→ １月１３日のＳＩＮＫ例会でご紹介しました社会起業家に関連する本の原稿 をご紹介しています。
１．「非営利組織の経営 原理と実践」 Ｐ．Ｆドラッカー ダイヤモンド社 2200円 ☆
アメリカのＮＰＯでも有名な教科書的著作、米国の成人の５割がなんらかの形でＮＰＯで働いており、アメリカの最大の雇用者であるという驚くべき指摘から始まる。内容についてはマネジメント（使命から成果、人材育成等）について幅広く記載され、ＮＰＯが人と社会の変革を目指して、利益をあげるのは当然と説いている。
２．「ブルーオーシャン戦略 競争のない世界を創造する」 Ｗ．チャン・キム他 ランダムハウス講談社 1900円 ☆
ブルーオーシャン戦略とは勝手のソニーやホンダのように、未開拓市場を生み出す戦略のこと。新市場を模索する戦略の体系化を行っている。社会的企業と一般的企業の境目がなくなってきていることを痛感させる一冊。
３．「ビジョナリーカンパニー特別編」 ジェームズ・ｃ・コリンズ 日経ＢＰ 1000円
スタートアップ企業が偉大な企業として飛躍するための法則を探るビジョナリーカンパニー２の付属の論文。ＮＰＯ等の社会セクターに法則をあてはめている。
４．「社会起業家「よい社会」をつくるひとたち」 町田洋次 ＰＨＰ新書 660円 ☆
社会起業家を日本にひろめた入門書。世界の社会起業家がどのようにして登場したか？また、アメリカとイギリス、日本の社会起業家も紹介しており、日野公三（アットマークラーニング）も２人目に紹介されている。
（世界で初めて社会起業家という言葉を使ったthe rise of social entrepreneur(DEMOS)の概要紹介の本です。）
５．「コミュニティ・ビジネス」 細内信孝 中央大学出版部 2000円
日本ではじめてコミュニティビジネスという言葉を使った細内信孝氏によるコミュニティ・ビジネスの理論から事例まで紹介している入門書。インターミディアリー（中間支援組織）の重要性も指摘しており、時代を先読みしていたといえる。最近、韓国版も出版され、注目を浴びている。
６．「ネクスト・マーケット」 C.K.プラハード 英治出版 2800円
表紙に「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略とあるが、世界の一部の優遇された人ではなく、ビジネスが発展途上国の５０億人のニーズを捉え、ビジネスに変えていくか、社会に貢献する事業の在り方を考えさせるプラハードの力作。英語名が「The Bottom of Pyramid」(ピラミッドの最下層という意味)で、著名を「ビジネスが世界の貧困層を救う」という意味にすればもっと読まれるのではと考えられ、残念。
７．「社会的企業 雇用と福祉のEUサードセクター」 C.ボルザガ/J.ドゥフルニ他 日本経済評論社 8200円 ★
欧州とアメリカの社会的企業の違いがよくわかる一冊。EU統合の頃より、福祉政策としてEU内での社会的経済の違いについて議論があったことがよくわかる。欧州は、社会的弱者をいかにして社会から脱落させないかについて、組織の在り方も含めて考えている。続編の「Social Enterprise」Marthe Nyssens Routredge が出版され翻訳が期待されている。
８．「ソーシャル・エンタープライズ 社会的企業の台頭」谷本寛治 ★
中央経済社 2800円
SIJの理事長で、一橋大学の谷本先生により、日本の社会的企業の位置づけを明確にするために書かれた一冊。社会的企業に「社会性」「事業性」「革新性」の３つの要素を指摘している。変革が表に出ている分、アメリカ型の研究に近い。ソーシャルファイナンス等についても述べられており、７と対峙して読むと面白い。
９．「ソーシャル・エンタープライズ 社会貢献をビジネスにする」 塚本一郎／山岸秀雄
丸善株式会社 3200円 ★
明治大学の塚本先生の勉強会の総集編とNPOサポートセンター理事長の山岸さんによる現場実務の話によって、社会的企業のとりまとめを行っている。欧州とアメリカの社会的企業の違いがうまくまとめられている。日本の社会的企業の基盤がまだできていないといった指摘は興味深い。
10．「誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる」
フランシス・ウエントリー他 英治出版 1900円 ☆
社会の変革はものごとを個別にみることをやめ、社会システムを構成する様々な要素間の関係をつかむところから始まる。人と社会の関係性のアプローチを明確に打ち出している傑作。社会起業家の希望者にはお勧めの一冊。
※ これらの本を全部読むのもたいへんです。社会起業家の志望者には☆マークを、研究したい人には★マークをお勧めします。また、本屋で探しても見つからない場合が多いので、私はほとんどの本をアマゾンの中古で揃えました。
