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悠々の心コミュの教育改革にかける私の初夢

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● 新春の学長談話、教育改革の方向

お正月の新聞に各大学の学長からの心温まるメッセージ
受験生の方には、確実に届いたでしょう。
私の見たのは「朝日新聞」の広告蘭でしたが、
おそらく全国紙に掲載されているでしょうね。

素晴らしい言葉が一杯並んでいますね
ここのブログでもお伝えしたような
新しい教育改革の方向性にそって
いろいろな大学で
学長が熱心に新しい大学の魅力作りに取り組んでいられる。
学長からの直接のメッセージを読みながらうれしくなりました。

中央大学の永井和之学長からは
「行動する知性」を育む、実学ルネッサンス

“常に社会は変化していますが、
変化する社会の課題を解決するためには、
専門的な知識だけでなく
問題発見能力や強い意志を持つことが必要です。”


●行く水の流れは絶えず

現実の社会は絶えず動いていますね。
しかも、激しく、変化の先が予見できないほど。
そこの場で、みなさんは、生涯の大部分の時間を過ごします。


今年の幕開け
世界経済は、さまざまな不安定要因に覆われて、見通しが難しい
日本の株式市場も大波乱の暴落、

石油価格の急激な上昇やサブプラム問題で、
アメリカ経済が、今年どのようになるのか、
万一にも大幅な景気後退に見舞われると、
その影響が大きく、
日本経済や私たちの家計まで巻き込まれて、
大変な不安が拡がります。


こうした重要な問題が、現実の社会では常に起こっています。
みなさんは
この不透明で、変化し続ける社会で、
自らの人生を生き抜いていかなければなりません。
生きている喜び、充実感をそこで求めていかなければなりません。

そのためには、
常に社会で生じる諸問題について、
感性鋭く問題点を認識し、
迅速に対応し、
解決していく強い実力を今から養成しておくことが重要です。


●社会変化に対応できる実力の養成;実地応用の学習


こうした実力は、
みなさんの脳の中の神経系統の鍛錬により、
神経系統を太くすることで備わってきます。
神経系統を、トレーニング訓練の繰り返しを通じて、逞しく太くするのです。
このトレーニングこそ、
学生自ら学ぶという実地応用の学習になります。

陸上競技の選手が
激しいトレーニングで足の筋肉を鍛え、逞しくして、実力を養成します。
実際に走って鍛えることで、初めて筋肉は太くなります。

現場の社会問題を取り上げ、
実地応用の学習を繰り返すことで、
この神経系統がぐんぐん太くなります。
より太く強くなれば、
直面する問題に関する、強靱な推理力、判断力、実行力がついて、
それだけ新しい問題に対して問題解決の能力が強化されています。

ということで、
学生時代の教育の場として、
こうしたトレーニング道場を開こうとしたのが、
古くは、元祖総合政策学部(仮称)、
新しくはFLPの構想です。

● 専門分野の異なる仲間との協働、総合的な視点の重要性

社会で一緒に仕事する仲間には、
いろいろな学部の卒業生が集まっています。
学生時代に、
それぞれ自分の所属した学部の
学問的プリンシップを修得した人々が集まって、
組織として会社や役所の仕事を一緒に協力しながらやっています。
専攻の違う人々が、実社会では一緒に仕事をしています。

しかも、その社会問題は、
学際的総合的な視野から解決を迫られている難しい問題です。
単にある専門分野の知識だけに頼っては
問題解決の際に判断が偏ってしまい、本当の解決になりません。
「T字型能力」が求められています。
自分の得意な専門分野の深い知識を持ちながら
他方で
幅広い視点から様々な要因を考える総合的な思考力が必要です。


C型肝炎の薬害被害の問題でも、
単に医学論、法律論の専門的な議論だけでは
被害者と加害者との対立が激しくなるばかり。
長年苦しむ多くの被害者の人生や日常生活がそこにはあり、
これらの人々の救済問題を、
社会的、経済的、倫理的な側面から総合的に考えていかなければ
とても本質的な問題の解決にはなりません。

