AD/HD・LDのための教育コミュのご報告いたします。

3/6は、息子の高校の卒業式です。

もう一度、1年からやり直したいな。

そう息子が言いました。

とても楽しい高校生活を送れたようです。

思えば、入学式の日、先生に呼ばれて、卒業することが難しいかもしれません、そう言われました。

中学の内申も低いし、入学試験がとにかくできなかったようです。

学習障害を持った息子は、中学時代はほとんど｢1｣がつき、授業にも付いて行けずに、ほとんど寝て過ごしていました。

児童精神科の医師には、とにかく義務教育をいかにうまく切り抜けられるかが勝負だと言われました。

漢字がほとんどわからなかったので、ほとんどの教科に影響を与えてしまい、また割り算も2桁以上になると、計算の仕方を教えてもしばらくすると忘れてしまうのでした。

勉強については無理矢理やらせてはいけないと言われていたので、ほとんどはやらなくても注意をしませんでした。

でもある日、あれは小学6年生の夏休み。

夏休みの宿題、少しはやる努力したら、と私が言いまし。すると、息子が涙を流しながらこう言いました。

ボクはいくらがんばってもわからない、考えてもわからないんだよ

だからそんなに言わないで

そんなに辛かったんだって、その時やっと知って、息子に気持ちをわかってあげられなかった自分を恥ずかしく思いました。

漢字を覚えられないから、バスや電車に乗るのも自信がないし、私もなかなか1人で乗せることができませんでした。

でもある時は、娘と一緒に、ある時は、周りの風景で駅を覚え、だんだん駅の名前を覚えられるようになり、漢字も少しずつ覚えられるようになってきました。

調理の高等専門学校に通い始めてから息子は、調理師になりたい一心で、一生懸命勉強について行く努力をしていました。

就活では、初めて行く会社に電車に乗って出かけたのですが、台風の影響で、電車が止まってしまい、大変心配したのだけど、冷静に周りに合わせ行動することができました。

マイペースだけど、少しずつ成長して、やっとここまでたどり着いた息子。

本当にがんばったと思う。

毎日、仕事に追われて、まだ実感ないけど、明日の卒業式、泣いちゃうかもしれないな