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声の相談室コミュのカストラート

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カストラートについて,語りましょう.カストラートはベルカントの黄金期を作った,虚勢した男性の歌手のことです.

コメント(10)

Stefano Dionisiですね.普通の俳優だと思います.かなり練習したんでしょうね.いい味出しています.cokeshiさんの話で僕もamazon.comから買いそびれていたことを思い出してfnacで注文しちゃいまいした.送料入れて40Euroうげっ.
// 稀少版の中古買うこと考えれば,まいっか.
去勢でしたね.御免.除去するのは睾丸ですね,通常は.「宮廷の女たちの愛玩具(妊娠の心配がないから)」と云うのはちょっと宣伝用の文句の様な気がします.
fnacからCD今日来ました.40.2EURO高くついた.けどまあ自己投資ってことでw
ここに触発されて映画DVDを買って今日見ました。面白かった。
男でも女でもなく、この器官こそが君の存在証明だ、みたいな台詞がグっと来ました。
カストラートの身体去勢は象徴的で分かり易いんだけど、ある意味でベルカントにしてもピアニズムにしても身体の文化的な畸形ですよね。ヨーロッパの文化的伝統はこの畸形を周到でシステマティックな方法により合理化した。エチュードの文化。
そんなことを思いました。
#師走の忙中,ツッコミ滞り気味です

> ヨーロッパの文化的伝統はこの畸形を周到でシステマティックな方法により合理化した

sakoさんらしい深い洞察ですね.ヨーロッパ音楽の特異性は,民俗音楽学でもしばしば指摘されますが,畸形の合理化と云う観点は僕にはありませんでした.名人芸と云う非日常性が音楽の重要な基盤となっている,とすれば,確かに畸形の合理化と云う側面は至るところに見付かりそうです.程度の差を考えなければ,世界中にも見付かるとも思います.

さて,カストラートについてですが,推薦図書を.

F. Barbier, "The world of the Castrati."
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0285634607/qid=1103512856/sr=2-1/ref=pd_ka_b_2_1/102-6209590-6976933
これは日本語訳があるみたいです.歴史の研究書.読んでいて楽しくは無いですw英語だと眠くなることもある.

G. Taylor, "Castration---an abbreviated history of western manhood."
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0415938813/qid=1103512856/sr=2-2/ref=pd_ka_b_2_2/102-6209590-6976933
こちらは,もすこし文化的なことを書いてある.
邦訳はあるかどうか知らない.

あと,翻訳で「カストラートの世界」って本があるようですが,これはまだ入手もしてないし読んでもいません(汗

教育芸術社が出してる「21世紀の音楽入門」のVol.3, 2003年の8月号にも“カウンターテナーの声”と云う記事を関根敏子さんが書かれています.URにも昔,特集がありましたねw
あと,現在,唯一入手できる最後のカストラート,モレスキのCD:
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000000WYS/qid=1103512850/sr=8-2/ref=pd_csp_2/102-6209590-6976933?v=glance&s=music&n=507846

Moreschiは晩年指揮者で,晩年に録られた上の録音では,そんなに巧みな歌声は聞かせてくれませんw
でも,高音や低音の独特な感じは伝わって来ます.

映画のファリネッリのIRCAMで合成された歌声の方が,はるかに名人芸として素晴らしいです.でも,イタリアオペラの20世紀初頭の録音をいろいろ聞くと,昔は,今と比べるともっといろんな意味で素朴な歌い方だったので,カストラート全盛のベルカントがどうだったか,と云うのは,もっと素朴な歌い方だったと個人的には想像しています.

18世紀にすばらしい教科書を書いたトージ(Tosi)もカストラートでした.

古い教科書と,当時の医学的知識,音楽的状況を分析して,そもそものベルカントがどう云う歌い方をしていたのか,を解明するのは,僕の老後の楽しみです.
#老後の楽しみも溜まって来て,全部本当に楽しむには老後が100年くら必要になりつつありますが(汗

付記:
http://www.cix.co.uk/~velluti/cast.htm
なんかweb上の情報としてはコンパクトでいいかも知れません.
Quesoさま

うぅ…たっぷり有用なレスありがとです。

松岡正剛の千夜千冊にカストラートのことが書いてあって
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0631.html

>ソルフェージュとはスカルラッティやニコラ・ポルポラが
>つくったカストラート用の教科書のことをいう。

のに驚いたんだけど、そうなの?

「畸形の合理化」などとテキトーに書いたのは、単に名人芸や畸形を文化の内側に包摂することなら世界中のどこでもある話だけど、たぶんヨーロッパだけが、教則本、練習曲、教育機関など総動員でまさにシステマティックに身体の矯正をやるわけですよね。歴史の中には思いつきで発明されたたくさんの短命な楽器が埋もれているけど、それが楽器として認知され存命するかどうかは、楽器のできばえというより教則本、練習曲、教育機関の存在だと思う。目的のための合理的手段、その手段は思いつきや場当たりや特定のカリスマには依存しない。そんなぼんやりとした程度の意味です。

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