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ナチス・ドイツ空軍コミュのHe45

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 He45は、ヴァイマール共和国国防軍が初めて制式化した軍用機です。
 ヴェルサイユ条約で軍用機の保持を禁止されたヴァイマール共和国では、極秘裏に軍用機の研究・開発も進められていましたが、1928年8月のパリ不戦条約で非武装機ならば軍が管理していても軍用機と見做さないとの合意が成立したため、社会民主党の第二次ミュラー内閣国防相ヴィルヘルム=グレーナー陸軍中将は、軽爆撃機転用を真の目的とした複葉非武装機の製作をハインケル社に命じました。
 この結果、羽布張り・2翅プロペラでBMW VI 7,3Zピストンエンジン装備の原型機He45aが1931年に初飛行を行い、1932年春に最初の生産型であるHe45Aが制式化されました。He45AはA-1型とA-2型に細分化され、パーペン男爵内閣の国防相クルト=フォン=シュライヒャー陸軍歩兵大将は、前者を練習機、後者を偵察機として使用する事としました。
 続いて、ヒトラー内閣が成立した1933年には4翅プロペラ装備の試作機He45bが誕生し、ヴェルサイユ条約破棄が宣言された1935年3月にHe45Bとして制式化されました。He45Bは後部席に7.92mm後方旋回機銃×1搭載のB-1型と、100kgまでの爆弾搭載が可能なB-2型に分かれます。
 さらに1935年春に、7.92mm後方旋回機銃に加えて機首にも7.92mm機銃を搭載した試作機He45cが登場、下翼に補助翼を追加した補正の上で直ちにHe45Cとして制式化され、ゴータ社でライセンス生産されています。
 He45Cの要目は以下の通りです。
・全長   10.00m
・全高    3.60m
・全幅   11.50m
・翼面積   34.6?
・自重   2,105kg
・最大重量 2,745kg
・最高速度 290km/h
・上昇限度 5,500m
・航続距離 1,200km
・巡航速度 230km/h
・発動機  BMW VI-J32 水冷V型12気筒 750馬力×1基
・乗員数  2名
・武装   7.92mm機銃×2(前方1・後方1)
・爆弾搭載量 最大300kg

 その後、1935年夏にはC型の改良型He45Dが登場、バイエルン航空機会社(メッサーシュミット社の前身)やフォッケウルフ社でライセンス生産されましたが、生産量は僅少でした。
 He45は当時の複葉軍用機としては平凡な性能に過ぎなかったものの、操縦しやすく、安定した飛行が容易な機体だったため、各タイプを合わせると1936年までに512機もが生産されました。
 1936年7月にスペイン内戦が勃発すると、ヒトラー総統はフランコ軍支援のためフーゴ=シュペルレ空軍少将麾下のコンドル軍団を派遣しますが、同年12月に設けられたコンドル軍団第88偵察航空団所属の15機の大半はHe45BとHe45Cで構成されていました。
 しかし、鈍足のHe45は敵戦闘機に襲われれば一溜まりも無く、撃墜される機体が続出、また複葉機の特性上、下方の視界が妨げられて偵察が行ないにくいという大きな問題もあったため、1939年9月に第二次世界大戦が勃発した当時、軍務に残っていたのは20機余りで、練習機として使用されました。
 ところが、He45は1941年6月の独ソ開戦後、東部戦線における偵察機兼夜間攻撃機として活用されるようになり、1943年まで使用されていました。
 また、安定した飛行性能を買われて、DB600やBMW116エンジン等のテストベッドとしても利用されています。
 同盟国のブルガリア王国にもかなりの数が供与され、中華民国向けの輸出機体はHe61と呼ばれてBMW VIエンジン(660hp)を搭載していました。

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