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澄雪コミュのざ・観劇

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舞台を見た感想を、感動を、残そう☆


作品不問!
劇団名・作品名を明記してね♪

コメント(14)

6月2日土曜

劇団劇作家
「劇読み!」前編


8つの作品を扱った、言わばオムニバスの公演でした。
その中の4つを見てきましたよー。



「在り処」
作・相馬 杜宇 さん

「ドールハウス」
作・錦織 伊代 さん

「フォルモサ!」
作・石原 燃 さん

「正しい海賊の作り方」
作・坂本 鈴 さん



基本は朗読。
だから役者は台本を持ったまま舞台に立つから、なんか不思議☆

舞台はただ聞かせるわけじゃなく、見せることも意識された演出になってた。
だから台本も舞台に合わせて、表を鏡にしてみたり、トランプにしてみたり、と工夫いっぱい。

あ、だから衣装も凝ってた。
もちろん、舞台美術も必要分だけセット。
場転をしても雰囲気を壊さない程度だから、またいいんだろうね。




「在り処」
現代社会では珍しくなくなった老婆1人暮らしの生活。そこに空き巣が入るも、老婆に息子と勘違いされ…。
コミカルなタッチで話は進むものの、近年問題になる老人1人暮らしについて、考えさせられる作品でした。


面白かった。
ボクの第一声目がコレ。
役者がまたフツーのお婆ちゃんを演じるんだ。
空き巣がうろたえつつも、必死にバレないよう息子を演じる様もまたいい♪


お婆ちゃんの、息子にいて欲しい気持ち。
空き巣の、物色を終えて早く立ち去りたい気持ち。
この相反する気持ちが交錯していく。
最後には、テーマがしっかり客に投げ掛けられて、考えさせられる。
作品では強く語らない。
答えはきっと客の中。

脚本上手いなぁ。




「ドールハウス」
とあるキャバクラに主人公の女の子が一夜のキャバ嬢を体験。
客に夢を与える為に、自分に化粧をして、別人になる。仮面をつける。
源氏名を貰って別人になって、客の気を引いてるうちにふと思う。
私は誰?


女の子がコスプレしてて可愛いかった☆
というのはおいといて…。

イスが、6コ×2列だけで空間を広く演出したのは凄い☆
前例に女の子、後列にボーイとキャバに来たお客が座る。
それほどの移動はなかった。
店の外や更衣室に行く演出の時だけ立ち、はけたり別の場所に立っていたり、というもの。


朗読劇というのを活かし、「ユリ、サトウの席につく」のト書きを読み上げるだけで、話を進行させる。
だから、ストーリーのテンポはスムーズ。
実際、普通に舞台としてやっていたら、セリフがない時にマイムだけで創ったりしたんだろうか?
今回は朗読劇だから、台本持って下向いていても気にならなかった。
朗読劇を上手く使った演出だったなぁ。


後編へ…
6月2日
劇団劇作家
「劇読み!」後編



「フォルモサ!」
人類学者の、原住民を保護したい気持ちと、その妻の、原住民討伐という世論・世間体に合わせたいのに夫の考え方にも合わせなければならない気持ちがぶつかっていく。



ボクには難しかった(笑)


世間体に合わせて生きていくのは必要不可欠と思う。
けど、自分の信念を曲げない生き方もしかり。
それがたとえ、周りからの批判を浴びたとしても…?
そう、自分の意志を貫くことは難しい。
人として、どっちが正しいか、なんてわかんない。
日本人に凶器を向ける原住民を討伐するのが正しいのか、絶滅してしまう原住民を守るのが正しいのか…。


この作品は朗読劇より、しっかり作りこんだ方が見やすいかも?
ト書き部分を読んでる感じも少なめだった。
…というと、前述の「在り処」もそうなんだけど。
コミカルな部分が少ない分、役者さんには両手自由に、で、感情を割り増しにした方が見やすいんじゃないかなって。
ボクが単に理解力がなかっただけだろうけど。
作品の完成度が高いだけに、ハードルも高い感じがしたんですよ。




「正しい海賊の作り方」
海賊のキャプテンをやり始め、魅力を高めたララと、そのララに憧れて女を磨くリリ。
みるみる豹変していくリリに戸惑いながらもキャプテンの座を守るララ。
船員である男の気を引き、船の中心に立ち始めるリリ。
いつしか、キャプテンはどちらかわからなくなり…。



朗読劇、という設定を逆手にとって演出されてました。
そういった意味で、4つの中で一番新鮮さが際立った作品。

基本、台本は女の子2人が持ってる。
で、男5人は台本を見る為に2人の間をいったりきたり。
その絵が、2人のどちらに好意を寄せているか、という風に見えてくる。
男5人が、また、素で動いてるみたいなのが、振り回されてるみたいでよかった。

ト書きの使い方も上手かった。
コミカル調子で進んでいくから、ト書きで遊び易かったのかも。
女の子がト書きを「キール、去る」と読むだけで、女の子が男を転がしてる感じに見えるんだよね。
「2人、情事を思わせる仕草。テレビの音がだんだん大きくなっていく」
お気に入りの演出です(笑)
笑いながら読むんだもん☆


後半の下りは一転、シリアスに。
自分の存在価値をどうやって見つけだすか、というテーマをビシッと印象つける感じがかっこよかった。
…が、ちと長かったかな?
今まで動きが多かった分、静止時間がそう感じられてしまった…。

そして動き始めたと思ったら、ストーリーが予想しない方向に!?
結局、目が離せない。
ストーリー展開が、上手く出来てるよ…。





以上、4つの感想。
長くなっちゃってすみません。

とにかく、4つとも作風が違うから、とても面白かった。
出来も良いから、大満足☆
劇作家の劇団だから、今後も良い作品が続々と出てくるかもハートと思うと、自然、期待しちゃうよね。
7月16日

