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金閣寺【三島由紀夫】コミュの質問です、おしえてください。

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有為子が兵士を裏切る場面で難解な箇所があるので、みなさんはどう思っているのか教えてください。
「裏切ることによって、とうとう彼女は、俺をも受け入れたんだ。彼女は今こそ俺のものなんだ」とありますが、なぜそうなるのでしょう?
主人公は世間から拒まれている、有為子は世間を拒んでいる。兵士を裏切ることによって世間を認めることになるのはわかりますが、だからといって主人公をも受け入れることにはならないと思います。
ご意見お聞かせください。

コメント(5)

世間すべて(もちろんその中には、すべてであるがゆえに主人公をも含む)を拒絶して、ただただ脱走兵を守る側に立っていた有為子の心が、

一転、脱走兵を裏切って世間の側に寝返ったことは、その世間の一員としてこの事件の夜に走り回り事件を目撃していた主人公をも受け入れたことに他ならない、という心理でしょうね
最後の文で
「生きようと私は思った。」
と、ありますが何が主人公にそう思わせたのでしょうか?
一番の理由は何ですか?
私が主人公と同じ立場にあったらまず死を選ぶと思うのですが。

皆さんの意見を教えて下さい。
それまで金閣の幻影に捉われていた主人公が金閣に火を放つ事によって、そこから解き放たれた。
また、最上階の扉が開かなかった事を主人公は金閣が「私を拒んでいる」と解釈する。
それらのことがあいまって、昨日まで捉われていた金閣の幻影から解き放たれて、それまでとは違う自分へ、それまでとは違う「明日」へ心を向かわせたのではないでしょうか?
> オータニさん

ありがとうございますわーい(嬉しい顔)
暁闇の村はずれの大木に隠れて、有為子をまちぶせした時から、

美しい有為子は、溝口を拒み・疎外し、
醜い溝口とは対極の、美のきわみにいた。

引用されている「有為子は世間を拒んでいる」の箇所では、
有為子はまだ、兵士の隠れ場所を白状せず、
ひたすら恋にすべてをささげた、美しい女性だった。

月の光に洗われた、その表情は美しくて、世間も・親の説得も・村人たちの非難も、すべてを拒み「有為子の顔がこんなに美しかった一瞬は、もう二度とないだろうと思われた」とあります。(すみません、引用文うろ憶えです)

美=拒否 なのです。

ところが、有為子が兵士を裏切り、兵士の隠れ場所を告げた時、その表情は崩れて、
有為子は拒むのをやめた。
だから俺をも、もう拒まずに受け容れて、有為子は俺のものになる
と、溝口は思ったのです。

だがこの直後、それは錯覚で、
有為子は兵士を裏切ったのではなく、兵士との心中を覚悟して、死を決意したのだった
とストーリーが展開します。

コミュ「三島由紀夫のことをかたつたり」の、トピ「金閣寺」にも、私は同様な事を書いたので、
ご高覧願えれば、と存じます。

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