１．「非営利組織の経営 原理と実践」 Ｐ．Ｆドラッカー ダイヤモンド社 2200円 ☆
アメリカのＮＰＯでも有名な教科書的著作、米国の成人の５割がなんらかの形でＮＰＯで働いており、アメリカの最大の雇用者であるという驚くべき指摘から始まる。内容についてはマネジメント（使命から成果、人材育成等）について幅広く記載され、ＮＰＯが人と社会の変革を目指して、利益をあげるのは当然と説いている。
２．「ブルーオーシャン戦略 競争のない世界を創造する」 Ｗ．チャン・キム他 ランダムハウス講談社 1900円 ☆
ブルーオーシャン戦略とは勝手のソニーやホンダのように、未開拓市場を生み出す戦略のこと。新市場を模索する戦略の体系化を行っている。社会的企業と一般的企業の境目がなくなってきていることを痛感させる一冊。
３．「ビジョナリーカンパニー特別編」 ジェームズ・ｃ・コリンズ 日経ＢＰ 1000円
スタートアップ企業が偉大な企業として飛躍するための法則を探るビジョナリーカンパニー２の付属の論文。ＮＰＯ等の社会セクターに法則をあてはめている。
４．「社会起業家「よい社会」をつくるひとたち」 町田洋次 ＰＨＰ新書 660円 ☆
社会起業家を日本にひろめた入門書。世界の社会起業家がどのようにして登場したか？また、アメリカとイギリス、日本の社会起業家も紹介しており、日野公三（アットマークラーニング）も２人目に紹介されている。
（世界で初めて社会起業家という言葉を使ったthe rise of social entrepreneur(DEMOS)の概要紹介の本です。）
５．「コミュニティ・ビジネス」 細内信孝 中央大学出版部 2000円
日本ではじめてコミュニティビジネスという言葉を使った細内信孝氏によるコミュニティ・ビジネスの理論から事例まで紹介している入門書。インターミディアリー（中間支援組織）の重要性も指摘しており、時代を先読みしていたといえる。最近、韓国版も出版され、注目を浴びている。
６．「ネクスト・マーケット」 C.K.プラハード 英治出版 2800円
表紙に「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略とあるが、世界の一部の優遇された人ではなく、ビジネスが発展途上国の５０億人のニーズを捉え、ビジネスに変えていくか、社会に貢献する事業の在り方を考えさせるプラハードの力作。英語名が「The Bottom of Pyramid」(ピラミッドの最下層という意味)で、著名を「ビジネスが世界の貧困層を救う」という意味にすればもっと読まれるのではと考えられ、残念。
７．「社会的企業 雇用と福祉のEUサードセクター」 C.ボルザガ/J.ドゥフルニ他 日本経済評論社 8200円 ★
欧州とアメリカの社会的企業の違いがよくわかる一冊。EU統合の頃より、福祉政策としてEU内での社会的経済の違いについて議論があったことがよくわかる。欧州は、社会的弱者をいかにして社会から脱落させないかについて、組織の在り方も含めて考えている。続編の「Social Enterprise」Marthe Nyssens Routredge が出版され翻訳が期待されている。
８．「ソーシャル・エンタープライズ 社会的企業の台頭」谷本寛治 ★
中央経済社 2800円
SIJの理事長で、一橋大学の谷本先生により、日本の社会的企業の位置づけを明確にするために書かれた一冊。社会的企業に「社会性」「事業性」「革新性」の３つの要素を指摘している。変革が表に出ている分、アメリカ型の研究に近い。ソーシャルファイナンス等についても述べられており、７と対峙して読むと面白い。
９．「ソーシャル・エンタープライズ 社会貢献をビジネスにする」 塚本一郎／山岸秀雄
丸善株式会社 3200円 ★
明治大学の塚本先生の勉強会の総集編とNPOサポートセンター理事長の山岸さんによる現場実務の話によって、社会的企業のとりまとめを行っている。欧州とアメリカの社会的企業の違いがうまくまとめられている。日本の社会的企業の基盤がまだできていないといった指摘は興味深い。
10．「誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる」
フランシス・ウエントリー他 英治出版 1900円 ☆
社会の変革はものごとを個別にみることをやめ、社会システムを構成する様々な要素間の関係をつかむところから始まる。人と社会の関係性のアプローチを明確に打ち出している傑作。社会起業家の希望者にはお勧めの一冊。
※ これらの本を全部読むのもたいへんです。社会起業家の志望者には☆マークを、研究したい人には★マークをお勧めします。また、本屋で探しても見つからない場合が多いので、私はほとんどの本をアマゾンの中古で揃えました。
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