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現場の外国為替!コミュの今の市場について・・・

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先週も激しい相場が続いた。ユーロはとんでもないスピードで下落し、ユーロ円はついに145円を割り込む強烈な円高となった。市場では今、何が起こっているのか?

今日のテーマは、以下の3点だ。
1. 米国を取り巻く信用不安は全く解消していない。
2. 市場の注目は、久しぶりに経済に戻った。
3. 懸念の渦の中での為替相場・・・

まずは1番だ。例の米国金融対策法案が下院で、ショッキングに否決され、株価は市場最大の777ドルの下落となり、その直後に修正案が出され政府がやっきになって可決に向けて働きかけ、ようやく上院、下院で可決された。
市場はようやくほっとしたところだが、市場の金融危機は解消されたのだろうか?答えはノーだ。一番深刻な事態の起こっている米ドル資金市場では、翌日物liborが6.875%という水準から、いっきに3.79375%まで急低下した。これは望ましい。レートが下落するということは、資金の取り手がこの流動性危機のために払わねばならないリスクプレミアムが低下したということだからだ。しかし、この時に低下したのは翌日物金利だけだった。今日借りて、明日には返済するという翌日物取引は低下したが、市場が求めているのはそんな短期の取引ではなく、1ヶ月とか、2ヶ月、3カ月等のターム物と呼ばれる取引だ。しかし、こちらの市場では市場機能は全く回復していない。市場へ資金を放出する金融機関はどこもなく、市場は閑散としている。日本政府が米ドル資金供給オペという異例のドル供給オペレーションにより、日本の銀行へドルを供給しているものの、ドルを供給された金融機関は、自分の銀行の海外店へドルを分配するだけで精一杯で、余った資金は手元に残して非常事態に備えており、市場にドルは全く出てこない。市場では3か月もの6%、7%支払ってもお金を借りられないのだ。
重要なことは、この事態は米国金融救済法案が可決された後も継続していることだ。この事態が解消されない限り、市場は今後も常に不安定でリスク回避的な状態が前提とされるし、今後も次々に金融機関は潰れるだろう。外国為替を取り引きする人間には、いっけん無関係に思える米ドル資金市場だが、今、最も注目すべきはこの市場なのだ。

次に2番だ。米ドル資金市場以外の市場では、先週は経済指標にも注目が集まった。ここ数週間で市場の注目は、金融機関の破綻、金融市場機能、政府の施策にのみ集まっていたが、金融救済法案が可決されたことで、少し冷静になり、「ところで、経済はどうなってんの?」という話になったわけだ。ところがこれが酷い。今や年末までに利下げのない国には日本しかないのでは?という事態であり、米国は0.5%の利下げが織り込まれ、ユーロ、英国・・世界中が利下げの見通しである。この2番は先週末の雇用統計も含め、もう少し次回に詳しく取り上げる。ここで言いたいことは、世界中が信用不安に目を奪われている間に、米国の住宅市場、労働市場、世界の製造業市場は全て、より悪くなっているということであり、例え1番で取り上げた米ドル資金市場の問題がクリアーされても、市場には難題が待ち構えていることである。

さて、そうした中での為替相場であるが、実はここが一番簡単なのかもしれない。それは円高戦略である。リスク回避志向=円高の黄金の方程式に、今ほど条件が整っているときはない。市場の変動率は20%台という異常事態の水準に張り付いているほか、市場は明らかにここ数年の世界景気拡大の反対の流れの力の中にいる。ここ数年の一番顕著な動きは、エネルギー上昇、株価上昇、そしてクロス円の円安である。この反対の動きが一斉に起こっているのだから、この流れに逆らうと大怪我する。
私は、ここ数年、本屋に並ぶFXの戦略本にことごとく異議を唱えてきた。スワップで儲けろとか、1日で何万円勝ち続けるとか・・・それらが、本来の市場環境の中で機能する戦略ではなく、世界がきわめて平和で安定していて、なおかつ日本だけが異例に金利が低いという特殊な環境下でのみ起こることであることを訴えてきた。常にスワップ金利狙いのFX取引などありえないのである。市場の動向を分析し、それが膠着相場であると自分が判断した時は、高金利通貨の買い持ちによるスワップ金利の受け戦略はいいだろう、しかし、あくまでも相場観、市場分析がなにより大切なのだ。
今の市場は変動性が大きく、例え相場観があっていても、日々の激しい変動で耐えられないケースもある、通常よりもポジションを減らし、市場をよく分析することが大事だ。

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