また
長期的根本的な問題解決には、
総合的な視点から鳥瞰的に問題をみることが重要です。

その時
現状の問題点の分析を行い、
その上にたって
関連するいろいろな知識を総動員しながら、
具体的に問題解決の戦略戦術を立案・政策提言していきます
それにそって、
利用可能な資源を総動員しながら
この新構想を効率的に実現させていくこと
が求められています。

●変化の時代に求められるリーダーシップ

この変化の激しい社会で
組織が継続的に成長発展して行くには、
現場のリーダーを含めて創造的に思考し行動していく
強い「リーダーシップ」が求められています。

組織に所属する多くの仲間との共感を大切にし、
みなの協力・協働の体制をうまく組みあげて、
現場で大胆に練り上げた戦略戦術を実行していくこと
このような強い指導力が
激しく変化する社会では強く求められています。

みなさんが長い人生、
この組織社会で働き成長していくには、
是非リーダーシップのある人材に育って欲しいと願っています。
いつも指示まちの姿勢でなく、
積極的に組織の問題に取り組み、
解決策を模索していくという
行動的な知力を備えたリーダーになって欲しいのです。
そこで初めて
人生を生きる大きな充実感や満足感が得られるからです。


●「T字型能力」の育成

こうしたリーダーが備えている強い問題解決力は「T字型能力」

今の縦割りの蛸壺式の大学教育は
このT字型能力の育成には、適していません。
社会に出るとすぐに求められるT字型能力を
大学時代からトレーニングを繰り返す必要があります。
それがFLPの教育手法です。

所属学部では
自己の得意な分野の知識体系を深く修得し
FLPでは
実地に、自分の関心のある問題を取り上げて
いろいろな学部の仲間と協働しながら
総合的な視点から有効な解決策を創造していく
この実地の問題解決のトレーニングを
学生の強い学習モチベーションに支えられて繰り返していくのです。


私自身が
長年有力なシンクタンクでの研究活動で
様々な社会問題の解決策を提言してきました。
その経験から、
実地応用の学習作業を繰り返すことしか、
問題解決の能力養成の道はないと確信しました。


再度、朝日新聞の紹介を行います。

●特色GP(Good Practice)採択●

文部科学省 特色ある大学教育支援プログラム
「実地応用に基づく学際的な国際協力人材養成」

“FLP国際協力プログラムをベースに
国際協力人材養成のための専門教育と
学部専門教育との融合による「T字型専門教育」

と国際機関ネットワークの協力・支援による
海外における現地社会調査「Project-Based Field Work」を主軸とした
「デュアルゼミナール」での教育
を通じ、学生の国際協力に関する視野の拡大や発想の複線化を促し
「国際協力マインド」を養成します。”



他の大学でも、
学際的な教育を目指して、
学部間のカリキュラム相互履修、全学共通カリキュラムなどの
新しい改革が導入されているようですね。

学生が自由に科目履修できる余地が拡がることは
非常に有効な改革案だと思います。
FLPは
さらに一歩進めて
「演習」で学際的な実地応用の学習をするところが特徴ですね。


●初夢1 大学連合による「拡大FLP」


私の夢として、
近隣の複数の大学が組んで特定の課題を取り上げ、FLP教育をすること、

特に「FLP健康科学」では、
医学部や保健学部のある大学と組むだ「拡大FLP」、
また、「FLPジャーナリズム」では、
メディア・映像科のある大学と組んだ「拡大FLP」など、
学習したい異分野の科目が増え
指導を受けたい先生の選択の余地が拡がり
その結果
学生の学習意欲を一層高めることになりますね。

理工系の大学院レベルですが、
すでに東大・京大に慶応・早稲田が組んで
共通カリキュラムで教育の場を拡大しようとしていますね。


●初夢2  「大学横断的、学生プレゼンテーション大会」

学生の自主的な学習にとって
研究成果の発表と評価・議論の深化とは
非常に重要な課題です。
自分の研究成果を発表することで
文章作成とプレゼンテーションの能力が格段に強化されます。

