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現場の外国為替!コミュの米国の試練

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非常に忙しい日々に追われ、なかなか更新できずにすいません。

さて市場では注目すべきことが盛りだくさん、日米金利の16年ぶりの逆転、GMをめぐる騒動、為替相場の動きも激しく、エキサイティングな展開が続いている。
そんな中で今回は米国の試練を取り上げる。

米国は史上初の体験をしようとしている。それはゼロ金利政策である。史上初?いやいや日本は最近までゼロ金利政策だった。正確には経常赤字国という立場でのゼロ金利である。
通常では経常赤字の大きな国の金利は高い。オーストラリア、ニュージーランドはもとより、数年前までは新興国の大半は大きな経常赤字を抱えており、これらの国の金利は高かった。
経常赤字ということを、外国為替的な観点から乱暴に定義すれば、「常に海外からの資金流入により赤字を補填し続けなければ、通貨がその赤字を考慮した価値に見合う分まで安くなってしまう」ということである。
海外からの資金を呼び込むには、新興国は金利を高くし、投資家に魅力的な投資環境を用意しなければならない。それだけに経常赤字国は世界的な不景気に弱い。世界的な不景気の状態においては、投資家は投資に通常以上に慎重となる。そんな中で経常赤字国が景気回復のために金利を引き下げれば、確かに国内の産業には恩恵となるが、海外の投資家の目には魅力が乏しくなったと映ってしまう。

日本は確かにゼロ金利政策、量的緩和政策という世界を経験済みであるが、日本は巨額な経常黒字国であり、経常赤字国とは状況がまるで異なるのである。

米国も巨大な経常赤字国であり、新興国と同様の経常赤字のメカニズムを抱えているが、決定的に異なるのはドルが基軸通貨であり、米国が世界で唯一の超大国であることだ。これまではどんなに景気が悪かろうが、世界中の投資家は喜んで米国に投資をしてきた。それにより米国の経常赤字が巨大でもまるで問題とならなかった。
しかし、さすがにゼロ金利は経験がない。
そして過去1年半も世界中を巻き込み、さらには過去4カ月では世界を震撼させた元凶である米国に、これまでと同じように世界の投資家を納得させる力があるかどうかは分からない。今、世界はこれまでの経済、金融の教科書にない世界を体験しているのだ。
ちなみに経常赤字は原油の急落と不況による輸入の停滞により今後縮小する可能性はあるが、それでも安心はできない。2009年の財政赤字のほうは1兆ドルという信じがたい数字になる懸念もある。対GDP比7%という赤字規模である。

FRBのかじ取りも困難だ。米国では日本のゼロ金利政策を研究し、金利を1%以下に引き下げると、効果よりもその悪作用のほうが大きくデフレスパイラルから抜けられなくなると主張していた。そんなFRBがゼロ金利の扉を開くのだから、現在の米国の金融環境、経済環境は極めて危険ということであろう。更に心配な点もある。
FRBと市場の対話の問題だ。これまでのFRBの政策は評価されている。短期間の間に市場の混乱を避けるべく、これだけの政策の意志決定を矢継ぎ早にしてきたことは驚愕に値する。しかし、FRBの神秘性、絶対性ということに関しては、今や消え失せいている。市場で無担保の民間同士の金融機関の取引がいまだに復活していない。FRBがいろんな政策を出しても、市場が自発的に好循環の回転をしていかないのである。これはFRBへの信認が薄れているからであろう。

そうして見ていくと、今後のドルに対してはネガティブにならざるを得ない状況である。ドル円は80円台で推移している。冗談抜きに円の史上最高値である79円台の可能性も生じてきているのである。
80年代に注目された貿易収支の指標が再び注目される時代の到来か・・・歴史は繰り返すようである。

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