小松原女子高等学校　ｓ59～ｓ60コミュの共学になる？？

男子校の私立小松原高校（さいたま市南区）が、２０１５年４月から越谷市の越谷レイクタウン内に移転して男女共学化し、同時期にコースを再編する予定の小松原女子高校（同市浦和区）とともに校名変更することが４日までに、両校を運営する学校法人小松原学園の関係者らへの取材で分かった。同学園は教育改革に取り組んでおり、今回の施策はこれらの一環。学園関係者によると、移転と校名変更を同時に進めながら、大規模な学校改革を実施する例は全国的にも珍しいという。

　１９５９年に開校した小松原高校は、施設が老朽化。２０１１年の東日本大震災後に校舎の耐震診断を行ったところ、対策の必要性を指摘されたという。また、校舎がある敷地は手狭で、屋外で行う体育の授業や部活動は、同市緑区のグラウンドまでバス移動を強いられている。現在地での校舎建て替えを検討したものの、仮校舎の確保など課題も多く、共学化の学校改革と合わせて移転を決めた。

　移転先はＪＲ武蔵野線の南側で、越谷レイクタウン駅から徒歩約５分にある２０３街区と２１１街区の一部。面積は購入部分と賃貸部分を合わせて約４・２ヘクタールで、現在の校舎とグラウンドの計約３ヘクタールよりも１・５倍広い。今年３月、都市機構から取得した。同校は共学化に伴い、進学教育に取り組む方針。１９３６年創立の小松原女子高校は現在の敷地に残り、専門技能の習得を中心にしたコース編成にする。両校の新校名は、９月頃に決まる予定。