MCR LABO
第4回公演
「愛憎」

in新宿村


MCR LABOは半年限定の特別ユニットみたいでした。
通常はMCR。
しっかり本公演が10月にあるみたい。



42の独身女性あずきを中心にストーリーは進む。
18も若い彼氏が出来たものの、心が開けず、無理をして付き合っていた。
そんな時、突如現れた、自分の気持ちを素直すぎるほど、口にできる若い女の子ミカ。
彼氏は真に受けない。
が、言い寄るミカをみて、あずきは不安になっていく。

彼を信用できない自分、自分を好きになれない自分。
自分の回避したいと思っていた場面が現実化し、その葛藤がクライマックスを迎える。


こんな感じ?
あらすじをまとめるのは何度やっても難しい。



舞台はコメディー調で進む。
最後以外は笑い声がよく聞こえたね。
ボクも笑ってた。

テンポがよくて、セリフ回しがよくて。
役者それぞれ、アクセント、抑揚が上手い☆
動きが少なめな舞台だったけど、その上手さがカバー。
ステージが狭いから、演出としてはそれで正解だったかも、って思いました。


1時間20分の舞台。
正直な感想、物足りない。
主役あずきの気持ちの変わり方も早め。
あと、周りのキャラが立ってない。
あずきが1番ダメージを受けたのはどのセリフだろう?とも思ったり。

もちろん、じわじわダメージの蓄積、っていう流れなのもわかるけど。
なんか、自家発電気味だったかなーって。

…コメディー調ってのは、やっぱ難しいのかな?
9月16日

劇団ダルメシアン
第14回公演
「ネバーランド〜大人の寝不足夢物語〜」

in下北沢 東演パラータ



第12回のレンタルガールフレンドから約2年。
待望の新作でした☆

その2年間に、創作について1から学び直した団長。
持ち前のテイストに加え、学んだ手法をどんな感じに盛り込んでくるのか…ホント楽しみにしてました(笑)
ボク、団員にもかかわらず、本番の発見を優先し、練習にあまり参加しなかったのはホント申し訳ないけどf^_^;




養蚕を仕事としている村。
そこに生まれた者は生涯、糸を紡ぐことを定められていた。
大人の国では、糸を紡ぐだけの、ぐるぐるぐるぐる同じ毎日。

村の子供たちは大人の国へ。
試験を通過し、能力に見合った配置についていく。
青年「マダラ」は、その中でもエリートコースを約束されていた。


そこに突然現れた少女「ルリ」。
ルリは夜にしか現れない白い蝶を追っていた。

『白い蝶を追って、夢の国、ネバーランドに行くんだ!』


エリートへの道から外れ、白い蝶を追うことを決意するマダラ。

夢を追った先にあるものは…?




今回は下北沢ぴかぴか(新しい)
それだけでビックになった印象(笑)

会場が、今までと比べ、天井がホント高い!
それを活かした演出が印象的でした。


ダンス。
跳んだり跳ねたりするだけでも、迫力が全然違うんですね。

道具も大きく動く。
例えば、紐状のものを振り回しての演出も可能☆

だから、パフォーマンスが楽しい♪

飽きさせないことを考慮してるんだなぁ〜って思った。
まぁ、いつもですけどね。
毎回パワーアップしてるのは流石ハート

棒を虫取り網にみたてたり、ロープを糸巻きに関連させたり。
ホント、道具で遊ぶのが上手くなったなぁって思いましたねウッシッシ


ストーリーの進み方は…、相変わらず期待を裏切るラスト(笑)
今回は珍しく、主役が女の子じゃないんだよね。
だからかな?
お得意?のドロド〜ロ話はなかった。

つまり、その分、新境地な作品☆
学んだものを早速味付け使用したんですねぇ。

バッチリ、客へ投げかけ、答は作品内であえて出さず?
ボクはめいっぱい悩みました(苦笑)


照明さんはプロってことで、明かりには文句なし☆
炎やら、神秘的な夜を表現出来てたなぁ。

音響さんは、実はお手伝いさん。
といっても、もうだいぶ場数を踏んだんだぁね(笑)
ダルにはあの人がいないと、もう困っちゃうね。


舞台は、後方に、左右を開けて暗幕がどーんと1枚。
その暗幕の前平台が横に並んでた。
天井が高いから、平台での演技が映えてたね。
前までは、脚立や箱に乗る程度。
演技をするには天井が低くて怖かったもん(笑)


ボクが見たのが千秋楽。
てことで、集中切れてた?
開始の20〜30分、世界観を客に植え付けなきゃならないのに…もうやだ〜(悲しい顔)
ボクは置いてけぼり感を受けてしまいました。

いつもは違うんだろうね。
でも、ボクにはこの1回が全てなんよ?
てなわけで、ちと残念冷や汗


一部、自分の役とは違う「チョイ役」をやるシーンが、ほとんどの役者にある。
一人複数役。
その点が少し厳しかったかも。

というのも、テン兄とテング、2役を抱えていた役者がいて。
で、しっかりキャラ替え出来ていて。

ちょい役の為に、自分の役を一旦外す。
が、外しきれなくて、似た感じになっちゃう役者も…。
出来てる役者もいる。
だから、気になっちゃうんだよね。

言い換えると、自分の役を掴みきれてない?ともとれるかも…。
ボクも、だけどねf^_^;


全体のレベルが高くなってるからこそ、無視はできない面だよね…。



…生意気なコメントかもげっそり
でも期待故の感想だよなぁ、と素直に思う(*_*)


うひゃああせあせ(飛び散る汗)
復帰が決まっても、下っ端レベルからの再スタートは否めないなぁ(>_<)
10月20日


劇団チョコレートケーキ
第14回公演
「君の空に花束を」

in池袋 THEATER GREEN BOX IN BOX THEATER



高校時代の後輩の舞台☆
実は彼女の舞台を見るのは初めて。
大学生の時も、社会人になってもやってるのに、今回初めてでごめん(苦笑)




会社員の狩野は、同僚の鈴川さんに恋をする。
しかし、やっとの思いでデートに誘ったものの、ひょんなことで死んでしまう。

そこに、霊能力を持つ十川と偶然会う。
幽霊になってしまった狩野だが、最後の思いを伝えたくて十川に頼み込む。

共に鈴川のもとへ向かったが、鈴川には死神が付いていた。

「鈴川さんを救いたい」

狩野の最後の思いは届くのか…?




