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NRBQコミュのさよなら、トム

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もっと前に、何か書かなくちゃと思っていたのですが、
ずっと出来ずにいました。

皆さんご存知のように、1月6日NRBQのドラマー、トム・アルドリーノが亡くなりました。56歳。何と言えばいいのかわかりません。僕にとって、彼はヒーローでした。

もうずいぶん前から、体調が思わしくないとは聞いていました。電話してもなかなか通じず、どうしてるのかなぁと思っていたのですが、確か10月の中頃、久しぶりに電話をかけると「ワオ!ナカジーーーン!」といつものトムが出て来ました。いつもと同じく、音楽の話や馬鹿話で笑って、元気で!って電話を切ったのです。それが、僕のトムとの最後の会話になってしまいました。

11月、彼の住むマサチューセッツ州は季節外れの大雪となり、1週間以上電気も電話も通じない状態が続いたのでした。そんな中、トムは体調を崩し、入院したと聞いています。実は年末にかなり危ない状態があり、僕も気が気じゃなかったのですが、その時は医者も驚くほどの回復をみせ、意識も戻り、鼻歌歌いながらリハビリをしていると聞いていました。まわりのみんなも、きっと希望を感じていたと思います。

でも、トムは帰らぬ人となってしまいました。テリー、ジョーイ、ジョニー、アルなど、彼と何十年と時間を共にしてきた人たちの心痛を思うと、僕も辛くて、しばらく何もできず、何も書けずにいました。

先ほども書きましたが、彼は僕のヒーローでした。僕がドラムを始めたのは、まだ若かりしトムがドラムセットをクレイジーにぶっ叩く姿をビデオで見て、

「あ、俺もできるかも」

って勘違いしたからです。でも、それはやはり勘違いでしたが。

彼のプレイがスペシャルであることは、皆さんもご存知だと思います。そして、これも皆さんご存知の通り、その人柄も素晴らしいものでした。あんなに凄いプレイヤーなのに、彼はいつも控えめで、まわりに気を配ってくれていました。かわいらしい人でした。それでいて、音楽に対する愛と熱意は尋常なものではなかったと思います。うまく言えないけれど、僕にとっては、そしてファンの皆さんにとっても、きっと彼は特別な存在だったと思います。彼と知合って約15年、僕はラッキーだったと思います。彼の音楽と、彼本人と、間近に触れることができたのですから。


今後は、ドラマー、そして人間トム・アルドリーノの素晴らしさを、出来る限り世の中に広めていきたいと思っています。僕らは好きなバンドやミュージシャンを通じて、彼らが影響を受けたというさらに昔のバンドやミュージシャンを知り、その音楽を聴いてきましたよね。だから、これからは若いリスナーたちがトムの、NRBQの音楽にたどり着けるように、いろんな道筋を作って行きたいと思っています。20年前の僕がそうだったように、あのダイナマイトみたいなドラムを聴いて心に火がつく若者がたくさん現れるように、微力ながら頑張りたいと思っています。今は、感謝の気持ちでいっぱいです。



FacebookのNRBQ Headquarterにテリーのコメントが掲載されています。
また彼の友人Bob Brainenのラジオ・アーカイヴでは、トムの追悼番組を聞くことができます。
http://wfmu.org/playlists/BB


ありがとう、トム。Meow!

NRBQ*Japan 中島英述

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