しかし、韓国の国立国語院による「外国人のための韓国語文法」(下記<参考文献>参照)には、「‘-ㅂ시다/-읍시다’는 윗사람에게 정중하게 말할 때는 사용하지 않는다.」とハッキリと書かれています。そして、上と同じような表の「勧誘形・上称」の欄には「가십시다」の代わりに「가시지요」が入っているのです。 「目上の人には『가십시다』や『갑시다』ではなく、『가시지요』を使いなさい」というのは、体験談に出てきた형님の単なる個人的意見ではなく、言わば「国が定めた正しい敬語法」なのです。
となると「『합시다/하십시다』は一体どんな場合に使うの?」という逆の疑問が沸きますね。 もちろんそれに対しても国立国語院はきちんと答えています。 ずばり、「公式的な場で多くの人々に要請や勧誘をする場合」です。 (例)이 문제에 대해 같이 생각 좀 합시다. 회사의 발전을 위해 노력합시다.
さらに詳しく解説を見てみましょう。 「一般的に‘-ㅂ시다/-읍시다’のような格式体の表現は‘-아요/-어요’のような非格式体の表現に比べ丁重で礼儀正しい表現だと思われている。従って、韓国語学習者は目上の人にある行動をしようと勧める時、‘-ㅂ시다/-읍시다’を使うという間違いを犯すことが多い。‘-ㅂ시다/-읍시다’は丁重で丁寧な表現として使われないという点を強調する必要がある」 「目上の人に対して個別に話をする場合には‘-(으)시지요’や‘-ㄹ까요/-을까요’‘-(으)시겠습니까’などの婉曲表現を使わなければならない」 (例)선생님, 조금 쉽시다.(×) 아버지, 오늘 같이 점심을 먹읍시다.(×) 사장님, 함께 이 자료를 발표합시다.(×)
1つは、一人でバスに乗っている人が「내립시다!」と叫んだ場合です。これは「降りましょう!」ではなくて「降りるから通路を空けて下さい!」という意味です。運転手に向かって言うなら「止めて下さい!」ということになるでしょうか。多少強引な「要求」の響きがあるので、急を要する場合以外は使わないほうがいいかもしれません。 もう1つは、「여기 돈 백만 원이 있다고 합시다.」のように「仮定」の意味を表す場合です。日本語でも「〜だとしましょう」となり、形が全く同じですね。
『The Korean Language』(Iksop Lee and S. Robert Ramsey, SUNY Pr.2000)
252ページから尊敬体の勧誘形に関する記述があり,ここではまさにHJWさんの説明と同じことがありました.-십시다の英訳には“〜して下さい”に相当するものが当てられてます.話者の行為参加性を低くすることが尊敬すべき話し相手への勧誘・提唱には必要なようでおもしろいですね.