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復刻! ザ・追跡「P-MODEL」コミュのSCUBA RECYCLEの読み物再掲載(2)

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SCENE-11

ここは同人カセット大賞の授賞式の会場。未来の銀座か?

 巨大なデパートの中?らしい。殺風景な一室に人々は集まっている。室内であるのになぜか上を見上げるとデパートの屋上によく有る遊園地が見える。この遊園地にはジェットコースターのありとあらゆるコースのパターンがあるという。ビル壁にもジェットコースターのコースがへばり付いている。私はちょうどジェットコースターが宙返りするところの下にいて見上げている。心の中で「うーきもちわるい、なんであんなものに乗るんだろう」と思っている。順番を待つ人がたくさん並んでいる。

 さて、会場ではいよいよ授賞式である。なんと今回のグランプリは私の最もきらいなバンドである。彼らは中世風の赤いビロードの衣装を着ている。そして舞踏関係の人間の間で有名な女性がメンバーに加わっていた。私の苦手な人種達である。メンバーは演奏に合わせて踊り始める。ふと上を見上げると人々はまだ並んでいる。良く考えて見れば彼らは実は逆さまなのだ。つまり、逆さまの世界で生活しているのである。私の住んでいる世界とは上下が反対の世界なのだ。

SCENE-12

私の兄があるところにひらべったい石で出来た山にバイクが通れる道があり、レースをやっていてすごいから行ってみろと言う。大きな川があり、水門のような所の横を通って土手ぞいに懐かしい風景の橋があり、その橋をわたって江戸川の土手っぷちのような所に来る。しかし土手はなだらかではなく、垂直になっている。土は固い。土手の向こうは江戸川ではなく、時代も古代に近いかもしれない。対岸の壁の所々に切れ込みがあり、そこに手足をかけて登ってゆく。切れ込みが浅かったり深かったりして登りにくい。登ってみるとかなり高い。とても恐い。そういえば、こういうシーンは過去に何回か見たことがあるかも知れない。

 遠くに、兄の言っていた山が見える。思ったより大きく、道は広いが、バイクのレースはやっていなかった。山が見つかったにもかかわらず、神社仏閣がたくさん在る所に行って、「近くにこういう山は在るか?」とたずね歩く。一つの神社の境内に入ると石像が有り、それはグレートマザーであり、私は「あれは***だ」と言った。建物の中に入ると鎧や骸骨が展示してある一角があり、そこはきもちわるいので通りすぎると廊下に少年少女が並んでいた。何かのオーディションがあるようで、彼らは緊張していた。彼らを見ながら「最近はもうあがらなくなったな」などと考えた。私は退屈していた。何故かバンドのメンバーが居て、ここから抜け出そうという気力もない。私一人で出口を探す。ドアから出るとそこは洋風の木造であった。しかもそれは牧場の中にある。その家の奥さんらしき人が来て、「さっきは入場料払ってくださってありがとうございます。1,500円いただきます。」と言ってまたお金をとった。

SCENE-13

メンバーに対して「今日からキミ達をオマエ達と呼ぶからそう思え」と言った。

SCENE-14

水泳競争のシーンである。

 私は泳げなくなっていた。その時それが夢である事に気付いた(夢の中の夢)。夢から覚めた時、「なるほど。」と思った。曲が出来ない理由が解ったような気がした。その時、声がしてこう言った。「夢を見る夢を応用せよ。」

SCENE-15

どこか、都会だが中心からすこし離れたところである。古い住宅が立ち並んでいる。田んぼも有ったかもしれない。夜である。私は寝る場所を一人で探しているようである。悪趣味なネオンが見える。田舎のモーテルのようだ。私はそこに泊まろうとして中に入る。女中のような女が出て来て案内される。このモーテルは外見とは違って、中は古い木造である。学校の階段のような古い階段を登ると、広い部屋があり、ベッドが幾つも並んでいるようだが、暗くてよく解らない。私は奥のついたての中に案内された。大きく開けた窓からはうっすらと月明かりに照らされた景色が見える。私はついたての中のベッドで眠り、翌朝起きた。

 階段を降りるとそこは食堂のようになっていて団体客が朝食をとっていた。女中が「朝食はどうする?」と訊いたが、私は大勢の中でまったくよそ者のように感じていたので、断って宿を出た。

SCENE-16

男の声がして「よろしい、271407だ」と言った。

SCENE-17

私は二階の窓から運送屋が家の前にトラックを横付けするのを見ていた。

 トラックの中にはピアノが山程積んである。どうやらピアノの運送屋らしい。しかしピアノには実態が無く、影があるのみである、運転手がピアノの影をあさっている。するとどうだろう、ピアノの影にまじって男の、全身の皮を剥かれ足を引き裂かれた死体が隠されているではないか。死体は赤い筋肉がむき出しになっていた。他にも幾つかの死体が隠されている様子だった。男は死体を取り扱っていた。私は一部終始を見ていた。その事が運送屋にばれて、私は追いかけられた。街の中を走って行く。私は見知らぬ女性にしっかりと肩を抱きかかえられている。彼女は威厳を秘めていた。聖なる偉大な母のように、私にふりかかる全ての災難を振り払いながら走って行く。私は彼女に頼りきっている。「この人に指一本触れさせはしない」といった強い態度の彼女は、同時に愛らしい少女である。私は生まれてこのかたこれほどの安心を感じたことはない。

