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アレクサンドル・ソクーロフコミュの太陽

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迫真!昭和天皇演じたイッセー尾形に拍手 第55回ベルリン映画祭

 【ベルリン17日=平辻哲也】俳優のイッセー尾形(52)が昭和天皇を演じたロシア映画「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ監督)が、メーン会場のベルリナーレ・パラストで公式上映された。上映後、尾形、香淳皇后役の桃井かおり(52)ら出演者が舞台に上がると、会場からは盛大な拍手とともに「ブラボー!」とのかけ声も。コンペ部門22作品中、19番目に登場した同作は賞レースの有力候補に挙げられており、尾形の日本人初の男優賞受賞にも期待がかかる。

ロシア映画「太陽」
 エンドロールが上がり、舞台にソクーロフ監督が登場すると、拍手が起こった。それを上回る熱狂を見せたのは尾形ら3人の俳優が姿を見せた時だ。尾形も精神的な重圧から解き放たれたせいか、客席を見つめ満足そうな笑み。1700人を収容する大劇場からは「ブラボー!」との声が何度か聞こえた。

 同映画はソクーロフ監督がヒトラー、レーニンを撮った「20世紀の権力者」の第3部。昭和天皇に正面から踏み込んだ作品で、監督側は天皇役の尾形の名前を出さずに製作に臨んだ。

 記者会見で、尾形は「それは報道規制といったものではなくて、僕が役に集中できるように配慮してくれたのでしょう。昭和天皇は僕にとっては高く遠い存在です」と話した。

 「日本では昭和天皇は繊細な問題で、商業的な成功の可能性はあるのか?」との質問も飛んだが、「イッセー尾形が昭和天皇を演じる、という字面を見ただけの人と、最初から最後まで作品を見た人では違うと思う。自分としては天皇陛下の人間としての部分を語感と体で体験して演技した。見てもいない人と同じ土俵には立ちたくない。日本で公開するのは難しいかもしれないが、とにかく、見てくださいとしか言えない」と臆(おく)することはなかった。

 尾形は書籍などを読み、昭和天皇の扮(ふん)装をすることで、役に入っていったという。劇中では昭和天皇の口癖である「あっ、そう」をまねてみたり、マッカーサー元帥との食事の場面ではユニークな英語のセリフを操って会場を笑いに誘った。

 「最初の撮影は防空壕(ごう)の中。暗い密室で、呼吸ができないような感じだった。でも、監督の言葉を通訳の方がすぐに訳してくれて、それはまるでポエムのようだった。これなら、何日でも、ここで過ごせるような気がした」と振り返った。昭和天皇という難しい役を演じた尾形には称賛の声もある。それがベルリン初の日本人受賞に結びつくかどうかは審査員次第だ。

 ◆映画「太陽」 終戦直前の1945年8月、昭和天皇が防空壕に避難しているところから話は始まる。ポツダム宣言受諾を決意する御前会議、甲殻類の研究の様子と続き、マッカーサーとの面談。そして、皇居に戻り、桃井かおり演じる香淳皇后の胸に顔を埋め、ひとときの安らぎを感じ、最後は46年1月に発表される「人間宣言」を録音し担当録音技師が自決したことを聞き幕を閉じる。佐野史郎が侍従長役を演じる。

内容に違和感…日本公開無理?

 ソクーロフ監督は昭和天皇を取り上げたことについて、「昭和天皇はユニークな人物で、世界で一人しかいない人格者。特別な状況下で、人道的な決断をしたことに興味を持った」と話した。画面は全体的に暗いトーンでシリアスだが、日本人から見ると、違和感を覚える場面も少なからずある。

 皇居にGHQからの贈り物としてチョコレートが届けられる場面や昭和天皇がチャールズ・チャプリンに似ていると米兵が「チャーリー」というシーンなど、天皇とマッカーサーが葉巻の火を分け合うなど現実離れした場面が多く、日本の映画関係者は「違和感が強く、日本での公開は難しいかも」と話していた。

桃井かおり「言葉の壁ない」

 〇…桃井は昨年6月、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督がメガホンを執る米映画「SAYURI」を撮影していた米ロスから、ロシアのサンクトペテルブルクの現場に参加。「まったく違うやり方で面白かった。リハーサルなしでやってみてという感じで、現場のことを信じてくださった」。言葉の壁についても「音楽でも文学でも表現できないから映画をやるわけで、役者は体を使って表現する。言葉は矢印みたいなものです」と話していた。

◆イタリア人専門家評価は「最高点」

 「太陽」の星取りが18日、映画誌「スクリーン」に掲載された。9人の専門家のうち3人が採点。イタリア人が最高点の4つ、デンマーク人が「グッド」の3つ、スペイン人が「物足りない」の1つと、現在の平均は2.66点。評価は割れそうだ。

 採点が出そろった作品の上位はミッテラン大統領の晩年を描く「レイト・ミッテラン」(平均3)、中東戦争をパレスチナ兵士の側から描いた「パラダイス・ナウ」(同2.88)、反ナチ運動の活動をしたヒロインを描く「ソフィー・ショル」(同2.55)、「隠し剣 鬼の爪」(同2.44)の順となっている。
[ 2月19日8時1分 更新 ]

コメント(11)

よく分からないのですが、3部作はどうにかして観れないものでしょうか?
教えてください。
はじめまして、です。

モスクワのサンクトペテルブルク国際映画祭で「太陽」がグランプリを取りましたね。
これで日本での上映に一歩近づいたのでは・・?
ユーロあたりでやると良いですね。
太陽、観ました。モスクワでビデオが出て、買ってきてもらって、VHSに変換しました。
ロシア語吹き替えですけど、隙間から日本語と英語が聞こえて観れます。
9月でよければモスクワ行くので、ご希望ありましたら買ってきます。
YouTube で予告編をみつけました。↓

http://www.youtube.com/watch?v=cmX1tRaOa6U&search=sokurov
予告編はこちらでも見られます(「Bande-annonce」のところから)。
スチールも。

http://www.ocean-films.com/lesoleil/

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