ストーリーはコメディー路線。
最初は「八月のシャハラザード」を彷彿させられたー(笑)

小ネタ満載で、笑いをとって客を飽きさせないのはよいかも。
アメリカのホームコメディーみたいに引っ切り無しに(^^ゞ


役者は舞台慣れしてるなぁー、って思った。
臨機応変に動けるんだよね、みなさん。

小ネタ&コメディーが多いから、アドリブなんだか台本通りなんだか。
きっとアドリブもしてるんだろうなー。
が、客にはわかんない。
それはすごいことよ?



ビックリしたのは音響、照明。

効果音がタイミングばっちり。
コメディーだからね、いろんな効果音使うんだよね。

照明もね、タイミングばっちり。
コメディーだからね、いろんな効果照明を瞬発的に使うんだよね。

同じコメントでごめん(笑)


選曲や、スポットライトとか、変に気になるところはなかったから、よかったんだろうなー。
役者より目立っちゃダメだからねf^_^;




残念なのは、やっぱりコメディー路線だから、いきなりシリアスに入っても、感情が急に変化したように見えるとこ。
いきなり怒鳴るように怒られても…、と客がきょとんとしちゃう。


とはいえ、1人がしっかり隔離されたかのように、コメディーにノンタッチ。

キーパーソンの鈴川さん。
彼女とのラストのシリアス面では、感情が表せてたのはよかった。
気持ちを伝えるのが目的だから、しっかり感情が表せてないとね。


もう少し、シリアスへのシフトがゆっくり入ってたらねぇ。
といっても、シリアス入ってるさなかでもギャグ言ってたけどねf^_^;

しかし…路線維持を貫いて、あの構成は上手いなぁ。
12月26日


劇団S.W.A.T!
第36回公演
「Speak of the Devil LOVE STORY」

in下北沢 「劇」小劇場




高校の時の、1つ下の後輩の舞台です。
といっても、彼女はまだまだ劇団内では新参者扱い。
大きな役はもらえてません…。

応援してるゾーー星
はようビッグになってー。
そしたら友達に声を掛けやすいから(笑)




カチンコSTORY


ある喫茶店でいつもの日常が繰り広げられていた。

そこに契約をとりにきた「ジャンゴ」。
その契約を交わせば願いがなんでも叶うという。

しかし、それは悪魔との契約。
ジャンゴは悪魔だったのだ。


契約をとろうとしているところに、「カホコ」と再会する。
カホコは、過去に契約した人間の彼女だった。
今は喫茶店の店長。


記憶を消されているカホコはジャンゴの正体を知らない。
ジャンゴは、過去にカホコの彼氏を奪った事情もあり、カホコを気にかけ始め、そして、住み込みで働くことに。


数日経ったある日、別の悪魔がやってきた。
そしてカホコに手をかけ始めてしまった。


ジャンゴはカホコを救えるのか?
そしてジャンゴの恋の行方は?
(悪魔なのに…笑)







とまぁ、こんな感じです。

全体的にはコメディー。
テンポがよくて飽きない、飽きさせない。

特に音響との連携がよかったるんるん
ミュージカル調とかね。



舞台は小劇場。
7人立てば、手狭に感じるだろう広さ。

そんなところに、フルキャスト出てるシーンもあった…
賑やかだったわ(笑)


セットもずっと喫茶店の店内。
といっても、異空間を照明で演出したりしていたけどね。


役者のレベルは高い。
文句なし。
あれは客呼べるわ(苦笑)





ストーリーは上記の通り。
結末書いたら、ホントにそれで全部になりかねんf^_^;


セリフや掛け合いが、なんというか…コント・まんが・アニメ調子。

コント4割、ストーリー4割、感動1割、歌1割。


だから、見終わった後は
「あ〜、面白かったハート
だけでした。


つまりエンターテイメント性が強い舞台。
それを形にすることのなんと難しいことか!

よく出来てたと感心しましたるんるん






次回は35周年記念で、新宿「紀伊國屋」でやっちゃうとか。


…有名会場で舞台をやるのも、客をひく要素なんだろうな。

見習いたいけど、これだけは簡単には真似できん(苦笑)
1月26日


劇団ひまわり
第1回公演
「正しい海賊の作り方」





劇団ひまわりによる、研究生主体の初公演!

キャストはオーディションを経て選抜。

ダブルキャストということだったけど、さすがに2組ともは見れずf^_^;

時間の都合に合った方だけを見てきました。




さらに補足としては、我が劇団ダルメシアン団長の初劇作家デビュー?

この「正しい…」が劇団ひまわりに売れたのですよ〜

パチパチ拍手



ここまで登ってきたかぁ。

が!もっともっと登って行くんだろうなぁほっとした顔





◇◆あらすじ◆◇

海賊のキャプテンをやり始め、魅力を高めたララと、そのララに憧れて女を磨くリリ。
みるみる豹変していくリリに戸惑いながらもキャプテンの座を守るララ。
船員である男の気を引き、船の中心に立ち始めるリリ。
いつしか、キャプテンはどちらかわからなくなり…。





あらすじは前述の「劇読み」の引用(笑)

同じ本だからねf^_^;


が、ラストは違う!



きっと、演出に何度も書き直しを命じられたのだろうねぇ(苦笑)






舞台美術はとてもシンプル。

中央にどでかい板が机のようにして、箱足の上に敷かれている。

その周辺には箱足。
さながら椅子の様。


これだけ。



この簡単にばらせる机は強度もあって、2人くらいはばっちり乗れてた。

だから高さの演出がメリハリよく使われてたね。


そしてこの板が、くの字に曲がる!?

