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「いのちの風」通信コミュの迎え火と亡き人々との絆

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さっき迎え火の火をたきました。 おがらに火をつけて炎を
見つめ、空を仰いでいました。 

今年もご先祖さんや亡き人々は戻ってくるのでしょう
か。 「ヤッホー!」といって妻が、「腰を振りながら」茶
目っ気たっぷりの次男が、そばに帰ってきているようです。 


お盆の提灯が4つも今年は電気をつけました。 たくさんの
光と廻る灯篭もあって仏壇のまわりは煌々としています。 
明るいのが喜ばれるかと思って4日間は、めー一杯部屋を明
るくします。


キュウリにおがらで4つ足をつけ「早くこの馬に乗って帰っ
ておいで」。 そしてナスビに足をつけて「帰りはこの牛に
乗ってゆっくりお帰り」と年中行事です。 

昼にお坊さんが来ました。 猫の佐知子と邦之が横で物珍し
げにちょこんと座っています。 4人で一緒にお経を唱えて
くれればいいのに。 


私が幼い頃に大和郡山の祖父母の家にお盆で帰った時に、祖
母が井戸で冷やしてくれたスイカを妹たちとはしゃぎながら
食べた思い出。 いつもおだやかな笑顔だった祖父。 


晩年は寝たっきりだった祖母の面倒を見ていてくれた叔
父。 親戚と仲が悪く、次男が末期の時に長男と一緒にお百
度のようなつもりで墓参りしていた時に、久しぶりに叔父に
会いに行き、初めて見る甥をいとおしいしそうに眺めていた
叔父。 あの叔父も妻が入院する2ヶ月前に自宅で一人老衰
死していた。 


夫が中国戦線で軍医として戦死し、乳飲み子を一人で育てな
がら医学校へ入り女医となり、次男を亡くした私たちを我が
ことのように遠くからいつも心配してくれていた叔母。 あ
んなに元気一杯でゴルフにもしょっちゅう行っていた叔母
も、妻の死後一年であっという間にガンで亡くなった。


もう一人の叔父は私たちが若いときに西式健康法とかいって
生ネギを一杯食べ、板の上で寝ていた。 その健康第一の叔
父が難病にかかって寝たっきりになり一番早く亡くなっ
た。 「健康命」だった人が一番早く亡くなった。 皮肉
です。


皆んなそれぞれの人生を懸命に生き、あの世に旅立っていき
ました。 その人々がお盆になって戻ってきて、また仏壇の
あるこの家で見えない姿で集って、四方山話で盛り上がって
いることでしょう。 


このパソコンを打つ横からのぞき込んで「何書いてんや? 
恥ずかしいこと書かんといてや」と言ってることでしょ
う。 亡き人との思い出がまた明日の活力になる。 私は変
な人? 


過去ではなく現在未来をどう生きるかというのが現代の若者
の意識のようです。 しかし今あるのは過去の人々の汗と涙
の結晶のおかげ。 それへの感謝の思いを忘れて、その人々
との心の絆を失ってしまっては、結局根無し草のアイデンテ
ィーのない人間になってしまう。


人間はそんなに強い存在ではない。 過去を見ずに未来志向
ばかりがもてはやされているが、結局は羅針盤のない船に乗
ってあらぬ方向に迷い出るだけ。 


過去の自分の根っこをしっかり知って感謝の気持ちで過去
の人々との絆を大切にする生活をしていれば、きっと「変
化(へんげ)の人をつかわして、これがために衛護とな
さん」と守護霊が姿を変えて護ってくれる、と法華経にも
ある。


お盆に際して日頃考えていることを書きました。 また予想
に反して長くなりました。 最後まで読んでいただけたら感
謝です。

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