歌詞の傾向としては「内省的」「自虐的」「攻撃的」なものが多かった。政治批判など外を向いた主張は少なく、より身近なものに対する反発や悲恋歌が主であり、基本は暗く陰湿なものが王道と解釈されていた。ただしなどの不真面目さを売りにしたバンドが増え始めた2001年頃を境に歌謡曲的な歌詞やネタ的な歌詞が増え、2006年現在は歌詞・音楽共に王道と言われた傾向は影を潜めている。なお、1990年代流行時のヴィジュアル系バンドの中には、何故か暗黙の了解として「下ネタ禁止」というものもあったが、これについては黎明期のヴィジュアル系バンドとの相違点として指摘する者も少なくない。(ただしPIERROTは下ネタを解禁しており、Dir en greyのように官能美を楽曲のテーマに取り入れるバンドもあった。)
ヴィジュアル系の流行が去った21世紀以降はその多様性も薄れてしまい、その多くは自己主張のためと言うよりもシーンの中での流行を追うだけのような状態になる。例外的にやPsycho le Cemuが際だったファッション性で人気を博したが、後に続くようなバンドは出ていない。バロックを筆頭とするお洒落系バンドの台頭もあったが、その後は見る者の恐怖感を煽る様なメイクや、「コテオサ」と呼ばれるコテ系とお洒落系を併せたようなものが主流となっている。
メジャーデビュー以後メイクが薄くなり、衣装もラフなものに変化していったバンドが、ファンから「一般に媚びている」とひんしゅくを買う事がどの時代にも多い。これには、より多くの人に偏見無く聴いてもらうためと語るバンドもいるにはいるが、ただ単にやりたい音楽が変わったとか、面倒くさくなったか、それとも、より音楽に集中するために邪魔になったという動機が殆どある。中には黒夢のようにポップスからは遠ざかりパンク的な路線へとシフトして男性ファンを増やすこともあれば、Dir en greyのように人気を得てからもひたすらにディープでマニアックな路線を突き進んで、逆に人気を得るバンドもある。
しかし他ジャンルのミュージシャンやファンからは、ヴィジュアル系バンドのメンバーやファンによる他ジャンルを馬鹿にした攻撃・挑発的な発言や、一部のライブ会場での挙措の悪さ、「KLACK事件」(2004年)などの影響で、「音楽の品位を貶めている」「ヴィジュアル系のファンはヴィジュアル系しか聴こうとしない」としてジャンル全体に対してあまりいい印象を持たれていない。ヴィジュアル系バンドが一般のロックフェスティバルから閉め出されていたり(BUCK-TICK、SOFT BALLETは除く)、Dir en greyやムックが大型へヴィメタルフェスティバルのLOUD PARKに出演が決まったとき否定的な意見が多かったのもそれらが影響していると思われる。また、1990年代のヴィジュアル系全盛期を支えたファンや元ヴィジュアル系ミュージシャンの一部にさえ、現在のヴィジュアル系バンドのスタイルを嫌う風潮が見られる。