折り畳んでも使ってたし、くの字にして立てて壁代わりとして仕切り、2つ場面を同時展開したりと。

これには脱帽…。
初めてみる方向で楽しかったハート




役者。
リリ役が上手かったねぇ。

あの出だしのかすみ草っぷりがよいよー。

後半はちゃんとタンカ切ってたしね。



前半は男性陣に勢いが…。
女の子2人を立てようとしてのことかもしれないが、ちと「いるだけ」に見えたのが、ね。

でも後半は生き生きしてた。
…懐かしい(笑)



殺陣とかも一切カット?
序盤は急な展開に、殺陣とかでアクセントというか補足というか、これらで流れを見やすくしてたところもあった(と当時は思ってた)から…
今回はアミューズメント後のママの失言あたりまで流れが早い早い(笑)

でもまぁ、しょうがないかな…?





女の子2人は上手かったなぁ。

男性陣は、皆でいると上手く見えた。
1人で、とかだとキャラが安定してないとこが…。
あ、チュラとコリンはよかった。


チュラはやっぱりずるいよね(笑)

最初台本を読んだだけの時はこんな目立つキャラになるとは思ってもみなかったのに…(笑)







こんなとこ。

いやぁ、馴染みの台本が、他の演出によって、知らない人たちが演じているのを見てると、ヘンな気分。

既製台本ならフツーなんだけどね。




でも、結構、初回の演出方法でかなりの完成度だったのかも?とか思ってみる瞬間がありましたな。


…うーん、、、団長を買い被りすぎかなぁ?
3月8日


かわせみ座
第?回公演
「暮るるを慕う桜の木陰」
in 池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER





劇団ダルメシアンの主軸2人が客演ということで、足を運びました走る人


団長はさらに、脚本にも携わっていて。



人形劇と聞いていて、初ジャンルを楽しみにしていたボクでしたが…

なんと!?
無言劇!?


セリフがないんです。

だから、あらすじ書くの難しい(←言い訳ですぴかぴか(新しい)




◇◆あらすじ◆◇
山道に注連縄によって魔が封印されている大岩があった。
ある時、童と獣がその封印を解いてしまった。


飛び出してきたのは、物の怪を統べる一角狼。

注連縄は「物の怪を封印していた」ことを正義とし、その正義のもとに、封印を解いた童を殺す。
それは歪んだ正義。

一角狼は山神。
物の怪を統べ、山を守る存在であったからだ。



山神が封印されていた時期に、魂を喰らう桜が現れていた。
それは春夏秋冬問わず咲く。

その桜に宿る、桜の精は2つの顔を持つ。
1つは、花を絶やさぬよう、魂を喰らう性。
1つは、やさしを持ち、わが身を呪う。


その桜の精に、お坊さんである聖は惹かれてしまう。



契ってはならぬ同士の行方と、歪んだ正義をかざすモノたちの行き着くところは……?


◇◆◇◆◇◆◇◆



考えに考えましたが、やっぱりまとまらないや(苦笑)







人形の動きが、とてもリアル。

人形はもちろん、動物の表情も動きで感じとれるほどぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

ましてや、桜の精は人間が演じてるのと同じくらいの演技力(?)


まさに素晴らしい、の一言です星





舞台セットもこれまた…。

セリフがない分、目に入るものが情報源。
そのセットが大掛かりでありながらシンプル。
不必要なものがないので、とても見やすかったー。




ひとつ言うなら…わらべ歌がもう少し聞き取りやすいとよかったなぁ。

ストーリーの補完として、もうちょい大事にしてほしい…。
一発限りでは聞き切れないかったんだよね。
11月15日


中央大学第二演劇研究会
第?回公演(2008年度 秋公演)
「サークル棟戦争〜今年のゲリラ祭は戦争だ!」
@ 下北沢 東演パラータ





マイミク・蓮ちゃんの所属する、大学サークルの劇団。


今回は1年生がメインの舞台。



そーいや、ボクも高校生の時、1年生公演なるものをやったなぁ…(¨;)





◇◆あらすじ◆◇
東京の外れにある大学。
そこでは日夜サークル活動にいそしむ学生の間で熾烈な争いが繰り広げられていた!

「サークル棟が一棟取り壊される…。」

そのウワサを発端に、サークルに所属する学生たちが西棟と東棟に分かれ戦争を開始!


西棟、東棟、学校側、そしてこの機に乗じて公式なサークルになろうと目論む非公認サークル、争いを憂う心優しい学生…様々な思惑が交差する中、ついに最終決戦日が決定する。
学生だけの夜通し祭、「ゲリラ祭」−−−!!
この争いに決着はつくのか!?


◇◆◇◆◇◆◇◆



チラシの裏を丸写しですが、何か?


…実際、今までもこーしたかったのに、裏面の文章ではあらすじになってなかったのよねあせあせ(飛び散る汗)

今回はしっかりまとまっていたので、使わせてもらいましたぴかぴか(新しい)






以前に、ダルでも使用した舞台だけど…

当然のことながら、やっぱり舞台美術で、全然違う雰囲気になるなー、と改めて実感ふらふら



ニゲキの今回の舞台は学校。
ダルと違ってファンタジーの世界ではない。

その中で、場転をして、違う空間(場面)に移っても違和感のないセット、というのが課題だったろうなー。

コンクリートよりは無機質ではなく、ポスター程の自己主張のない「新聞紙」のようなものを、平台を組んだその側面に乱張りした感じ。

これで、学校の部室棟特有の物の賑やかさ…「物であふれて、すっきりとはしていないけど、不要な物ではないから捨てられない」感じが出てる気がしたぴかぴか(新しい)






音響と照明は…空間演出については差し障りなく出来てたかと。

学校だからね、あんまり様々な色を使ってしまうのは非日常を感じさせてしまうし、
コメディーだから、いちいち場面に曲を当てると、コメディー調を曲で演出したい時に効果が薄れてしまうし。


だから、今回の舞台はそのコメディーを演出することへ力を注いだんじゃないかなー、とか思った。

殺陣のシーンでも、ポーズをキメるシーンでも、音と光は効果的に表現出来てたと感じました。








さて、役者。


言いたいことは沢山あるが…どうしよ?(笑)


まぁ、1つ言えるのは、まだ役者経験が少ないならしょうがないかーということ?

