最初にこの曲にはいくつかのバージョンが存在しますが公式リリースされているアルバム『Let It Be』の「フィル・スペクター・バージョン」、『Anthology3』に収録の「映画バージョン」、『...Naked』に収録のバージョンに絞った形で書かせて頂きます。
この曲は『Get Back』〜『Let It Be』 〜『...Naked』に至る様々のエピソードを集約し代表する曲に感じています。 当初のゲットバックプロジェクトやポールの意思に反し、フィル・スペクターに丸投げされストリングスとコーラスが追加されたことにより、ポールやサー・ジョージ等から悪評を買い、ビートルズをよく知るファンからは素直な気持ちで聴けない曲の1つとなってしまっているからです。 後追いでビートルズを聴いてきた僕らはこの曲に出会い、聴くのとほぼ同時にこれらのエピソードが耳に入ってきてしまっているので、どうしても「あー、なんかフィルにメチャクチャにされちゃったバージョンなんだなー」という先入観とともに聴いているようにも感じます。
果たしてフィルのバージョンはダメだったのでしょうか? フィルに丸投げされたとはいえ、そのフィルを推したのはジョンとジョージですし、ジョン曰く「よくあそこまで仕上げた」という意味では素晴らしい出来の様にも感じられます。 これはアルバム『Let It Be』全体を通して言えることだと思うのですが、あのグダグダで寒々しくピリピリとした雰囲気をかもし出す音源をフィルは短時間でよくもあそこまで仕上げたものだと、フィルの優れた手腕を再認識させられたりもしました。
Naked版はまだ聴いてないのですが。(ファン失格ですかね。)
映画 Let It Be のヴァージョンと比べて、どちらが好きかと聞かれたら、断然映画ですね。
この曲が好みでないと言う意見も多いようですが、実はボクも昔はそうでした。
でも、歌詞をじっくり吟味してみると、これはポールの最高傑作かもしれないと思い始めました。(最高傑作=ボクの一番好きな曲、というわけではないのですが。)ポールが書いた曲の中でも、もの凄く意味深で重い歌詞だと思います。