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シュタイナー的生活を楽しむコミュの自我組織と宇宙の力、「光」

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30週

10/20〜10/26

 魂の陽光の中で
 思考の熟した果実が実る。

 すべての感情が
 自己意識の確かさを受けとる。

 喜びにみちて、私は秋の霊性の
 目覚めを感知する。

 冬は私の中に
 魂の夏をよびさますであろう。
    (Rudolf Steiner  高橋 巌訳)
・・・・・・・

ヒトの脳は、体重の約2% 前後と言われ、

成人では1,200g 〜 1,500g と言われている。

体重が60kgの人だと約1,200gである。

だいたい最近のランドセルの重さが、

900gから1200gというので、

脳の重さはランドセルの重さぐらいである。

ランドセルが首の上にのっているのだ。

脳が、こんなに重いのには驚いてしまう。

しかし私たちは、その重さを感じないのはなぜか?

実は、頭がい骨の中にある

脳脊髄液という液体に満たされていて、

その浮力によって脳の重さは

たった50gになっているのだという。

さらにこの脳脊髄液は1日3, 4回入れ替わり、

外部からの衝撃から脳や脊髄を守る

クッションのはたらきをしているのだ。

このように、

人間は、宇宙に存在する力との均衡の中で生きている。

シュタイナーは、このことについて『治療教育講義』の中で

重たい脳は、

浮揚カによってその重さが軽減されていて、

私たちはこの浮揚力の中で生きていると以下のように語っている。

「そのような力のひとつを例に挙げてみましょう。

私がよく引き合いに出すことですが、

人間が大地を歩むとき、

非常に強い浮揚力を利用しています。

私たちの脳は平均1500グラムの重さがありまずから、

この重さが脳の底を走る細い血管を圧迫したとすれば、

血管はたちまち押しつぶされてしまうでしょう(図例8)。

しかし脳は血管を圧迫しないで、

脳水の中を泳いでいます。

脳水によって浮揚の作用を受けています。

脳は自分が排除した水の重さだけ重さを失っているのです。

その排除された水の重さは、

脳自身の重さよりほぼ20グラムだけ軽いので、

脳はわずか20グラムの重さで底を押しているのです。

重たい脳は、

浮揚カによってその重さが軽減されているのですが、

そもそも私たちはこの浮揚力の中で生きているのです。

私たちのエーテル体もその中で生きています。

ですから私たちの自我組織が

エーテル体の中に入り込むときにも、

この自我組織は間接的に浮揚力の中にいるのではなく、

直接その中にいるのです。

私たち人間のすべての本性が、

地球上のすべての力、

すべての物質界の作用力と関係しているのです。

しかも間接的にではなく、直接的にです。

そもそも私たちの自我組織は、

地球上の作用力とどのような関係を持っているのでしょうか。

第一に引力によって地上の作用力と関係しています。

なぜなら、愛する皆さん、

物理学者が物質素材と名づけるものは、

存在していないのです。

実際にはもろもろの物質の力だけが存在しているのです。

もちろんカの中には、重力もあれば、

電力や磁力などもありますが、

皆とても似ていて、正常の人間の覚醒時の自我意識は、

これらすべての力と直接関係し、

その中で生活しているのです。

地球上のすべては、これらの力なのです。

自我組織はまた、

水として一般化されるすべて、

つまり均衡状態を生み出す力のすべてとも直接結びついていますし、

気体のすべて−物理学には通常の力学のほかに、

流体力学、気体力学がありますが、

それは水の均衡過程や大気中の気象過程が

それぞれ独自のカの働きを現わしているからです−、

この気体のすべてとも直接結びついています。

さらに普遍的な熱の力の一部分である

物質界で働く熱の力とも直接結びついています。

私は「熱」に線を引きましたが(57頁の図表)、
自我組織
       地
水
風
アストラル体−熱−
光
化学作用
生命


それは熱の働きが物質界とエーテル界の

両方に及んでいるからです。

私たちが目を覚ますと、霊的存在である自我組織は、

自分を地上の力の世界の中に移します。

そのときの関わり方は物質的ではなく、魔術的です。

ただその関わりは、空間的に

しか成り立ちません。

私たちの身体組織が空間的に限定されているからです。

自我組織のこの関わり方が物質的ではなく、

魔術的であることを理解しはじめると、皆さんは非常に

多くを得たことになるでしょう。」 (p57〜59)