とはいえ、お金をとっている以上は、当人たちが学祭感覚程度でしか上達意識を持っていないのであれば、そうは言ってられんが。




技術云々で言えば、あれこれつっつくとこもある。
が、今回はそれを置いといた上で1つ…


当人が学生なのに、役では学生らしさが活かされてなかった。



普段そんなに、手を前で組まないよね?
腕組まないよね?

友達同士のはずが、ちと会話が固かったり。
立ち位置を気にするあまり、微妙な間合いでしゃべってたり。
学生ならどついたり、なんだりしてもおかしくないのに、そういった台詞(台本)にはないアクションが少なかった…。


出演人数が多かったから、演出が行き届かなかったかな?





日常的な自然な動きができて、かつ舞台上で自然に感情が沸きあがる感覚が早く身につくといいなーぴかぴか(新しい)
12月06日


清水康栄プロジェクト#1

「遠くの空はカナダへ、近くの海は瀬戸内海」
@ 王子 pit/北区域






ダルでの先輩、清水さん…通称ヤスさんの、作・演出の舞台。


正直ボクからみても…カッコイイのに可笑しな人、常識がありそうでバカキャラ、しっかりしてそうなのに、先の行動を読めない人(笑)

とても不思議な人です。

きっと同級生なら仲良くしてません手(パー)



そんな、頭をスキャンしてもどんなことを考えてるかわからない人の、作・演出舞台。


遠いので行くのに躊躇したのが正直なとこでしたが見て来ましたよ〜。




◇◆あらすじ◆◇
あることをきっかけにニートになったサトシ。
そのサトシの姉・リカは、そんなサトシの為に一生懸命仕事をこなし、生活費を入れていた。
また、リカは一人暮しをしているサトシの家に来ては家事の一切の面倒を見ていた。

容姿も可愛くて、性格も優しい姉に、サトシは恋心を抱いていた。



そんなリカに結婚話が上がる。
かねてから付き合いのあったサイトウとの交際は上手くいっていた。

しかし、サトシの今後に不安のあるリカは、サトシの自立を見届けてからにしたい思いがあった。



「お姉ちゃんには幸せになってもらいたい」

自分の気持ちを殺しながら、姉の幸せを願うサトシ。
その為にも、外に出て自分を変えようとしていくが………。


◇◆◇◆◇◆◇◆


今回のあらすじは40点だなあせあせ(飛び散る汗)

でも、多分本筋はこんな感じでよいはず。



伏線?には友情や嫉妬とかもアリまして…。








役者レベルが高く感じられました。


出だしは大丈夫かな?と思ってしまったところもあったけど…あれは演出だったかも。

見知ってばかりの男女4人なら、あの堅苦しいというかぎこちない会話は当然かぁ、とか思った。




会話での間の使い方が自然かつ効果的ぴかぴか(新しい)

表情で会話が出来てるというか、応えない無言がちゃんと意思を返せてる。


後半のシリアスな面ではより効果的だったなぁ。

余計な台詞・説明なく感情が客に届くのは、とても大事な要素よねぴかぴか(新しい)



台詞に嘘っぽさが感じられなかった。

表情と雰囲気と息遣いがそう思わせるのだろうね。






照明はシンプルだったなぁ。

ので、スルー。




音響もシンプル。
目立ったのは場転の時くらいだったような?


1つ苦言をすれば…舞台後ろの扉の先にキッチン、その先に玄関がある設定みたいだったけど…
玄関開閉音が、その舞台後ろの扉との開閉と近すぎ。
その扉と玄関の距離はいかほど?と、気になったのはボクだけだろうなー(苦笑)





そーいや、舞台監督がニカ殿でした。

本当にシンプルな正方形の舞台。

しかも、狭い。


その空間をさらに一回り小さい正方形をつくるように、1辺にたった2本、計4本のロープを縦に張るだけで、空間を3分割してた。

…言葉だけじゃ説明しづらいあせあせ(飛び散る汗)


そのロープにはワッカを作ってあって、そこにハンガーを掛けられる仕組み。

ハンガーを掛けるだけで壁に見えるのが不思議だよね。


かつ、シースルーというべきか、ロープが4本だけだから圧迫感なく空間を分けてるのがよいね。

ナイスアイデアぴかぴか(新しい)






さて、ストーリー。

ボクは結構好きハート


てかねぇ…ボクはニートではないにしろ、自分の今の状態は良くは思ってないわけで。

重ねるわけではないけど、気持ちが解らなくはないなぁー、と。



それと、親友・友情・恋愛について。


信じられなくなったら、友情もそれっきりなのかな?

恋愛はやっぱり他のことに盲目になっちゃうのかな?


ボクはまだ完全に信じられない人と知り知り合ったことはないみたい。

見境のない恋愛もまだみたい。
恋愛の、その相手のことは絶対だなんてことを思えることはあるのだろうか…。



友人の気配りを組めない滑稽さや、恋愛の果てに友人の首を絞める姿は、愚かしい(?)と感じつつも、人間らしさも同時に感じた場面でした。



で、最後の場面。

ちと駆け足気味に感じたボクは、最後のメッセージを受け止めきれなかった…。

「誰もいなくなっちゃった…」とは、姉の発言。
はたして…?





てか、カナダも瀬戸内海も出て来てないよ?(笑)
03月06日


中央大学第二演劇研究会
2008年度卒業公演
「真珠色の革命時代」
@ 下北沢 / 東演パラータ






今回もお誘いを受け、蓮ちゃん所属の「ニゲキ」へ行ってきましたー(^O^)




◇◆あらすじ◆◇
舞台はとある大学のサークル『アート研究会』通称アー研。
アート研究会はもともと、大学にある様々な文化系サークルが部員の確保のために
一同に結集してお祭りをやったのがはじまり。
それから十年の月日が流れ、部員も増え、サークル室も広くなった。
部内には先輩と後輩の間に不穏な空気が流れ始めている。
以前のような熱気と一体感はもう二度と戻らないのか?
目を背け続けてきた問題は、いつか破裂する…。


◇◆◇◆◇◆◇◆


はい。、
またまたチラシ丸写しですあせあせ(飛び散る汗)





史上最多32名のキャストだって!?


そんなにたくさんのキャストと1つの舞台を作ったこともないよ〜ふらふら


ストーリー自体が「1つの部内でいくつかのグループがある」わけで…、
舞台を作ってる間も、リアルにグループごとだったのかなぁ?とか思ってみたあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)





今回もサークルの話でしたねぇ。
まぁ、等身大のことを書くことは今しかできないからね。
でも贅沢を言えば、その現実で感じた感情をサークルというリアリティに近いところに例えるのではなく、別の世界に例えて欲しいとも思った。
学生パワーや上下関係等、前作と共通点が多いのが否めない…。
とはいえ、劇団のウリが「若い」「エネルギッシュ」なら、もっともな作風とも言える。

が、口コミで集客を狙い、いろんな客層を集めるなら、やっぱり学生ウケの枠から抜け出さないとねぇ。
内輪ネタを入れていないとしても、素の役者を知ってるから笑える、とかは内輪。
客としては、わからんものを披露されても置いてけぼり。


でもまぁ、今回は卒業公演だからいいのかな?
…方針がどこにあるかわからんから言及はここまでにしよう。




ストーリーは…最初指摘ばかりになるかと思ったあせあせ(飛び散る汗)
下ネタばっかりで、客の反応は薄くて…というかどう反応してよいものか(苦笑)

が、それは狙いだったらしい。
「彼らのやってきた作品はオナニー作品だ」とは新入生の女の子のセリフ。
ただ自己満足で作りあげただけの作品だったことをアピールしたかったのだ、とボクは理解した。
好き勝手やってるサークルの活動ってあんなイメージだわ、って思った(笑)


その後の展開はちっともの足りない部分も。
お金を無くしたり、実行委員会と揉め事起こしたり、とドタバタするけど…
お金はあっさり見つかるし、揉め事は前回見たのに似てるからインパクトがあまりなくてあせあせ(飛び散る汗)

あと、ストーリーの主軸が留年生になってくるのだと思うけど、彼の「周りから置いて行かれる」気持ちって、現学生に伝わってるかしら?
4年生にもなれば感じるところもあるだろうけど…ちょっと厳しい気がする。
「後腐れなく追い出してくれ」という卒業生からのメッセージならば上出来だけどほっとした顔




で、演出はよかった。やたら間のある場面もあるけど、それは役者の力を信じてのことだろう、と。
アー研全員集まっての顔合わせ、そして1つになるハズのところがグループで固まっちゃって…1人孤立、とか。
役者を信じてやらなきゃ出来ないなぁー。




あ、役者。
上手いと思う人は、前見た時も上手いと思った人だった。
逆にあれ?って思う人はまた同じような役をやってた。

あれだけの人数を舞台にあげるとなると、やっぱりキャラが定着して、出番も似てしまうんだろーなぁ…。
と思うと、あれ?って思ってしまった役者さんには不幸な環境なのかもしれない。
ナヨッたキャラもソレを引き立たせられれば、のび太級の主役になれる。

少人数・短編舞台を見てみたい、と思った。
8人・30分の舞台を4本、とか。






舞台美術は今回もしっかり出来てるなーって思った。
アレはすごいね。






1つきつく言うとしたら、制作面。
客も含めほぼ内輪、と割り切るなら構わないのだが…。

開演時間は押しちゃいかん。
友達の遅刻を皆が笑って許すようなら構わない。
でも、一般客にとっては知らんこと。
遅刻した一組からのありがとうの言葉を受けるか、時間内に着いてる人たちの不満を受けるか…天秤にかけるまでもない。

ただでさえ開演時間は遅い時間帯。
遅延で更に遅くなる。
上演は2時間と聞く。
詫びの言葉はない。
不満を感じたまま開演。
…作品にとって良いハズがない。

どうしても押してしまうなら開演5分前には言わないと。




舞台に関わる人数がどんなに多くても、一体感持って作らないとねハート
05月23日

Ping@Pointまにあ
旗揚げ公演
「月台(ユエタイ) 〜渋谷三丁目の猫たち〜」
@ 阿佐ヶ谷 / シアターシャイン

◇◆あらすじ◆◇
渋谷三丁目、とある公園。
そこには様々な事情から様々な猫たちが集まり身を寄せ合って生活していた。

先に住みついていた2匹の猫「ミケ」と「渡辺」の縄張りに、突如入ってきた「たま」。
たまは捨てられてまもなく、行く当てもなく彷徨い辿り着いたのだった。
たまの世間知らずさに、幼さに、見かねた2匹はとりあえずこの公園に留まること許した。
見た目も性格も違う3匹だが、一緒に生活するするうちにかけがえのないものを見つけていく…。
◇◆◇◆◇◆◇◆

この舞台は基本3人の舞台。
だから3人とも主役って感じでした。

…役者レベル高〜い!!
会場で手に入れたパンフを開演する前までに目を通したのですが、そこには「素人」という文字があちこちにあるんですよ。
すっかりどこかの劇団みたいに(←笑)、主宰がやりたくて素人に声をかけ、うっかり巻き込んで開演にこぎつけたのかと思って見始めちゃいました。
だから開演してからビックリ!
でも家に帰ってからホームページを覗き、プロフィールを見たら納得(笑)


