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現場の外国為替!コミュの新興国について

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 先週の相場は極めて重要だ。書きたいことは山ほどある。
2回に分けて、新興国についてと、先週の為替相場について書こうと思う。
まずは新興国だ。

市場は昨年来、米国のサブプライム問題の発生、そして世界景気悪化の中で、唯一の明るい材料は「新興国が健全さを維持していることにある」と考えていた。

新興国は過去数年のエネルギー価格、資源価格の高騰により、債務国から債権国へ転じたり、外貨準備が増大したりと、90年代の債務不履行(デフォルト危機)の頃とは、別の国のように景気繁栄を謳歌してきた。
こうした国々は安定さえすれば、世界中からマネーが押し寄せる。先進国では得られない大きな投資機会が残されているからだ。そうしたマネー流入により、新興国はますます成長してきたのだ。

90年代の新興国は実に脆弱で、米国経済が悪化すれば即座にその影響を受け、国内は混乱し、世界経済は一層不安定になる悪循環を生みだしてきたのだが、今回の米国の危機に対して、これまでは驚くほど持ちこたえてきた。一部では米国経済とのデカップリング論も論じられてきたほどだ。先に述べたここ数年の急成長で危機への備え、耐性がついたのだろう。

しかし、それにもやはり限界があった。
ここまで世界中に株価下落、現金化への恐怖が募ると、新興国へ流入していたマネーは、一気に逆流し、再び新興国を危機へと追い込み始めたのである。先週はアルゼンチンの債務不履行の危機が市場で大きな話題になり、株価は大きく下落した。
無理もない・・投資家が唯一の明るい材料としていたものが、消え去ったのである。

ところで、債務不履行とは、今の市場では最も恐ろしい事態である。

例えば、もしも
「お金を借りてください。借りてくれたら、利子を払います」と言われたら、どう感じるだろう?通常の世界では、いつだって借り手が貸してくれた人に利息を払う。お金を借りて、しかも金利が貰えるとしたら、めちゃめちゃだ。

しかし、今の金融市場ではこういう現象が起こっている。(極論だが)
市場にはレポ取引という取引がある。債券を保有しているAさんが、Bさんにその債券を担保として提供し、その代わりにBさんから現金を借りる。一定期間後にAさんはBさんに現金と利息を払い、Bさんから債券を返してもらう。そんな取引だ。しかし、今の市場にはBさんが「利息はゼロでいいですから、またはお金を払うから、担保の債券を貸してください。」とAさんに頼みこむ現象が起きている。Aさんにしてみれば、ただでお金が調達できるのだ。

なぜこんなことが起きるのか?それは市場でフェイルという現象が頻繁に起こっていて、信用問題が揺らいでいるからだ。フェイルとは取引の約束が履行されないことをいう。説明すると長くなるので省略するが、そうした度重なるフェイルによって、市場では信用問題が大きく揺らぎ、通常では起こり得ないような取引が発生しているのだ。

そんな不安定な状況の中で、アルゼンチン等の国そのものが約束を履行しない状況になったらどうなるか?
市場はますます誰も信用できなくなるし、過去数年で築き上げた新興国への信頼は一挙に裏切られ、アルゼンチン、ベネズエラ、ロシアなどだけにとどまらず、全ての新興国に大きな痛手となる。そして新興国には危機に対する有効な対応機関が先進国よりはるかに遅れている。

従って先週株価が大幅に下落したように、大きな問題なのである。当然こうした状況では、ドル高が進行する。それは新興国に流入しているお金の大半はドルであり、逃げ出すお金はドルに回帰していくからだ。

さて、次はそのドル高についてだ。今の相場の前提はドル高であり、円高は付属的なものだ。それを次回!

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