。まず、高尿酸血症の影響を最も強く受けるのは腎臓です。腎臓は毎日体内でできる尿酸の4分の3を尿の中に排出します。残りの4分の1は糞便中に排出されます。高尿酸血症による腎障害を痛風腎といいますが、尿を濃縮する力が衰えてきて、薄い尿しか出なくなります。老廃物を濾しだすために、たくさんの尿を出さなければならなくなり、尿量が増え、喉の渇きが生じます。このまま進行して行ってしまうと、腎不全という状態になってしまいます。次に注意を要するのは、尿の中に尿酸がたくさん出て結晶化し、尿管(腎臓から膀胱へ行く細い管)の中で石を作り、尿管結石を作る場合があります。尿管に石が詰まると、疝痛といってこれまた激しい痛みを起こします。尿の出口がふさがれてしまうわけですから、うかうかしていると腎臓がだめになってしまいます。また、高尿酸血症の人はもともと美食家や大食漢が多く、肥満であったり、糖尿病、高血圧の人が多いのです。その結果、動脈硬化が起こりやすく、それによる脳血管障害(脳溢血、脳梗塞)や心筋梗塞が起こりやすいことがわかっています。

尿酸が高くなりやすい食べ物ってどんなもの?プリン体というものプリン体を多く含むものは控えたほうがよさそうです。あん肝、白子やレバー、牛ステーキ、豚肉類、お魚などはたくさんのプリン体を含んでいます。ビールや発泡酒などもできれば「プリン体〇%カット」の方がいいでしょう。でも実は体の中では食事によるものよりずっと多いプリン体が作られているということで、最近は摂取カロリーの制限が第一とされ、プリン体のほうはそれほど厳しく言われなくなってきました。

尿酸の高い方は水分をたくさん取りましょう。 水分を多く取ると尿の量が増えますから尿酸が排泄されやすくなります。尿酸はもともと水に溶けにくいので、結晶として析出させないためには、たくさんの水で溶かしだしてしまうのがよいのです。1日尿量2Lぐらいを目途にするとよいでしょう。

アルコールは極力控えめに!! アルコールは利尿作用があるから良いのではと思われるかもしれませんが、これは間違いです。アルコールは尿酸の産生を増やす作用があり、加えて尿酸の排泄を悪くする作用もあるので最悪です。特にビールはプリン体をたくさん含んでいるので、よくありません。

尿酸値の高い人は野菜を食べましょう!! 野菜を食べると血液がアルカリ性に傾き、その結果尿もアルカリ性に傾いてきます。尿がアルカリ性になると、尿酸が溶けやすくなり、結晶が析出しないので尿路結石ができにくくなるのです。

運動をしましょう。 運動は肥満の解消になり、尿酸のコントロールには大事です。ただし、ヲーキングや軽いジョッギングなどあまりきつくないいわゆる有酸素運動がお勧めです。

尿酸を下げるお薬はあるの? 食事や運動をやっても尿酸値が下がらない人は、尿酸をコントロールするお薬を利用なさるのがいいと思います。この種類のお薬は2種類あり、尿酸が作られるのを抑える「尿酸合成阻害剤」と、尿酸が腎臓から排泄されるのを促進する「尿酸排泄促進剤」があります。作るのを抑えるか、捨てるのを促すかということです。どちらのタイプの薬を使うのがよいかは、その人の高尿酸血症のタイプによります。尿酸がたくさんできてしまうタイプの人や尿路結石のある人は尿酸合成阻害剤が適しています。また、尿酸の排泄低下型のや尿酸合成阻害剤で副作用が出たり十分に尿酸を下げることができないときは尿酸排泄促進剤が適しているといえます。また、ひとつ注意しなければならないのは、尿酸が極めて酸性では析出しやすく、アルカリ性では解けやすいという性質です。この性質を利用して、重曹など体に害のないお薬を併用し、尿をアルカリ性にしてなるべく尿酸が溶けやすい状態に持ってゆき、排泄させるのがよいと思います。高尿酸血症の方は、ご自分の状態がどのようなタイプのものなのか、よく見極めてもらって適切なお薬を使ってください。



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