ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ジェラルド・ミューヘッドコミュのバグパイプとは。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スコットランドの武器 バグパイプ



グレート・ハイランド・バグパイプは 音量がとても大きいと書きましたが、 それにはちゃんと理由があります。 一言で言ってしまえば、それは、単なる楽器ではなく、武器だったからです。

「え、バグパイプに刃物でもついてたの?」  いえいえ、そうではありません。でも、バグパイプはかつて、 敵を大いに震えあがらせるものだったのです。

その昔、ハイランドのクラン(氏族)間の争いにおいて、 パイパーは戦陣のいちばん先頭に立ち、大音量の演奏で 仲間の兵士たちを鼓舞する大切な役割を担っていました。 とはいえ、持っているのは楽器だけの丸腰で、 しかも先頭にいるのですから、パイパーを倒すのは 敵にとっては赤子の手をひねるようなもの。 当然、遠くからでも弓矢で簡単に殺されてしまいます。

ところが、パイパーが倒れるや否や、後ろにいた兵士が 自分の武器は捨ててバグパイプを拾い上げ、 まるで途切れることがなかったかのように演奏を再開。 しかも、死んだパイパーの無念を思いやって よりうまく吹こうと高らかに鳴らしました。 この英雄的な行為が仲間たちの士気を 大いに高めたのは言うまでもありません。

さらに、倒しても倒してバグパイプの音がやまないので、 敵は「相手のパイパーは不死身だ」と恐ろしくなり、 戦いにも弱気になってしまったのです。 味方を勇気づけながら同時に敵に恐怖心を植えつける―― 。

これ以上に効果的な戦略がほかにあるでしょうか? だからこそ、氏族の長たちにとってバグパイプは 自分の軍団に必要不可欠な武器であり、 優秀なパイパーを擁するほど、 戦いに勝利する可能性は高まったのでした。

いまでもスコットランドの各連隊には軍楽隊があり、 連隊のキルトで正装したバグパイプバンドが 自軍の先頭に立って行進します。 ドラムに合わせてパイプを吹き鳴らしていると、 闘争心が燃え立ち、祖国への忠誠心も強く湧き上がって、 非常に誇らしく勇壮な気持ちになるそうです。

バグパイプはやはり、スコットランド人にとっては 気持ちを奮い立たせる楽器です。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ジェラルド・ミューヘッド 更新情報

ジェラルド・ミューヘッドのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング