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テオ・アンゲロプロスコミュの読売新聞文化面3月16日

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今年1月24日、新作映画の撮影中に交通事故に遭い急逝したギリシャの巨匠、テオ・アンデロプロス監督、先月のベルリン国際映画祭では同監督をしのび
「エレニの旅」(2004年)の追悼上映が行われた。この作品と、次の「第三の翼」(08年)、そして事故当時、アテネ郊外ピレウス港近くで撮影中だった「もうひとつの海」で20世紀三部作が完成するはずだった。

上映に出席したアンゲロプロス監督の妻で、プロデューサーのフィービー・エコノモプロスさんはさんは「テオは日本の方々を敬愛していましたし、日本の方々も彼とその作品を大切にしてくださったから」と、話を聞かせてくれた。
事故当日の監督は、「とてもハッピーで、冗談を連発して『こんなにユーモアがあったとは』と、周囲を驚かせていた」という。理由は、「もうひとつの海」へのフランスからの出資が決まったとの朗報が入ったこと。
監督の希望で昨年12月末から撮影が始まったが、実は製作費は全額確保されておらず、不安がつきまとっていたという。「希望が見えたところでした」
作品では、現在のギリシャの経済的、社会的苦境を描きつつ、ある父娘の関係を描こうとしていた。
「父親は、20世紀を生き、夢破れ、失意の中にある旧世代。一方の娘は今を生きている」。
撮影は街中や港などで行う予定だった。
「これまでで最も複雑な撮影になりそうでしたが、テオは創意に満ちていた」。
3人の娘が初めて全員一緒にスタッフとして参加したことも喜んでいたという。
事故が起きた時、撮影は2割も終わっていなかった。
「今後については熟慮中。ただ、アンゲロプロスに代われる人はいません。
三女で監督でもあるエレニが引き継いではどうか、との声もありますが、
あまりにも重責」
アンゲロプロス監督は、混迷を深める世界をどう映像化しようとしたのか。
フィービーさんは涙を隠さず、「私も見たかった」とぽつり言った。

                          以上

コメント(7)

ありがとう。とても参考になりました。
今一番世界が必要としていた作品になるはずだったんですね。
記事を教えて下さってありがとうございます。
このたびの事故死は本当に残念です。「旅芸人の記録」を岩波ホールで観て以来テオ・アンゲロプロス監督のファンですが、作品の中には少々評価に困るものがありました。しかし絶対の信念のもとにある時間の流れと映像は圧倒的な力を持つもので、改めてDVDの作品集セットを取り出して観ています。即時的、即物的にわかりやすい作風ではなく、そのたびにこちらも理解力・観照眼を試されます。
彼の作品は映画の枠を超えた一つの哲学でした。

もう2度と彼のような監督は現れないでしょう。

しかし彼の作品は永遠に残ります。

私が歳をとっても彼の作品を少しでも後世に伝えられたらと思います。
3作目は「もうひとつの海」ってタイトルだったんですね。
貴重な記事のシェアありがとうございます。

でも確かに彼に代われる人なんていませんよね。
ただどんな内容なのかは何らかの形で知りたいな〜。

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