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宮沢賢治の作品を愛しているコミュの映画「グスコーブドリの伝記」ネタバレ!

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杉井ギサブロー監督「グスコーブドリの伝記」のネタバレトピックです。

まだ見てない方、ご注意ください!

コメント(70)

銀河ステーションでエコーのように背景に流れていた詩の朗読、詩集「春と修羅」に収録された「青森挽歌」でした。

この詩は、この詩集の中でも特に長いもので、衝撃を受けるのは一人称に「わたくし」と「おれ」が入り乱れることです。
最愛の妹トシとの死別に際したもののようですけど、「永訣の朝」のように心穏やかなものではなく、その死を受け入れられない激しい苦悩と葛藤が描かれているように見えます。

まだ何度も読み返したわけではありませんが、ざっとそんな感じを受けました。
でもやっぱり、ネリちゃん可愛いよね。
これだけは94年版より杉井版のほうが良い(笑)

デザインや作画の気合の入り方、作中の感情表現まで、素晴らしかったもん。

「おなかすいた……」

おおお。オジさんがなんでも食わしてやるよ。
そりゃ、持ち帰りたくもなるわな。
原作。一袋のお金と、新しい靴と服。

杉井版。一袋のお金。

中村版。一袋のお金と、新しい靴と服と、本四冊。

中村版のアレンジ、本質をよくわかってるなぁ。本当にナイス過ぎる、いちいち。


ブドリくんが赤ひげの所を離れる場面より。
トマトは、セロ弾きのゴーシュのところに野良猫がもって来たこともありましたね。

冒頭のトマトネタのくどさとあざとさにイラッと来たのは、そういう狙いがあったとしたら、今だに愚痴が止まらない私はカッコウの段階に進めていないだけなのか?とか思ったりします。
サンムトリで登場したナマズは、賢治でもますむらでもなく、手塚プロ出身ですよね。

いっそブドリを連れてカルボナードの火口に飛び込んだコトリは、最後にヒノトリになってイーハトーブに暖かな光をふりまけば、いろいろあきらめもついたのかなぁとか思いました。
銀河ステーションの場面で、東京臭い街の中をコトリを追って駆けている時、化け物たちがしきりに「ひゅうひゅう」と言っていましたが。

「水仙月の四日」から来てるのかな?
実はネリちゃんはどこかで元気に暮らしている、という妄想がふと湧きました。

エレベーターのは中にネリの姿はなかったし、サーカス小屋では看板しか登場してません。

科学の力で自然環境をいじるのを嫌った杉井さんが、ブドリくんに肥料を降らせることを許可しなかったため、巡り会うチャンスを失っちゃっただけ。
なんてな。

ネリちゃんの看板の左にあった象。
色は間違いなく白でした。
時計かどうか、首から何かぶら下げてましたが、両前足と鼻が邪魔で半分かくれていて、はっきりしたことは確認できませんでした。
金の足輪をしていて、足枷かどうかは不明確。

白い象というだけでもデザインが特殊で、他のパロディ演出の先入観からもオツベルの象に思えるのですが、そもそもオツベルの象は痩せ細っていたものの死んではいません。
とはいえどんぐりと山猫の馬車別当がかなり歪んで登場するぐらいですから、安易にオツベルの象なんだろうなぁと思っておくのが正確なのかもしれません。
初めて見た時は映画館を出る時に苛立を抑えるのに必死でしたが、三度目になるとだいぶ心に余裕ができて、まあこれはこんなようなもんだよなぁと思ってみてきました。

地元の映画館、9日に初めて行った時はレイトショーを含めて上映スケジュールびっしり埋まっていましたが、先週行った時はそれが4回か5回ぐらいに、今日はレイトショーが消えて3回になっていました。
今週末は、一日の上映回数が2回になります。

一ヶ月もつんだろうか。

今日はあっちこっちの学校で学期末の終業式だったみたいで、映画館には親子連れなど子供たちが20人だか30人だかぐらい並んでいました。これは多少混雑するかなぁと思ったら、みんなポケモンでした(苦笑)。

入場待ち行列がすっかり誰もいなくなって、1人ぽてぽてと6番上映室に入ったら、これまた見事に室内無人で。入る部屋を間違ったかと思うぐらいの。一回表に出て部屋番号確認し直したりブドリのポスターが貼ってあるのをチェックしたり出入り口をうろうろ、っていう漫画みたいな真似をリアルでやってしまいました。

てなことやってたら、ひと組の親子が入ってきて、すぐ横に座りました。
一応、全席指定で、座る場所も決められていたんですけど。まあ、誰もいないし、どこに座ってもかまわない状況。まあ、選びたい放題の状況で一番見やすい席を選んだから、似た場所に来ちゃうのも当然なんですけど。

