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「いのちの風」通信コミュの?私の相棒/ワーッと泣いた人/神仏の悲哀

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いのちの風 ?524―その1 
平成19年11月22日(木)発信 石黒大圓(だいえん)


今回のテーマ 

私の相棒/ワーッと泣いた人/神仏の悲哀/小さな靴/主催者を愚弄する高木氏



いつもありがとうございます。 本当に寒くなりました。 私の相棒を紹介します。 彼はすばらしい。 仕事の後で、夜10時から一人で西成の商店街へ、寝袋を4個担いで配りに時々行ってくれています。 

遅いほうが商店街の路上で寝に来る人が多いのでいいのです。 もうすでに5回ほども行ってくれています。 


彼が最初に行った晩に、ダンボールをもって商店街を歩いているホームレスの人がいた。 彼に「寝袋いりませんか」と尋ねると「金持ってへんねん」。 彼「いや、タダです。 

使ってください」と渡したら・・・ そのオッチャンが「ワー」と泣き出した。 堪らないですね。 そんな話を聞くと。  
 

先日の金曜日に彼と二人で車での寝袋配布を今年初めて、しに行きました。 動物園の入り口で15人ほどが寝ていて、ダンボールだけ、毛布だけ、着のみ着のままの人、さまざまな姿を久しぶりに見ました。  


  
最近は、大阪駅前や日本橋電器商店街の炊き出しの列に並ぶ人々に、最初は一気に配るやり方をしていました。 早くみんなに手渡せるようにしたかったのです。 しかし今年、日本橋は以前より多くの人が並んで、いくら渡してもすぐになくなる。 2回もらう人もいるようです。 

シェルター(無料の公的簡易宿泊所)に寝に行く人も、ずうずうしくほしがる。 野宿者のなかでも「あんたら、こんなやり方をしていたら、いくら寝袋があっても足らんで」と言われた。 
 

しかし昨年は100個ほど渡したら、次回には2〜30人ほどしか「まだもらっていない」と言わなかった。 正直な申告をしてくれたのです。 

それが今年は3回行っても毎回100個は要るくらい「ほしい」と言う人が列を作る。 寝袋をほしがる野宿者がどんどんここへ集まってくるようになったのか。 それともずうずうしく2度も3度もほしがるのか。 その見極めができないのです。
 

野宿者でさえ「あんたらの寝袋を500円で釜ヶ崎で奴らが売っとるで」と注意してくれる人がいる。  そんなことで次の金曜日から原点に返って、いつも通りに路上で寝ている人に直接渡すように始めました。


寄り添いて 涙流せる 心うれしき


動物園前から少し外れたピンク映画館の裏手に寝ている人が、いつもいる。 その人の所にも寝袋を持っていったのです。 ダンボールで囲った路上のハウスで、彼は飲みかけのコップ酒を横に置いてぐっすり寝ていた。 

「風邪引くで! 上から寝袋を開いて、かけたるわ」と寝袋のチャックを開け始めた。 とたんに胸が熱くなって涙が出そうになりました。 


単純に可哀想という感覚ではない。 彼は前世にこの姿を決めてきたという思いも私の心の隅にはある。 何がこうさせるのか。 このような人々に奉仕させてもらっている有難さか。 

いや、もっと深いところで、神仏が彼と私のそばにおられる。 「ごめんな、こんな目にあわさせて、許してな」という神仏の慈悲の思いが、私を刺し貫いているのではないか。 その悲哀の感情が涙をふきださせるのではないか。 

(その2へ続く)

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