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かれはまるでマダックスのようだコミュの近況?

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 米大リーグ、パイレーツとマイナー契約している桑田真澄投手(39)が右足首じん帯損傷で表舞台から姿を消して1カ月が過ぎた。野球人生のおそらく「最後」をメジャーのマウンドにささげるため、リハビリを続ける桑田の胸中は−−。【ニューヨーク高橋秀明】

 ◇解雇を覚悟

 3月26日のオープン戦。「開幕メジャー(登録)」が現実味を帯びていた桑田をアクシデントが襲った。三塁カバーの際に審判と接触して倒れ、右足首をねん挫。後日、じん帯が断裂していることも判明した。事故の翌日、監督室に呼ばれた桑田は覚悟を決めていた。

 部屋にはリトルフィールドGMとトレーシー監督、それに投手コーチとトレーナーの4人。誰が解雇を切り出すのかと思っていると、監督が予想外の言葉を投げかけた。「オレはいつもお前のことを見ている。だから早く直して戻ってきてくれ。野球への姿勢、スタッフへの対応……。我々にはすべてが必要なんだ」

 ◇懸命のリハビリ

 メジャー昇格に望みをつないだが、リハビリの道のりは険しい。けがから1カ月近くたったある日、フロリダ州ブラデントンのマイナー施設を訪ねた。無人のグラウンドを黙々と歩き続ける桑田がいた。当初の診断では復帰まで4〜6週間だったが、球団によるとようやくジョギングできるまで回復した。

 筋肉が落ちた右足は、やせ細っていた。胸中を聞くため、単身赴任先の家を訪ねると、手製の卵サンドを出してくれた。掃除も洗濯も基本的に自分で済ませる。マイナー契約ゆえ、ぜいたくはできない。

 「そりゃあ、なえてもくるよ。でもね、それであきらめるなら『お前の思いはその程度なんだよ』と、神様に試されているような気がする」。桑田は過去、右ひじの手術という試練も乗り越えてきた。「大事なのはどれだけ頑張れるか。目標を立て、それに向かって最善を尽くすというプロセスを大切にしてきた。それがぼくの人生かな」

 ◇サクラのように

 桑田は長い間、メジャーへの「夢」に封をしてきた。

 「PL(学園高)の時に高校選抜に選ばれてアメリカに行って、初めて大リーグの野球を意識した。でも巨人のエースになるという夢もあったし、(自身の)借金問題が出てきたりもしてね」。97年、巨人から大リーグへの移籍がささやかれた桑田に、当時の渡辺恒雄オーナーが「おれが肩代わりしている17億円の借金はどうなるんだ」と言った件だ。

 「それで巨人に尽くしてきたけど、(昨秋)『もう選手としては必要ない』と言われてね。人間は死に向かって生きている。だったらやりたいことをやらないと。最後は長男の『行った方がいいよ』の一言で(メジャー挑戦を)決めたんだ」

 巨人での最近3年間は3勝、0勝、1勝。この成績と年齢でメジャー昇格の勝算はあるのか。野球人生の幕引きをどう考えているのか。

 「小さいころ、甲子園の近くに住んでいて、近所の川辺にサクラの木があったんだ。右ひじを手術してからかな、遠征の時、夜一人でそこに行くようになって。1年間でたった1週間、花が咲くのは。でも飽きさせないよね、日本人を。みんなを喜ばせるもの。ある花びらは遠くに飛んで、ある花びらは人に踏まれたりするけど、どの花びらも潔いじゃない」

 一瞬でもいい。メジャーのマウンドに立って、散りたい。そんな桑田の想いが透けて見えた。

(毎日新聞 - 05月01日 10:04) を転載


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