ONE★KOREAコミュの2001年に見聞きしたことをお知らせします。

はじめまして。コミュニティへの参加、初めてですが、ここを選びました。

2001年9月の、ピースボート南北コリアクルーズで、南浦から入国し、ピョンヤンに3泊ほどしました。
ミュージシャンの朴保さんのファンなのですが、このクルーズは、彼の共和国初ライブが組まれていましたので、ずっと一緒でした。
大同江中州のヤンガットンホテルに泊まりました。
食事に出た、パンと牛乳と野菜類は、すごくピュアな味がしておいしかったです。
ホテルの売店や対外文化協会の職員たちは、ほとんど不眠不休で世話をしてくれました。掛け値なしの勤勉さと親切さを感じました。
ツアーバスの運転技士アジョシは、いかにも額に汗して働いてきた感じの、日焼けしてやせた小柄なお父さんでしたが、ニコニコと穏やかな微笑で、私が歌った「イムジン江」を褒めてくれました。

大同江遊覧船の上で雑談した、対文協の平職員のアジョシたちは、日本でも「働かざるもの食うべからず」って言うんですよとお話したら、「おお、それは、社会主義の言葉だ！」と、すごく嬉しそうでした。そして、プエブロ号の展示場所では、昔住民が協力してこのスパイ船を沈めたのだと誇らしげでした。
公演で植木の水遣りをする労働者の女性たちは、ベトナムの女性たちと同じように、きれいな色とりどりのネッカチーフをかぶっていました。
人民大学習堂では、金日成著作集ばかりが開架室に並べてあったので、自分は日本でもマルクス・エンゲルス・レーニンを勉強したが、皆さんは読まないのかと質問したら、対文協の通訳の若い女性は（平壌外語大卒のエリート）、自分も書庫から請求して勉強した。請求は誰でも自由に出来ると答えてくれましたが、その上司のガイドの男性は、「金日成を読めば充分では無いかと思う」と言いました。立場もあるでしょう。水掛け論になるのでやめました。

原爆被害者のハルモニの証言を聞く会で、政府の職員である代表者は、広島から送られた折鶴を手に取りながら、アメリカのミサイルが共和国に照準が合わされていることの恐怖と、核廃絶への真摯な願いを静かに語りました。
板門店の歩哨兵は、「わが国は小さい。力もない。アメリカの攻撃に対して戦う強い意志はあるが、対抗できる物的力は無い。」と、率直に語りました。

南浦を出航するとき、私たち560人は船のデッキに鈴なりになって別れを惜しみました。4日間の班別行動ですっかり好きになった、世話をしてくれた通訳の職員・ガイドの職員たちへ、私たちの船の日本の若者たちは、泣きながらテープを投げ、メッセージを書いた紙飛行機を飛ばしました。通訳の女性は、泣きながらそれを一つ一つ拾っていました。
私の頭の上から酒臭い水が滴ってくると思ったら、私の背中越しに朴保が、おいおい泣いていました。「この国にハンバーガー屋なんか出来て欲しくねえよオ」って。最近出来ちゃいましたけどね。「韓国より、かえって昔の朝鮮の気質が生きてる」とも言っていました。
船の上から眺めた南浦の港は、首都圏の軍港というのがウソのように、コンクリートの護岸なんてほんの少し。すぐに青々とした草原の海岸が広がり、ちっぽけな田舎の漁港のような素朴さでした。海上にはいっぱい小さな漁船が出ていて、こちらに手を振ってくれました。

この国の、どこが脅威なんでしょう？アメリカが世界で繰り広げている破壊と殺人に比べたら。
この情の深い人たちが、マインドコントロールされた人形だと気味悪がり見下げるなら、戦争中の日本の庶民たちはどうでしたか？向井田邦子さんの小説に出てくるような、ささやかで情緒的な生活を営んでいた、銃後を支えた女性たちは？少なくとも北朝鮮の庶民は、まだ他民族を殺しに出かけては、いない。（韓国はベトナムに出兵したけど）
1992年、国連でやっと日本軍「慰安婦」問題が取り上げられることになったとき、他の国よりも真っ先に、この問題を国連に訴えたのは、加盟間もない共和国でした。
…

一気に書いて長くなりましたが、2001年の見聞時に抱いた感想、私は今も確信し続けています。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 02月18日 11:33

こんにちは。

私は１０くらい前の1995年に、共和国に行きました。
今は「統一大祝典」となりましたが、当時は「汎民族大会」という名称で毎年行われていて、代表団を組織して参加していました。

私もyanjaさんと、おんなじコト感じました。人々が素朴で温かくて優しくて。やっぱり別れ際は案内員先生と涙涙でお別れして。
アメリカが共和国に対して、イラクの時のように攻撃したら、あの時に出会った共和国の人々に爆弾の雨が降るのかと想像すると、本当に恐ろしい！
今の日本の対北敵視政策のために、共和国に行くこと自体が難しくなってしまい、簡単に会いに行くこともできない。
私は在日だけど、海外同胞の立場で、祖国統一を実現するために頑張っていかないといけないなぁって思います。南北海外同胞が、自由に行き来して、同族の情を分かち合って、力を合わせて国の発展をしていけるようにしたいですね。

[2] mixiユーザー 02月18日 12:12

イへさん、コメントありがとうございます。
私はコリアンルーツでは無いようですが、４代も遡れば、どこかでつながっているかもしれません。
２０代も遡れば、ますます可能性大です。
みんな同じアジア人で地球人だもんね。
民族性は、抑圧したり破壊したりするのでなく、人との交流の中でいい物を大事に守っていけば、自然に淘汰されるものは淘汰されるし、良いものは残るし、新しいものも生まれるし。

大阪で、母や祖母が朝鮮人を差別していたのを、
きちんと批判できないで育った。自分も影響されかけていた。
それが、私が一生これと関わる気持ちの根っこです。

これから、チャングの練習です。もっと書きたいけど、深夜までとりあえずバイバイ。

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