渡辺勝らと「Early Times Strings Band」を結成。自主製作レコードを残すが惜しくも解散。泉谷しげるに誘われバックバンドのラストショウに参加、レコーディングやツアーを共にしその間「黄金狂時代」「ライブ泉谷」を残す。ラストショウは徳武弘文(G)、島村英(Dr)、河合徹三(B)など現在も音楽シーンの第一線で活躍するトップミュージシャンがメンバー。アリスや杉田二郎らと全国を回りながら、バンド以外にもソロの活動が並行して行われるようになってくる。この頃ベーシストからハーピストへの転機を迎える。
ソロのライブワークとしては"VOICE OF HARMONICA"がある。原宿の"路地裏のハーモニカ"というシリーズが原点で、松田氏曰く「ハーモニカのプロとしての第一歩かな。」現在は南青山のマンダラに活動の拠点を移し、全国各地でも開催されている。ライブではブルースハープはもちろんのことクロマチックハーモニカやバスハーモニカも使い、ギターを抱えての弾き語りやパーカッションを交えてのマルチなプレーが見るもの飽きさせない。メンバーには羽毛田丈史(ゴンチチ)、バカボン鈴木(PONTA BOX)など各方面で活躍中のプレーヤーが加わり、ジャンルや世代を越えた"松田幸一の音楽"を作り上げている。ライブは好評を博し、彼を慕って集まるファンも多い。'96年にはソロアルバム「VOICE OF HARMONICA」「SILK TOUCH(ライブ盤)」をこのバンドでリリースしている。