ダンスナンバーだけれども、何処か切なく、そして元気が出るメロディー。繊細、そして小刻みにリズムが展開し、ジャネットのか細い声、そして絶妙に重なるコーラス。サビ部分では、ホントに息が詰まるような切なさを感じるが、その後のメロディーで少し冷めた思いも融ける。こんな素晴らしい曲がやっぱり売れて当然という感じがしてならない。本サントラ以外にジャネット翌年のアルバム「ALL FOR YOU」にもアレンジを少し変えたヴァージョンが入っている。個人的にはサントラ版の方が好きだ。
こんな素敵な曲を書いた人、それは80年代後半R&Bのヒットメーカと謳われた「TERRY LEWIS & JIMMY JAM」。彼らが作るダンスナンバーにはハズレはない。そして何気に彼らの作るバラード調の曲も秀作が多い。彼らはジャネット以外にも、ハーブ・アルパート(カーペンターズのレコード会社A&Mレコード社の社長兼トランペット奏者)、パティー・オースティン(クインシージョーンズがかなり後押ししていた)、アレキサンダー・オニールやモーリス・デー等。
彼らが書いた曲の中でとりわけ代表作と言われるのが、やはり1989年ジャネットのアルバム「RHYTHM NATION 1814」に入っている「MISS YOU MUCH」。そしてハーブ・アルパートの「Keep Your Eye On Me」、アレキサンダー・オニールの「FAKE」。これらは90年に入って流行ったグランドビートなんかよりも優美だし、だが少し危険な感じさえする。「FAKE」はアフリカ民族音楽にも通じ、ちょっとオーバーだけれど「破壊ダンスリズム」と思ったほどだ。こんな曲を聴きながらドライブしたら、そりゃ大変と思える。
一方で彼らのバラード調の曲で素晴らしいものと言えばパティー・オースティン85年のアルバムに収められていた曲「Summer Is The Coldest Time Of Year」、ジャネットの「Where Are You Now ?」になる。前者は後半に展開の違ったメロディーにちょっとだけなるんだが、本当に素晴らしい。