私のゼミは、
ゼミ開設の初めから
学生との共同研究の成果を出版物に収録してきましたが、
20数年前から
学内や学外のゼミナール大会で発表し、
毎年の学内プレゼンテーション大会では、ほとんど優勝してきました。

論文も専門機関の公募に応募して優勝するなど、学生は自信を深めています。


国際協力の分野などで、
多くの大学と連合して
「大学横断的、学生プレゼンテーション大会」を開催することです。

開発論では
いろいろなケーススタディが重要であり、
それをベースにして開発モデルの創作が行われます。

こうした学生の実地応用の努力が
もっと広い範囲の研究活動で積み重ねられると
単に教育の面で学生に大きな刺激になるだけでなく、
学問的な開発研究の面でも
その成果は貴重なものになるでしょう。

現在
早稲大学および法政大学とのジョイント研究会で
学生が研究成果を発表しています
なかなか好評らしく、
両校の教授たちから、田中ゼミの活動に対して高い評価を頂いています。


●初夢3  「アジア学生プレゼンテーション大会」

アジア各国の大学の学生と連携協力して、
国際協力問題の「アジア学生プレゼンテーション大会」(仮称)を
開催すること。

現在
「東アジア共同体」の創設が活発に議論されていますが、
大学教育の連携協力が重要な課題になってきます。

その枠組みの中で
学生主体の「アジア学生プレゼンテーション大会(仮称)」を各国持ち回りで開催し、
東アジアの各大学で開発問題を研究している学生が参加し、
実地研究をもとにした独創的な「貧困削減モデル」を次々に発表すると、
現実の国際協力事業においても、大変な成果が生まれるでしょう。

(優勝者には、アジアのノーベル賞受賞者、
ユヌスさんやマルティア・シンさんの賞・・夢の夢の話ですね)

こうした発展するアジアとの連携協力は、
FLP国際協力の重要な課題になっています。

実地にアジアに行って
ヒアリングやアンケート調査などの学問的な研究を進めていますので、
アジアの大学との連携は今後避けて通れない道です。

アジアの大学には、
中央大学の大学院卒業生もどんどん増えてきています。
彼ら留学生が、それぞれの母国で実力をつけてくると
実地での教育協力の余地がどんどん拡がります。

私の指導する大学院院生にも、
かなりの数の留学生が含まれています。
このような教員人的ネットワークをアジアに整備していくと、
私の夢の実現もそう遠くないと思います。

●初夢4 「キャンパスに、英語空間の創設」


海外での実地調査においては、
少なくとも英語でコミュニケーションを図らなければなりません。
「FLP国際協力」の現地調査の質的レベルを上げるには、
実地で使える程度の英語力を普段鍛える英語教育プログラムが不可欠です。

実際に
ゼミの学生が英語で現地調査を成功させているのを見ると、
現状の英語教育プログラムはかなりの高いレベルの教育成果を上げています。


これからの夢は、
日常的に英語で生活する空間(No Japanese)をキャンパス内で作ること。

ネイチブの専門家を多数揃え、
テレビなどの映像もすべて英語、
また、「全学共通科目」として
英語での教養および専門の授業がいろいろ開設されている。
(大学院の授業も英語で開設)

そこに行けば、
全てが英語の世界
(周りの写真も、私の大好きなロンドンのビッグベンですね)、

学生は
一日一回そこの空間に触れて、英語のシャワーを浴びてくる。


こんな英語空間が出来ると、
アジアの大学との教育連携協力が、一挙に進むと期待されます。

現在
中央大学で建設計画中の「21世紀館」(仮称)も、
21世紀をうたう以上、
英語での教育空間が重要になると思いますが、
ドメスチックな発想からの転換がなかなか難しいようです。


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