演出。
一言でいえば、多彩。
場転や表現方法があんまり偏ってないのよね。
そういう意味では見ていて飽きない展開。
ただ、場合によっては表現が伝わらない・伝わりにくいこともありますよね。

大体の舞台って、世界観統一の意味も含めて表現の仕方が似てくる。
観客としては、その表現を見る度に「あぁ、場転ですね。抽象的表現の場面ですね。」と適応していくとこがある。
でも多彩な表現だと観客の適応能力が働かない。
今回、多彩な演出ってのは技術がいるなぁと思いました。

実際ボクは何を表現したいのかわからないところがありましたから。
その不明点はまもなくわかったのですが、わかるまでのその時間は長く感じてしまったくらいで…。


やっぱり気になったのがストーリー展開中での、他劇団の公演のCMについて。
まぁ、CM自体はいいんだ。
今回の演出中に小ネタ対決をする場面もあったことも手伝って、ストーリーが中断する分には抵抗を感じなかった。
が、やり方がスマートじゃなかったよね…。
終わりの見えにくい中断には抵抗を感じる。

それでもアレがその劇団のスタンス・色であり、制作であるならば、どんな劇団なのかを宣伝できたことは間違いない。
で、制作であったのであれば、「ポケットマネーでご招待!」「公演後問い合わせを!」と言ったのであれば、言ったとおりに公演後活動をするべきであったろう…。

しかし舞台中という意味で、ノリでアドリブでの一幕であったのならば大失敗。
少なからず自らの劇団の代表として他人の舞台を借りて立っているのだから、看板しょって宣伝していたことを忘れてはならなかったろう。

ボクは見に行く気はさらさらない。
たとえ27万部売れた本を持つ脚本家が書いたのを公演するのだとしても。


ストーリー。

展開は猫目線というか、等身大の猫というか。
猫による考え方を基準にストーリーは進む。
といっても最初の方は、猫ならでは、ということでもなく、人間社会としてもありそうな「共同していくうちに仲間意識が芽生え」ていく、という友情系?
お互いの存在がお互いに影響しあって今の人生・生活がある。

過去にあの人と出会ったから今の自分がいて。
過去にあんな経験をしたから今の自分に嫌気のさすところがあって。
過去を振り返ってもないからこそ、今の自分はそれを追い求めてしまって。
それぞれ違う人生を歩んできたから今の価値観があり、それぞれの幸せを求めて生きていく。

人間の世界には制約がたくさんある。
それを不自由だと感じる。
逆に、猫の世界はのんびりしているように見える。
それは自由と人間は呼ぶこともある。
でもそれは違った。

捨て猫は餌を探すその日暮らし。
住処を追い出されかねない弱肉強食の世界。
時には人間の手によって残虐な行為の対象に。
飼い猫ですら、人間の勝手で子供の産めない身体にされてしまう。
人間の都合で突然捨てられてしまう。

法と秩序に守られた人間社会の方がまだマシなのかもしれない。
生きる権利を有しているということは、それだけで人を人として扱われる理由になる。
飼い主がいない猫には猫としての権利があるとは必ずしも言えない。
場合によって人間の都合で排除・駆除されるのは、もはやモノ扱いだ。


平凡な日常、そしてささやかな幸せを感じられる。
実はそんなことが、とても大切なことなんだ。
猫の世界を垣間見てそう思いました。
2010年1月24日



劇団ダルメシアン
10周年記念シークレット公演
「ムラサメ」「女1」(2本立て)


◆◇◆◇あらすじ◆◇◆◇

「ムラサメ」
血を浴びれば浴びるほど強くなる妖刀「村雨」のように、女を抱けば抱くほどモテる男と、男に告白させて断るほど、魅力的になる女。二人が出会う、大学の授業の3限目。


「女1」
それなりの人生のはずなのに、大学時代の友達のアノ子にあうと自分のもっているものが、すべてつまらなく思えてしまう。28歳の「女1」のもんもんとした日常を描く、ムラサメのサイドストーリー。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



久々にダルメシアンの舞台を見たって感じでした。

テイストが良い意味で変わっていないのが、ちょっとホッとした(笑)
でも、短編2本仕立てだからか、坂本作品の特徴である「言葉遊び」が少し少なかった気も。
それでも、周りのガヤやテンポが心地よい範疇で行われていて、展開がとても自然。
終始舞台には役者が3〜5名立っていたのに、ごちゃごちゃした感じが見られなくてよかった☆




で、今回、特に心に残ったのが演出面かなぁ。

役者のスタンバイするところが、過去の作品「ツイン」のように
舞台上・上手下手に椅子がある。

着替えたりする際に裏へハケる形でもあったけど、
効果的に全員がハケて見せ場を作っていたりもしていた、と思う。

基本ダルの舞台は、展開される場所が少なめ。
出たりハケたりをきらってのことだと思うけど。

でも今回のは、短編にもかかわらず、案外場面展開が多い。
それをあの役者のスタンバイのさせ方にしたり、
回想とのシンクロをうまく取り入れたりすることで
違和感がなくなっているのかも。

とにかく、見ていてストレスの感じない出来に拍手♪



毎度言うようだけど、ダンスが上手くなってる気がする〜。
由良姉はともかく、リン姉もばっちり出来てた(笑)
すごいよ〜。
ボクにはきっと無理あっかんべー



ストーリー自体もよかったなぁ。
「ムラサメ」は壮快にテンポ良く進む。
懐かしの大学生時代を程よく思い起こしてくれる感じの展開。

・・・今思うと、やりたかった技術・演出面を押し出した仕上がり?
ストーリーの軸がしっかりとしていたから、見終わった直後は思わなかったけど、
「魅せる」ストーリーだったかな、と思う。


