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悠々の心コミュの受験生への励まし(14)地球社会のメガトレンド

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受験生のみなさんに、
これから未来の社会をご案内しましょう。
メガトレンド(MegaTrend)の潮流に乗って。


みなさんが社会人として活躍される未来の時代に、
どのような人材ニーズがより大きくなっているか
それを読む鍵は
メガトレンドの内容を正しく分析することです。

これからメガトレンドの話をします。
ただ、
この話は、みなさんの進路選択と直接関係してくるので、
私の文章を一つのヒントにして、
進路指導の先生方や先輩などと、より具体的に話し合ってみて下さい。
実は、
私は、日本の大学の全ての学部学科についてその内容を詳しく調べた訳ではありません。
(FLP設立の時に、関係したところを調べた情報程度)

ということで気楽に
これからしばらく、いろいろ勝手なことを連載していきます。
(内容がやや専門的になり、ご理解が難しいところがありますが、勘弁してください)


●20年前の予言「GIRLES」  6つの潮流

地球社会におけるメガトレンドについて、
私は6つの潮流を取り上げ、その頭文字を合わせて「GIRLES」と呼びました。

実はこのメガトレンドの呼称「GIRLES」は、もう20年前から使っています。
みなさんの生まれる前ですね。

その頃から、
今後長期的に見て、地球社会には、6つの大切なメガトレンドが現れると指摘しました。
(私の古い著書『若者たちのキャンパス革命』参照)

その時から見た20年後の未来社会は、まさに現在の地球社会ですね。
間違いなく当時の指摘(予言?)は、当たっていますね。

そして今
みなさんにこれから20年後の地球社会を説明するのに
依然として同じ、6つの潮流(GIRLES)を取り上げています。

このメガトレンドは
なんと40年間、あるいは半世紀の間にわたって
地球社会を覆っている巨大な潮流と
いうことになりますね。


当時就職部に依頼されて、
大学の全学生(4年生)に宛てた「Yさんへの励ましの手紙」を書きました。
その内容は、
就職活動の会社選びに当たって、深く考えておいて欲しいことがあります。

(当時の学生)自分が活躍する20年後に地球社会がどのように変化して
どのような人材ニーズをより強く求めるようになるのか、
就職先の検討に当たって、是非20年後の社会の姿をイメージして下さい。


地球社会を覆う長期的な変化であるメガトレンドの「GIRLES」、
その長期の方向にそって自分の業界・企業選びをして欲しい。
「少女たち」が飛翔する新しい世界で、自分の夢・志を実現して行って欲しい。

みなさんのご両親より、おそらくほんの少し下の方々に対する将来への案内でした。
(今夜、この話をお父さんと話してみては如何でしょうか)



●6つのメガトレンド  GIRLES

地球社会を覆う長期的なトレンドとして次の6つが挙げられる



・グローバル化の進展(global)     < G >

(地球の中で諸国を分けていた国境の壁が低くなり、文化的・政治的・経済的な側面で多様な相互交流が活発に行われる。各国とも、海外諸国から強い影響を受けるようになり、政府の活動も、多国籍企業の活動も、また、NGOなどの市民レベルの活動も、広い地球的な視野でお互いに緊密に協力協調し、同時に、お互いにそれぞれの優位性を生かして、激しく国際競争を展開していかなければならない時代になります。
さらに、地球社会の一体化が進んでくると、国連などの国際機関の果たす役割がますます重視されてきます。平和と安全保障、アフリカ・アジアの貧困国の貧困削減、基礎教育の普及とエイズなど感染症の予防とリスク管理、地球環境や世界文化遺産の保全など、様々な地球規模の重要問題について、地球市民としての国民が主体的に取り組むようになります)


・情報通信化の進展(information & intelligence) < I >

(情報通信革命は、世界の各国で生活様式のあり方を根本的に変えている。情報通信技術の飛躍的な発展に伴って、国境を瞬時に越えて地球社会に大量の情報が伝達されるようになり、今までにない生活面および生産面の活動で大きな便利を得るようになった。同時に、個人・機関や政府など、様々なレベルにおいて、情報の創造および情報管理などで新しい問題が生じている)


・先端的な革新技術の出現(research & development ) < R >

(現代の技術革新の飛躍的な発展に伴って,人間生活の様々な面で新しい革新が期待されている。宇宙開発や深海開発による新しい領域への挑戦、新物質・新素材の開発や原子力など新エネルギー源(技術)の創造、ロボット工学、人工知能、遺伝子工学、先端医療・薬学技術、生命科学、ナノテクノロジー、環境保全技術などの画期的な発明発見など、現代科学の進歩が目覚ましく、それが地球社会の文明の高度な発展を支えている。同時に、生活の多様な側面で、素晴らしい技術革新の成果の応用・利用に関して、倫理的・社会的・政治的・経済的な視点から新しい様々な問題が提起されている)


・地域分散化の進展(local) < L >

(米ソの2極対立の20世紀では、中央集権型のガバナンスが重視されてきたが、21世紀は、市民生活により密着した地方分散型ガバナンスが重要になってくる。
地球社会の中で地域主義が進展し、世界の各地で地域統合の深化という地域協力が進展している。同時に、地球的な協力にもかかわらず、広い地域で諸国間・民族間・宗教間、異文化間の対立分裂の方向が強くなり、様々な形の地域紛争が拡がっている。
日本国内で見ても、東京中心の一極集中の体制から、地方の自治を重視した地方分権化の方向がますます強くなり、地方レベルで、市民参加のガバナンスが大きな政策課題になっている)