そのお母さんと少し話してみたら、見事に賢治ファンな方で(笑)。
お子さんと一緒に、最近CSのアニメチャンネルでやってた銀河鉄道の夜も見てこられたんだとか。それは良いものを見ましたね(^^)。
雑談ついでにあまりネタバレするわけにもいかないけど、本当に賢治大好きな人が普通に見るのもいろんな意味でキツい代物でもあるんで。少し悩んでから、震災の影響で災害関連の描写を中心にカットされてる場面がある、ということだけ告げておきました。

 *

これで良かったのかどうかはわからないけど。
どんな印象を持ったのかなぁ。見終わってから、無難に「面白かったですねー」とか当たり障りのない挨拶をして別れましたが。もうちょっと話してくれば良かった。
鳥穫りとあまり話さなかったことを気に病んだジョバンニ状態です。

とりあえず三回もこういうのを見てしまうと、ネリちゃんに美味いもんをたらふく食わせてやりたくなりました。
そうそう。
コトリにさらわれる直前の場面で一応記憶をたどったんですけど。
ネリちゃんって、左利きですよね。たぶん。
トマトをかこむ食卓でナドリが言っていた「とんびの染め屋」と「ふくろう」の出どころは、「林の底」でした。

ハッタリをかますフクロウの話を寛容に聞いてあげている、というような物語です。

ここからどんどん原作と違っていくけど許してね、というメッセージだったら芸が細かい。
フーボー博士の「歴史の歴史」もよく聞くと、物事の解釈が時とともに変化していくことを説いていました。
忘れてた。
杉井版でブドリがアカヒゲからもらったもの。

一袋のお金と、あの帽子。


賢治の実家は大地主で、小作農家をたくさんかかえていたそうです。
原作でアカヒゲは、自分の沼畑に田植えをするのに近所の農家から人を集めましたが、その後は助けてくれた農家の沼畑の手入れにも駆け回ります。
賢治は冷害に強い品種の稲を普及させましたが、その品種は高価な肥料を必要とし、農家を豊作貧乏に追い込んだそうです。
アカヒゲは肥料の入れすぎで病気を出したり、肥料を使い込んで蓄えを失ったりします。

アカヒゲからブドリに帽子を送られたのは、賢治の志を次の希望へ受け継ぐ儀式でもあったのかもしれません。

→→http://mixi.jp/view_community.pl?id=6019041

映画「アニメ師杉井ギサブロー」がいよいよ公開しますexclamation ×2

初日は杉井ギサブロー監督の舞台挨拶があり、石岡正人監督も登壇します!

さらに7/28(土)・29(日)、8/4(土)・5(日)にご来場の先着200名様に、
ぴかぴか(新しい)杉井監督が描いたポストカードぴかぴか(新しい)をプレゼント!!
1週目は紅、2週目は橙(だいだい)の2種類。

なくなり次第終了となるので、お早めにお越し下さい!

また、現在【7/26(木)〜8/19(日)まで】
「グスコーブドリの伝記」と「アニメ師・杉井ギサブロー」
 上映記念展〜アニメーション監督 杉井ギサブローの世界〜
 を京都国際マンガミュージアムで開催しています exclamation ×2

 講演会「映画の世界観の描き方、美術の役割」もやります
  
 ☆ http://www.kyotomm.jp/event/exh/sugiigisaburo2012.php 
解釈が甘いと、お叱りを受けても構いませんが…

銀河鉄道の夜でも、あれだけ仕掛けを散りばめていたので、今回もその点は期待してました。

自分より先に見た友人が、それなりに評価していましたし、原作通りは期待しない方がいい…と言われていましたから。

コトリのアレンジは、度肝抜かれましたが、最後に悩むブドリとの会話で、解決していると思いました。

私としては、ペンネン技師とブドリの会話が、何度読んでも苦しくなるので、逆にやるべき事は自分で…というコトリの存在に救われた気がしました。


後、音楽ですが、日本の若きバンドネオン奏者の小松亮太さんexclamation ×2いい音楽作ってくれました。

何というか、巨匠ピアソラを彷彿とさせる(まるでコラールの一部の様な)音もありながら、最後はあんなに豪華な音楽で終わってくれて、次への希望の引き継ぎが、キチンとできていたなぁ〜と。

パンフレットと一緒に、サウンドトラックも買いましたが、このブドリに良く合っていたと思います。


銀河鉄道の夜にしても、ブドリにしても、誰かが犠牲になって誰かが助かって良かったね。という話しではなく、どちらの世界も、この後ずっと続いて行く、その中の一点でしょうから、私は現代に持って来るならこの内容で構わないと思いました。