で、しっか世界観に引き込まれたところで、「女1」。
こちらは、ある種地味な女の子が主人公なので、展開に派手さは殆ど見受けられない。
「ムラサメ」と対照的に「感じさせられる・考えさせられる」ストーリー。


だからか、ボクは「女1」の方が好きかも。
・・・今のボクの現状に近いからかもしれないけどあせあせ(飛び散る汗)






今の自分に言い聞かして生きている。
今は幸せ。
だって自分の選んできた道だから。
それは誰にも強要されて歩いてきた道じゃない。
だから、今の自分は幸せなハズ。
もし、今の道を否定するようなら、それは自分の否定。
選択してきた自分自身の否定。
だれのせいでもなく、じぶんのせいでもない。
誰かのせいにしてしまえば、この不安は少しでも晴れるのかしら?
でも、それはできない行為。

だから言い聞かせる。

正しい道を歩んできたんだ、と。



・・・ボク自身の主観満載かも(苦笑)

でも、こんな風に舞台を見終わったあと、自分のことを考えることができるなんて
素晴らしい作品じゃない?



でも、今回一番よかったと思えた瞬間は

「他の人にも観劇をすすめたくなった」ことハート



次回作も楽しみだ♪
2010年06月12日

Ping@Pointまにあ
第2回公演
「PIECE」
@ 西荻窪 / 遊荻窪


朔夜ちゃんのお知り合い、Vivi様率いる
Ping@Pointまにあ の2回目公演。


今回は4本のショートストーリーを繋いだオムニバス形式。




◇◆あらすじ◆◇
「プロローグ」
・・・は、あらすじ割愛。



「realize」
ペットショップに勤める新人・弥生は、
同店に勤める先輩・金子の商品(ペット)の扱いに不満を抱いていた。

商品(ペット)を命あるものとして扱わない金子だが、売上げはNo.1。
一方、商品を大切にするあまり、売上げをだせない弥生。

物のようにサバサバと商品を扱う金子を見て
弥生は、果たしてショップ店員として向いているのか悩む。

そんな時、売れ残っていた商品の末路を聞き・・・


「神様への手紙」
捨て犬を見つけた小学生のあかねとまどか。

家では飼えない為、外で面倒を見ていたが、
ある日、犬が逃げ出してしまっていた。
2人で犬を探すも見当たらない。

そこでまどかは以前、
お母さんに教えてもらった「神様への手紙」を書くことを
あかねに提案するが・・・


「名づけられた葉」
複数の携帯、そして複数の名を名乗る少女。
その少女を監督保護している篠原友子は
少女の心を開かせようと、日々会いに来ていた。

少女は援助交際を繰り返していた。
篠原は辞めさせようと説得にあたるが、少女は止める気配がない。
そんなある日、とある女が少女を訪ねてきた・・・。


「ヒカリ」
事故に逢い、病院生活を余儀なくされている ゆき。
彼女は視力を失っていた。

可能性が低いとはいえ、視力回復の望みがないわけではない。
ゆきの母や医師は、ゆきに手術を勧めていた。
しかし、ゆきはかたくなに手術を拒む。

そんなとき、ゆきの心を動かしたのは・・・



◇◆◇◆◇◆◇◆



とまあ、あらすじを書きましたが、
一応キーとなる犬「ぴいす」が全編で出てきます。
このコが、各ストーリーの中で大きく関わってきます。

公演が終わってるので書いちゃいますが、
各ストーリーの主人公に影響を与えるのはこのコです。

一生懸命に生きる姿に心が動く様が、
それぞれのストーリーに添った形で反映されていくのは、
よい演出だなぁと思いました。




前回の公演「月」では、当団員のみでのものでしたが、
今回は客演3人を招いてのつくり。

しかも、客演3人それぞれが主役をする形でした。
・・・これは客演にとって嬉しいかもね☆

さらに言えば、客側としても、
知らない劇団であっても、知り合いが主役を演じるのであれば、
舞台に行く気になりやすい、とボクは思った。


はたしてそういう狙いがあったのかは定かではないが、
オムニバスという形であった今回にはマッチしていたなぁ、と。




演技力の安定は相変わらず。
声の音量の強弱・トーンの維持・言い回し。
上手い。

動きも小学生役なら大きくしたり、
おばちゃんなら大袈裟にしたり、、、

・・・演者それぞれが犬・ぴいすを撫でたりするのだけど、
その犬への大きさはまちまちでしたけどね(笑)





さて、恒例の苦言をひとつ。

ストーリーがシンプルなのはオムニバス形式の特徴ゆえ、
簡潔にわかりやすく、が課題になります。


今回、各ストーリーはきれいにまとまってました。
が、今回は泣き虫なボクでも感情を重ねての涙はなかったです。

というのも、どれも感動モノだったから、かと。



短時間であれだけのものを見る以上、
気持ちの切り替えが客側にも求められる。
しかし、どれも感動モノでは、ずっと感動を強いられるに近い。

演者は演じている以上、ずっと集中しているだろうけど、
客は座って静かに見てるわけだから、集中きれちゃいます。


だから、ボクとしてはジャンル違いのものが1、2つは欲しかったなぁ、と。



あと、感動モノをやると涙のシーンはあってもおかしくはないと思うのですが、
無理に入れる必要はないんじゃないか、と。

自然に涙するならこちらも泣けてきそうなものですが、
「ここが涙シーンだ」といっていそうな演出だと、
急すぎて受け手はついていけない。

もちろんストーリー構成としては間違ってないけど、
受け手の感情抜きに進むと、きれいなストーリーを見てるだけになっちゃいますから。
だから、もう少し緩やかな展開になっているか、
涙シーンだと思わせずに客の涙を誘う形であったらよかったなぁ、と。
演者皆様の力は十分にあるから、それはできるはず。





ともあれ、今回の舞台で客演の皆様がこの劇団に興味を持って、
次回本公演でまた舞台に立ってくれることを願います。
きっとよい舞台になるだろうと思うから♪

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