 彼女のおかげで全てを切り抜けた後、私は休息を取るためにパラオへ行った。私はレストランのような所に居た。テレビは、パラオに新しい乗り物が登場した事を告げていた。それはモノレールのような形で、車輪は無く、地上50センチぐらいの中空を飛んで行くのである。外に出るとその乗り物がやって来た。私はそれに乗った。驚いたことに、さっきの偉大な女性がバスガイドをしていた。しばらく乗った後、私が外に出ると彼女も一緒に出て来た。私は「これからもずっと一緒にいてほしい」と言うと、彼女は「私には子供がいるのよ」と言った。

SCENE-18

 私はどこかに出かけようと家を出た。外に出てふと空を見ると、実物よりも大きくて高い富士山が見える。空は晴れている。私はなぜ富士山がこの方向に有り、しかもなぜあんなに巨大なのかと思う。私は「まてよ、あれは富士山じゃないぞ。「と独り言を言った。そして、よく見ると富士山の左側に、さらに巨大な卵のカラのような物が浮かんでいる。それはとうてい人間の技術では作れそうもないように見える。いったいあれは何なのだろう。再び見上げると、巨大卵の形が少し変化している。それは真っ白で少し霧がかかっていて、巨大で美しい。その中から二つの小さな青白い球体が飛び出る。一つは、そのさらに上のほうにさらに強く光るもっと小さな光がぴったりとついて飛んでいる。その時私は心の中で「これで人々は、神秘的なものの存在を認めざるを得ないだろう。」とつぶやいた。次にそれを見上げると、それは黒い悪魔のシルエットのような形になっていた。その形と大きさに感動した。

 街で用を済ませ家に戻ると、テレビのニュースは巨大な黒いシルエットの事を報道していた。私は恐怖と喜びの混じった感情を持った。外に出ると、警察がトラックで住人を避難させていた。私は、「そんな事をする必要はない。」と思っていたが、むりやりトラックに乗せられ何処かに連れて行かれる。着いた所は警察の敷地内の駐車場で、警察官が「おまえの靴をよこせ。」と言って脅かした。私は身の危険を感じ、逃げ出した。私は知り合いの家に逃げ込んだ。数人の知り合いが集まっていた。立派な造りの家である。私は二階の窓から例の黒いシルエットを見ていた。それはずっと近くに来ていた。そして形はとても小さくなっていた。しかしまだ10メートルくらいはある。それは依然として姿を変えつづけている。世界はあのシルエットのために不安を抱えているのだな、と思った。それはさらに小さくなり、(3メートルくらい)ぐっと近寄って来て目の前で止まった。それは邪悪な鳥の足の形になり爪の先からシャワーのように液体を出し始めた。それが窓ガラスにあたると、ガラスに穴があいた。そして私のもものあたりに何滴か、かかった。階下に降りてみんなにその事を話すと、「それが体にかかると死ぬ、とテレビで言っていた。」と言った。その時頭の中にエイズの事が浮かんだが、私は死なないと確信していた。その後小さな商店街にある映画館へみんなで行った。映画がつまらなかったのですぐに出て来てしまった。振り返って空を見上げると、あの黒い生き物はまた大きくなって浮かんでいた。


 私は列車に乗って街を出ることになった。列車の窓から遠くを見るとあの黒い生き物は浮かんでいた。そして、見る見るうちに形を変え、ディスカバリー号のような宇宙船になった。それは今までとは違って、生き物ではなく、黒く固い建造物になった。それは、確かに機械だが、生命と意思を持っていた。すでに邪悪なものは感じない。親しみさえ感じる。それはものすごいスピードで私の前を行ったり来たりして、私を追いかけているようだった。その姿を私によく見せようとしているようだった。私はみんなに「見て! ディスカバリー号になった!」と子供のように叫んだが、だれも関心をよせる者はいなかった。それは、もはや私とディスカバリー号との間の秘密であるかのようだった。

SCENE-19

「アキテイマセンカ?」とゾーンが言い、「ダイジョウブデスカ?」とエーが言った。「シンパイシナイデクダサイ」とNが言い、私をおこすようにディアオに指示したらしい。目を覚ますと、バーン ノイがしなやかな黒い手でコーラを差し出した。エーとゾーンが中国語で話し始めるとダーンがタイ語に訳してNに伝え、Nが英語で私に伝える。私は3時間もここで眠ってしまったらしい。頭がボーっとしている。ネンがバイクで送ろうかと言ったが、「恐いのでいい。」と断った。四ヶ国語が飛び交うニューハーフとゲイの溜り場で、私はすっかり人としての安心を取り戻した。「いつでも帰っておいで プア ハート イープン」とタンが言った。そろそろ夜明けだ。「ザオ メー グアン インがあなたを守るでしょう」と言いながら、Nは小さな仏像を指差した。ドアを明けて外にでようとするとNが言った、「Make sure don't eat beef」。

さあ、終わりだ。でもこれは夢じゃない。

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