ここを取っ掛かりにして、次に進めばいいのではないか…と。
> トロまにあ@P-10さん

何が本当の幸いなのかはわかりません。その本当の幸いに至る一足ずつなのですから。

というような、銀河鉄道の一節を、ふと思い出しました。
とても優しい解釈だと思います。


賢治の意図は自己犠牲ではないらしいのですが、ブドリは端的には自己犠牲が目立ちがちです。ブドリの世界をなんらかの形で表現するなら、どうしてもこの問題と対峙することになります。


グスコンブドリの伝記では、ブドリはもっと死ぬ気満々です。それをグスコーブドリの伝記へ改稿する段で、そのての文章をいくつも削ってなくしていることが読み取れます。
> しちみ黒猫さん

銀河鉄道の夜のスタッフロールの後に、「これよりはじまる」というテロップがでていましたが、そこからまだまだ広がりますよねわーい(嬉しい顔)

随分前ですが、JAがスポンサーで、宮澤賢治の生涯を、ドラマ化したのを見てらっしゃる方いませんか?

父親を尊敬できず、妹を亡くして、悲嘆に暮れる賢治が忘れられません。

ちょっと前に、手塚治虫の「ブッダ」を読んでいましたが、ヒントはその中にもありそうです。

> トロまにあ@P-10さん

父親を尊敬してなかったんですか!
作品の中でも、父親を丁寧に描いたものってなかなか見当たりませんね。
> しちみ黒猫さんあまり良くは思っていなかったらしかったです。いまわの際には、和解した感じでしたが…。

金貸しだったという話し、どこかで聞いたと思うのは、記憶違いかな?

生活に困らない家だったけれど、父親には反発していたと記憶していますよ。
失礼しました。金貸しではなく、質やの息子です。明治当時の質屋ですから、賢治は下賎な職業の父親だと感じていたという話し、思い出しました。
フォロー情報、ありがとうございます!
宮沢賢治記念館には何度も足を運んでいるんですが、作品の資料ばっかり眺めて歩いてて本人の素性はいつもスルーしてたりしてて(^^;。でも教えていただくと、興味がわいて来ます。

宮沢賢治さんの家が地主だという話を、つい最近知りました。グスコーブドリの伝記をめぐる飢饉や農業に関する背景情報を探していたら、ちらほらとヒットした話です。
実家、いろいろやってるデカい家だったみたいですね。
触れ忘れていたところ、補完。

フーボー博士が講義をしている教室から漏れてくる話は、銀河鉄道の夜でプリオシン海岸にいた大学士の話から引っ張ってきていたけど。講義の中で語っていた「歴史の歴史」の本文は、グスコンブドリの伝記から引っ張ってきてましたね。

記憶がごっちゃになってて、グスコーブドリの本文にもあったかどうか、読み直して確認してました。

この講義は、好きです。

あやとりってのがねぇ(^^;。まあ、良いっちゃ良いんだけど。
> カリメロさん

千と千尋に関するくだりでしょうか。
ネットで見かけた感想で、そういう印象を持つ人がけっこういることは知っていますし、否定もしていません。ちょうどあの時期、テレビでも千と千尋やってたんで、連想しやすかったんでしょうね。
私は、それとは違う印象を受けました。私は私の感じたことを述べました。

私は宮崎駿には、それほど入れ込んではいません。
あなたが私よりも宮崎駿についての見識が深く、確信と根拠をもって主張した千と千尋からパクった説を否定されたように感じられたのなら、私の千と千尋への理解不足に起因するものであり私に否があります。申し訳ありませんでした。

21>千と千尋に似ているという感想は、たまに見かけました。が、私は、それとはちょっと違うと感じました。

ここが、該当部分と思われます。
カリメロさんの感想を否定するようなことは言っていません。
また、私は私で感じたことを言っているだけなので、それを否定されるのも不快です。
小松亮太の音楽を、存分に楽しむだけに、もう一度行きたいな。

今回、あまり音楽の話しが出ていないので、ちょっと残念です。
>カリメロさん

ありがとうございます。
未読ではないものの、だいぶ前のことだし、恥ずかしながら熟読も熟考もしていません。
お勧めに頼り、再読してみます。
賢治作品に触れる機会を提供いただいたことに感謝。生家の背景まで、私ごときにお勧めの真意までたどりつけるかどうか。
迷走してたら、またご教授ください。

>トロまにあさん

私は近所のシアターでは小さい上映室のデジタル版と、たまたま出かけた先でやってた大きいシアターのフィルム上映、両方を見る機会に恵まれたのですが。
意外にも大きい上映室ではエコーが気になって、小さい上映室のほうがバンドネオンの音色がすぐ耳元で聴こえるようでしたよ。
生き物のような息遣いが美しく、幻想的でしたね。

