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富士山静岡空港コミュの岩波書店 雑誌『世界』での記事

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『世界』は、良質な情報と深い学識に支えられた評論によって、戦後史を切り拓いてきた雑誌です。創刊以来60年、すでに日本唯一のクオリティマガジンとして、読者の圧倒的な信頼を確立しています。とりあげるテーマは、政治、 経済、社会、文化、安保など多様ですが、最近ではインターネット、学校、エイズ、地方分権、医療・福祉、農と食など新しい分野にも挑戦を続けています。もっとも良質でもっとも迫力ある雑誌をめざします。(岩波書店ホームページより)

この『世界』の6月号(5月8日発売)に、ルポライター鎌田慧氏の「静岡ゼネコン空港」というルポが掲載されました。

http://www.iwanami.co.jp/sekai/

感想など書き込んでいきたいとおもいます。

コメント(3)

さて、このルポですが、さまざまな関係者に取材した結果を踏まえ、極めて冷徹に富士山静岡空港に対する素朴、かつ極めて重大な疑問を描いた力作であると感じました。

内容は12ページにわたりますが、見だしごとに印象的な内容を引用しつつつ感想を書き連ねてみたいと思います。

「抗議の傷心自殺」
ブロードキャスターなどで報道されましたが、国内の新聞、雑誌でここまで克明に描かれたものは無いものと思います。
この自殺された静岡市民がまじめに思いつめていた経緯が胸をうちます。

「緑を破壊する『緑につつまれた空港』」
これまでの空港の中で、土砂の移動量で最大であったのが、広島空港の1600万平方メートルであったのに対して、富士山静岡空港の2700万平方メートルの工事をおこなった、などのデータが示されます。私も同感なのですが、尋常ならざる風景であることが描かれています。
ちなみに、取材の次点で残っていたつがいが、営巣を放棄したため、現状はここでかかれているよりも更に悪化していると思っています。

「破られた『確約書』」
運輸省の空港建設のGOサインが違法性があることを示唆しています。ここは今後議論すべき内容ではないでしょうか。

「『思想調査』と取材拒否」
筆者が、静岡県の空港部に取材を申し込み、「反対派のグループに講演をおこなった」という理由だけで拒否された経緯が示されています。
このジャーナリストが著名であることに、もしかしたら静岡県空港部は恐れをなしたのではないでしょうか。それが逆に、不信感をもたらす結果になっているのが皮肉です。

「採算性は度外視のハコモノ行政」
ここでNHKの放映内容についても触れつつ、他の公共事業も例に挙げて示されています。

「談合の疑い」
過去に「週刊ダイヤモンド」で特集となったものとリンクする内容と思われますが、これまで大きく報道されなかった衝撃的な内容となっております。ここでは実名を転記しませんが、法人税法違反の罪に訪われた建設業者が富士山静岡空港の建設に絡んでいることが示されています。

「土地を売り渡さなかった地権者たち」
最後の最後で、強制収容をうけた4人の地権者へのインタビューでこのルポは終ります。それぞれが真摯に農業を営んでいたことが示され、胸をうつものです。

感想ですが、これまで日本のジャーナリズムが遠慮がちで語らなかった、普通の感覚でも疑問に思うことを、タブーなしで明確にしたものであると思いました。
静岡県は空港建設の工事を急ピッチで進めておりますが、このような疑問が出てしまった事について、なんらかの合理的な意見が出ない限り、さらに建設への疑問が高まるものであるものと感じました
。

もしお読みになられた方は、それぞれの思いをここに書いていただければ幸いです。
上のコメントに誤記がありました。

傷心自殺→焼身自殺、です。
大きめな図書館には置いてありますのでぜひどうぞ。

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