大学卒業と前後して青学のガールズバンド"メデューサ"に加入、プロとしてのキャリアをスタートさせる。しかし、「女性だけのバンド」への偏見が残っていた時代、雑誌の取材でも「メス猫ロック」と形容されるなど、メデューサは不遇なままデビューすることなく解散。その後、やはり女性だけのフュージョンバンド"ベアトリーチェ"でYamaha EAST WESTレディース部門初代グランプリを獲得するが、これもデビューすることなく解散することとなった。
86年は1月の東京パルコ劇場3DAYSでスタート。4月にはNHK-FMにてピーターバラカンと共に『全英ポップス情報』のDJも務めることとなる(〜87年3月)。また、6月には音楽誌『テッチー』にて初の連載(『鈴木さえ子の写真日記』)をスタートしている(〜87年4月号)。同6月21日、12インチシングル『HAPPY End』発売。7月には『Happy End Tour』が開催される。更に、同年、映画『ウホッホ探検隊』の音楽を担当し、毎日映画コンクール優秀音楽賞受賞。
87年6月21日、アルバム『Studio Romantic』(MIDI/Dear Heart)発売。プロデュースしたアンディ・パートリッジ(XTC)が「XTCのメンバーに入って欲しい」と本気でリクエストしたという逸話も持つ。同年7月には『Stage Romantic Tour』開催。更に10月には『Hard Rock Tour』を開催している。また、同月、FM横浜にて『鈴木さえ子のHeart Rock Queen』がスタートしている(全52回)。
89年1月、市川準監督より『ノーライフキング』への音楽参加依頼を受け、製作途中にあったソロアルバムの方向性を大きく転換、サウンドトラック制作へと突入する。また、直後に「女優」としての参加も依頼され、撮影、映画音楽制作と映画に集中する日々を過ごすこととなった。一方、7月15日には、ポニーキャニオン所属のアーティストによる日比谷野外音楽堂でのイベント『Days of Thunderroad』にフェアチャイルドのサポートで出演、ドラムを叩いている(この模様はライブビデオとして後日発売された)。
90年、『月刊カドカワ』にて映画のコラムページを始める。同年4-5月、高橋幸宏のツアー『Rehabilitation 90』にドラマーとして参加。ライブでは1曲ソロコーナーがあり『Something In The Air』を歌う。10月、大貫妙子のツアー『NEW MOON』にドラマーとして参加。12月には、これまでのソロ作品をまとめたベスト盤『The Very Best Of Saeko Suzuki』発表する。
91年、SANDIIのツアー、本間哲子、ルイ・フィリップ、CHARAのライブ等にサポートメンバーとして参加するが、その後、育児を理由にソロ活動は徐々にフェードアウト。単発的なプロジェクト参加やCM音楽の制作が活動の中心となる---95年、ハワイをテーマにした企画アルバム『Lover's Hawaii』では鈴木さえ子名義で3曲を発表。97年、サエキけんぞう主催のトッド・ラングレン トリビュートアルバム『トッドは真実のスーパースター』で「Wonder 3 feat.鈴木さえ子」として登場。99年 新宿LOFTで行われた『DRIVE TO 2000』において一夜限りの復活 "FILMS" のドラマーとして登場。2000〜02年には、モッズ・ヘアのウェブサイトでマンスリーの映画コラムを綴る。
Discography - ソロアルバム 83年 『I Wish It Could Be Christmas Everyday(毎日がクリスマスだったら)』 84年 『Visinda og Leyndardomur(科学と神秘)』 85年 『The Law Of Green(緑の法則)』 87年 『Studio Romantic(スタジオロマンチスト)』 89年 『No Life King no Music』(OST) 90年 『The Very Best Of Saeko Suzuki』(Best) 04年 『オリジナルサウンドケロック1』(OST / with TOMISIRO) 05年 『オリジナルサウンドケロック2』(OST / with TOMISIRO) 06年 『オリジナルサウンドケロック3』(OST / with TOMISIRO) 08年 『パンダフルライフ オリジナルサウンドトラック』(OST / with TOMISIRO) 12年 『輪廻のラグランジェ オリジナルサウンドトラック』(OST / with TOMISIRO)
Discography - その他 80年 『グッバイ ハートブレイク/電話・電話・電話』(シネマ 7"EP) 81年 『Motion Picture』(シネマ 1st Album) 81年 『君のプリズナー/スイッチオン』(シネマ 7"EP) 81年 『雨のチャイナタウン/おかしなレディ・キラー』(シネマ 7"EP) 83年 『I wish it could be Christmas everyday/フィラデルフィア』(7"EP) 84年 『恋する惑星/nightmare』(7"EP) 85年 『夏休みが待ち遠しい/Come Wonder With Me』(7"EP) ※『Come Wonder With Me』はシングルバージョン。 86年 『HAPPYEND/Dear Walt/Adventure in South Pacific』(12"EP) ※『HAPPYEND』はシングルバージョン。 86年 『Holly』(7"EP 非売品) ※ウホッホ探検隊のテーマ曲をモチーフにした作品。C/WはEPOの『Twinkle Christmas』 89年 『les enfants 2』(VA) ※鈴木さえ子名義でカバー曲『Sugar Sugar』を発表。 89年 『活力-エナジー・リラクゼーション-』(VA) ※鈴木さえ子名義で4曲の新作『ソナチネ』『ピッピの大冒険』『バスのマドンナ』 『アフター・ドリーム』を発表。 95年 『Lover's Hawaii』(VA) ※鈴木さえ子名義で2曲の新作『Indian Summer』『Starfish Chronicle』と カバー曲『The Theme from "A Summer Place"』を発表。 97年 『トッドは真実のスーパースター』(VA) ※Wonder 3 featuring 鈴木さえ子名義でカバー曲『Infrared&Ultraviolet』を発表。 07年 『CINEMA RETURNS』(シネマ 2nd Album) 08年 『超劇場版ケロロ軍曹1・2・3! サントラ名曲集であります!! 』(VA) ※劇場版1-3のサントラベスト。大半は鈴木さえ子 with TOMISIROの楽曲。
アルジェント監督の話は私も何かで見たなあ、と思って探してみたところ、文献発見(^^) 1988年のことのようですね。ファンタスティック映画祭でアルジェント監督が来日した時、花束を渡す役をさえ子さんがやり、「Dark Side of Saeko Suzuki」という特別に編集したテープをアルジェント監督に渡したそうです。「火の玉ボーイとコモンマン」に書かれていましたが、月刊カドカワでも見た記憶があるようなないような・・・。