メロディは耳に残るパターンをリフレインしながらも、なにげに複雑な変化を繰り返すもので、なかなか暗記できません^^;。少し弾けるようになってきたんだけどな。
いつかアルバム手に入れないと。近所のCD屋さんやiTunesストアでは見つけられませんでした。
映画観ました。

小松さんの音楽と丁寧に創られた映像のコラボレーションを堪能しました。

私の日常も、私の知らないところでブドリのような人達に支えられているのかもしれないと思いました。
ブドリの自己犠牲を大きく取り上げなかった演出、私は良かったと思います。

小田さんの歌、発売当時から知っています。いい歌だと思いますが、作品の中では、少し違和感がありました。

どんな歌、曲だったらあの場面に合うのかなあと時々考えています
>パピコさん

私のイチオシは、「火の鳥」か「君をのせて」です。
見ていて、脳内でさしかえしてます。
> しちみ黒猫さん

なるほど電球脳内で差し替えるんですかexclamation

「火の鳥」は、アニメの曲ですか同じ題名で何曲かありますね。

「君をのせて」もいいですね。健気さが感じられます。

私は、「巡礼の旅」もいいかなあと思いました。

なんて。
私は違和感を感じましたが、杉井さんは小田さんのあの歌が良かったんですね。

何十年ぶりに聞いた感がありますが、あの歌、曲自体はいい曲だなあと思っています。

映画を観てから五日めです。大それたことはできないけれど、自分のできる事をひたむきにやり続けていこうと思う日々です。回りの大切な人達の為にも。自分の為にも。

>パピコさん

火の鳥は、手塚治虫の火の鳥の曲です。
脳内では、あのラストシーンに火の鳥が飛び去る映像を合成してBGM差し替えて遊んでいます。
作画の各所に手塚プロの癖や演出が目に付き、それでこういう幻覚になりました。ナマズとか、賢治でもますむらでもなく、手塚にしか見えなくて。

君をのせては、いつかきっと出会うー♪のあたりで涙腺が緩みます。ネリちゃんと再会させてあげたかった(涙)
激論が展開されていたのですね。

先日の日曜にやっと行ってきました。
新宿では朝の9時半と夕方の18時しか上映がなく、早起きしました。
率直にいえば、良い部分もあったし、そうでないところもありました。

長編映画の原作になる賢治作品は多くはないでしょうが、
しかし難しい題材を、難しい時期に映画化したものだ、とは思います。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-2fe1.html

やっとサウンドトラックを、ウォークマンに入れました。メインテーマをじっくり聞きたかったので。(エンディング)
ファンファーレで始まり、小松亮太のバンドネオンが絡んで、基本的にはマーチのリズムで…

これ、音楽から解釈して行くと、かなり前向きな解釈されている気がします。被災地に向けてのメッセージすら感じます。

実は、地味な被災地ですが、茨城も津波被害と、原発の心配と…あまり報道はされていませんが、まだ復興半ばです。

私自身も、震災関連で身内を無くしました。その立場でこの映画を見て、嫌じゃなかった。

音楽には救われたなぁ。と。最後は、生き残りは、犠牲になった人々の意志を継いで、自分の足で歩いて行こう!と思えるプログラムになっている気がします。

音楽から見えたグスコーブドリへの、個人的な感想でした。
>>[066]

私も、音楽は素晴らしいと思いました。
グスコーブドリの伝記の世界観やテーマを深く考えて、それを表現できていて、これだけで泣けました。
オープニングだけでも、物語を一通り味わえたように感じました。

ヘタクソながらコトリのワルツを弾けるようになりたくて、耳コピして練習中です。
>>[067]

コトリのテーマも、フルートが風を孕んで、かなり印象的ですよね。

ラストに近づくにつれて、楽器が増えて、どんどん盛り上がっていくのが嬉しいです。

ピアノ頑張って下さい指でOK
>>[68]

あれ、前面に出てるのリコーダーだったと思いますよ。聞いた感じそう思ってましたが、解説にも書いてあって。
たぶん淡々とした感じを出すのに使ったんじゃないかな。フルートだともっと感情豊かに奏でられますから。

あ。暮らしやら決意やらのあのメロディは、パンフルートですね。


コトリのテーマ、最高潮に盛り上がるところ、ぞくぞくしますね。
>>[069]

電球なるほど。じっくり聞いてみます。
しかし、色々な楽器を取り入れていて、面白い編成の楽団だなぁ〜と思いました。

ライブで聴いてみたいものでするんるん

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