ラヴェンナでは18世紀にオペラなどの上演に利用されていたテアトロ・コミュニタティヴォTeatro Comunitativoが古くなり、1838年に新しい劇場建設の機運が盛り上がり、街の中心のズヴィッツェリ広場Piazzetta degli Svizzeriに建てられる事になった。その後ヴェネツィアのフェニーチェ座の改修を手がけた若いヴェネツィアの建築家のトマゾTomasoとジョヴァン・バッティスタ・メドゥナGiovan Battista Medunaに建設が委ねられた。1852年に劇場は完成し、同年の5月12日にマイアベーアMeyerbeerの「悪魔のロベールRoberto il Diavolo」がラヴェンナ出身の指揮者ジョヴァンニ・ノスティーニGiovanni Nostiniの指揮で開場した。その後劇場は改装され、1929年に5層の25のパルコとガレリアのある美しい劇場になった。劇場の資料によれば開場後「リゴレットRigoletto」(1853)、「オテッロOtello」(1892)などヴェルディの作品を数多く上演し、プッチーニPuccini、チーレアCilea、ジョルダーノGiordanoなどの作品も早い時期に上演している。戦後では1954年にマリア・カラスが「運命の力La Forza del Destino」に出演している。2007年から2008年のシーズンのプログラムが発表されたので紹介します。