2006年のトリノオリンピックにて国営フランステレビでフィギュアスケートの解説を担当した。女子シングルで金メダルを獲得した荒川静香の演技について、「一杯のご飯の値打ちがある」とコメントしたと日本でも報じられた。しかし、彼が言った言葉は「Elle mérite un bon bol de riz」であり、「彼女はご飯をいっぱい(沢山)食べるに値する」という意味になるので「一杯のご飯の値打ちがある」と訳すのは誤りである(" un bon bol de riz"は「茶碗一杯分のご飯」や「一杯のおいしいご飯」ではなく「(量的に)沢山のご飯」という意味)。ただし、「彼女はご飯を沢山食べるに値する」というようなコメントがそもそも金メダル受賞者に対する賞賛なのかというのは議論が残るところであり、事実、この発言がフランス国内の視聴者から「日本人に対して失礼だ」との抗議を受け、国営フランステレビが在仏日本大使館に謝罪文を提出する騒ぎになった。抗議には、フランスがアジアに植民地を建設したことから、「ご飯(炭水化物)=貧しい国」という歴史的背景が少なからず存在する。本人は「日本人にとって米は大事なものだから、それに匹敵するモノという意味だった。イタリア人選手なら「美味しいパスタ」と言ってたかもしれない」と釈明。「静香の演技は素晴らしかった」とも語っている。