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現場の外国為替!コミュのなぜ今、円高なのか??

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これは「なぜ今、円高になるのか?」の第3である。1,2を先に読んでください。

円高になる理由として、これまで3つを挙げた。
残りの3つをさらっと紹介しよう。

?ドル安という大きな流れ(テクニカル)
ここ数年の市場のトレンドは明らかにドル安である。2006年、2007年はドル安と、円安が市場で同時に起こったが、ドル安自体は2002年、2003年からずっと起こっている。このことは常々ここで書いているので、今回はあまり深い入りしない。しかし長期トレンドはドル安トレンドであり、テクニカル分析でトレードしている人達にとっては、ドルが上昇すれば、そこは絶好のドルの売り場と考える。例えばドル円でいえば、124円からのドル安トレンドが継続している。少なくとも101円台まで円安が進行しなければ、この長期トレンドが終了したとは見做されない。そういう大きなドル安トレンドが市場の底流に流れていることは認識しておく必要がある。

?日本の政局と円高
目下、注目すべきテーマは日本の政局かもしれない。市場は83円台まで円高になったが、そこから一気に80円を割り込む展開にはなっていない。つまり一旦休憩して次の戦いに備えているのである。弾薬補給しているのである。その次の戦いのきっかけの一つは、民主党の代表戦になる可能性は高い。市場では大胆なことができない管首相勝利なら円高、小沢勝利なら円高はちょっと怖いなーというムードがある。市場と言うのは実に面白いもので、必ず新政権のスタンスを試しに相場が動く。現在の相場環境なら、新政権はどこまで円高を許容するのだろう?というテーマを試しにいくのである。どこで介入があるのか?あるいはないのか?そして介入はそういうタイミングで、どういう規模で行うのか?相場を押し上げる介入か?円高圧力を吸収する目的の介入か?実に興味は尽きない。今の雰囲気だと管首相有利と言われている。党員サポーターの出口投票が先にマスコミからリークされるだろう。そこで管首相の有利が確実となれば、いきなり円高圧力が高まるという展開は否定できない。こんな市場環境で積極的にドルを買う人は少ない。だから最近は株価が上昇しても円安もならない。静かに不気味に市場は待機しているのである。
この9月中旬以降は、ちょっと面白くなるかもしれない。


?日本の存在感の低下は円高になる
これは実はちょっと重いテーマであるので、今度個別に取り上げようと思っている。簡単に言えば、新興国の通貨はその国の事情よりもドルの影響をより濃くうける傾向がある。つまりトヨタと名もない町工場を例に挙げよう。人々はトヨタの業績には注目するが、名もない町工場のニュースにはほとんど目もくれないであろう。これと同じことが通貨でもいえるのである。トヨタはドルで、名もない町工場が円だとする。もしも円の存在感が低下し、世界の投資家にとって町工場に成り下がってしまった場合には、投資家はドル円相場の行方を予想する際に、米国の経済、米国の金利、米国の動向のみの要因で動くようになり、日本が何をしようとあまり注目しなくなる。もちろんこれは極端なケースであるが、そういうことは言えるのである。日本は経済も悪いし、財政状態も悪いし、政局も安定していない。それでもドル安円高になる。そのこと事態、世界の投資家の注目が米国に集中し、あまり日本の内情を知らない、興味が薄いということの表れ、警鐘かもしれない。

今回の3つはちょっと手抜きをしたが、なぜ今円高になるのか?をテーマに3回に分けて説明してきた。
為替相場とは本当に面白い。景気が良い国の通貨が必ずしも上昇するわけでもないし、財政状態の悪い国の通貨が必ずしも売られるわけでもない。第一回の冒頭で、常に円高の理由も円安の理由もそれぞれ50個はいつもあると書いたが、それは本当である。新聞はいつも後付で不正確なことを書く。(しかしここ数年の日経新聞の相場記事は凄く良くなっている・・)
今回はあくまで私が考える相場の分析である。
最後に一つ加えるとしたら、私の持論だが「へたくそで中途半端な為替介入は、必ず介入しない場合よりも激しく悲惨な結果をもたらす」というものである。9月中旬はちょっと目が離せない。

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