・環境問題の深刻化(ecology & environment) < E >

(今度のサミットでも、地球社会の最大の政策課題は地球環境問題、特に地球温暖化の防止が重要なテーマになりました。日常生活の省エネ化や製品リサイクル利用など、地球市民としてすべての人が参加して、環境問題に積極的に取り組まないと、地球環境がますます悪化し、地球の生態系が大きく傷んでしまうことが危惧されています。省資源・環境保全型社会の構築、環境技術の開発、環境行政の拡充、地球環境の保全に向けた国際協力の運動、環境ビジネス・エコツーリズムの発展など、さまざまな環境問題への取り組みがますます重要になってくる。)


・サービス産業化・ソフト化(service & soft) < S >

(20世紀は工業化の時代、しかし、人々の欲望が多様化高級化するにしたがって、もはや単に物を効率的に製造する技術だけでは限界があり、その製品にどれだけ高度なソフトを組み入れるかが製品の価値を決めるという、ソフト価値化が決定的に重要な時代になった。
また、人々の対人サービスへの欲望がより強くなり、文化芸術、観光、教育・スポーツ、放送などさまざまな直接的対人サービスの活動が社会生活で大きな比重を占めるようになった。こうした諸々のサービスの提供伝達が国境を越えて地球規模で活発になってくると、人間と人間を結びつけるコミュニケーションの方法がますます重要になる。英語などの言葉による個人的コミュニケーションだけでなく、情報通信機器を使った大量の情報伝達によるコミュニケーションも大きな課題になっている)



●メガトレンドにそった教育システム革新の試み


この10年間余で
日本の大学にも、次々に新しい学部や学科が設立されています。
その多くは、このメガトレンドにそって考えられたものです。
進学先の選択で、このメガトレンドが学部学科選びにどのように関係しているか
個別に詳しく話していきます。


ちなみに、中央大学の総合政策学部、

一時期、文系私立の偏差値でトップになるほど、優秀な学生が多く集まっていましたが、
その教育理念は
21世紀に地球社会に生じる様々な問題を発見し、解決する、高度に専門的な能力を有する人材を育成する場

私たちが中央大学で創設した総合政策学部の「文化と政策の融合」というモデルは、
その他の後発の総合政策学部(政策学部など)の基本モデルになっていると思います。
ここでいう「文化」とは、人々の日々生きるための諸手段(designs for living)、
実際の生活の場で生じる諸問題を取り上げて
どのように問題発見し問題解決していくか、
そのために必要な政策を具体的に形成する能力がここでは育成されています。

その場合、6つのメガトレンドの中の、
どの潮流(複数)を重視して、問題発見・問題解決の能力を鍛えるかによって、
学部の教育カリキュラム構造の内容が異なってきます。
多くの総合政策学部の中で、総合と言っても、その教育内容の差別化が見られます。

「総合政策」ということで、学部の教育内容は、
かなり幅広くメガトレンドの諸問題を扱いますが、
学ぶ学生は、短時間に多様な専門知識基盤を学習し、脳の記憶回路に蓄積することになります。
しかし、それだけでかなり大きなエネルギーと時間が必要になります。

総合政策学部の教育で重要なことは、
学んだ知識基盤のうえに
それらを応用して、問題解決を進める実践的な能力を修得することです。
今までの学習で記憶された知識基盤を動員して、
現実問題をどのように解決して行けばよいかという、
問題解決のトレーニングが必要不可欠です。

大切なのは学生の脳の中で行うトレーニングです。
設定された問題に関して、
まず必要な情報を外部から、自分で動いて新たに収集し、
長期記憶の中になる関連知識基盤を呼び出して、この新しい情報と接合させ、
設定された問題の新しい解決法を自分の脳で考えることです。
この現実問題に直面した実践的な学習過程で、
脳の中の思考回路、判断回路、創造性の回路などの神経経路が太く鍛えられていきます。

神経経路が太くなることで
卒業後も
まったく新しい未知の問題に直面しても
自分の頭で独自に考え分析し、
創造的に新しいアイデアや工夫をするという能力が、はるかに強くなっています。
これこそ、総合政策学部の教育の成果です。

(ちなみに同時期に設立された慶応の総合政策学部(環境・情報)は、メガトレンドの中で、どちらかと言えば、文理融合の手法による問題解決能力の育成に、その教育システムの特徴があります)



●FLP教育プログラム


私たちが最初に提案した新学部(後に総合政策学部)の創設案では、
(いろいろな段階の検討過程で最終的にはかなり修正されました)
まさに地球社会のこうしたメガトレンドを想定し、
そこで生起する諸問題を取り上げて
問題発見・問題解決の高度な専門能力を育成するための教育システムを作ろうと
いうものでした。

また、みなさんがすぐにお気づきと思いますが、
FLP教育システムの開設も、その狙いは、地球社会のメガトレンドを
個々により深く学ぼうとしたものです。

すなわち、
G(グローバル化)の「国際協力プログラム」
E(環境)の「環境プログラム」
S(サービス)の「ジャーナリズムプログラム」と「スポーツ健康プログラム」

目下新たに導入予定のプログラムとして
L(地域化)の「地域・公共プログラム」(設立を準備検討中)

I(情報化)は「ジャーナリズムプログラム」で、マスメディアに限って、問題を取り上げています。

ただ、
情報通信技術の発展を含めて情報化社会に生じる様々な問題(法的・マクロ経済的・企業経営的な視点からの情報化や情報管理・リスク管理など)を扱う「情報プログラム」については、私が当初提案したのですが、FLPでは取り上げられていません。「観光プログラム」も学生の要望の強いものですね。
(理工学部の大学院により高度に情報問題を学ぶ場所が最近導入されました)



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