私たち人間の自我組織は、

地球上のすべての力、

すべての物質界の作用力と直接関係している。

例えば、朝目覚めたとき、

自我が肉体の中に入っていき、

肉体を捉える。

その際自我は、

肉体が重たくなくなるまで深く入っていく。

自我が入ることによって、

肉体は重力を失うのである。

目覚めてまっすぐに立つとき、

私の意識にとって、

自我にとって、自我組織の身体形式である熱生体にとって、

重力は克服されている。

さて、物理学者が物質素材と名づけるものは、

実は存在していない。

実際にはもろもろの物質の力だけが存在しているのだ。

もちろんカの中には、

重力もあれば、

電力や磁力などもあるが、

正常の人間の覚醒時の自我意識は、

これらすべての力と直接関係し、

その中で生活している。

地球上のすべては、これらの力なのだ。
この力の均衡が崩れたとき

問題が生じるのである。

病気でいうと心身の力のバランスが崩れたとき

病気が生じるのであろう。

このことをまず理解しておきたい。

このように、人間の自我組織は、

宇宙に存在する力とのバランスの中で

生きているのである。

さらに、水の持つ力についても注目したい。

私たち人間の体は、

胎児で体重の約90パーセント、

新生児で約75パーセント、

子どもで約70パーセント、

成人では約60〜65パーセント、

老人では50〜55パーセントが水で満たされている。

この水の持つ均衡の力も人間の心身の

バランスに大きな影響をもたらす。


「次にアストラル体について言えば、

アストラル体もまた、覚醒時においては、

エーテル体だけではなく、

肉体のある種の力とも直接関係しています。

つまり熱の力の一部分とです。

そしてその熱の一部分が身体器官に、

他の部分がエーテル器官に作用しています。

さらにアストラル体は、光の力とも直接関係しております。

霊学にとっての光は、

今日の物理学が理解しているものとは異なっています。

いま理論的に問題を論じるつもりはありませんが、

私たちの周囲の世界を照らし出し、

それを知覚できるようにしてくれるものの根底には、

もちろんエーテルの作用が存在しています。

光はエーテルの力なのです。

今日の科学は、

光の本質をすでに解明していると考えていますが、

霊学は、たとえば『音響知覚の光』というように、

他の知覚内容の根底にあるものをも光と考えます。

音の知覚に関して、

今日の物理学は音響の外的対応物として、

たとえば空気の振動を問題にしますが、

空気の振動は音の単なる媒体にすぎません。

本当の音はエーテルの働きであり、

空気の振動はこのエーテルの振動の結果にすぎないのです。

光は臭いの知覚の中にも働いています。

要するにすべての知覚には、

今日の物理学が光と呼んでいるものよりもはるかに

普遍的な『光』がその根底にあるのです。

光をこのように語ることは確かに人を

混乱させることかもしれませんが、

十二、三世紀までの古い科学は、光について、

このような考え方をしておりました。

その後この光についての理解が失われ、

別の解釈を試みるようになったのですが、

それはもっと不完全な解釈だったのです。

ですから十二世紀以後になると、

錬金術の書物が理解できなくなったのです。

皆さんにとって、

光をこのように広義に解することは重要なのです。

なぜならアストラル体は、

エーテル体による回り道をとらずに、

この光と直接結びついているのですから。

アストラル体は地上のすべての知覚内容と直接関係しているのです。

これはまったく興味のある事実です。

光は、外ではエーテルとして働き、

私たちの内部ではエーテル体となって働いています。

外の光が内なるエーテル体となって働いています。

けれども目覚めたときの私たちのアストラル体は、

内なる光だけではなく、

外なる光の中にまで、結びつきを拡げていきます。

エーテル界の化学作用にも同じことが言えます。

目覚めたときの私たちのアストラル体

は外なるエーテル界での化学作用の中にまで、

直接結びついていきます。

そしてこのことは特別重要です。

なぜならそれが意味するのは、

目覚めているときの人間が宇宙の化学作用と結びついている、

ということなのですから。

今日の化学は、没生命的な科学現象か、

せいぜい有機化学の若干部分のことしか知らず、

普遍的な宇宙の化学作用についてはまったく知らないのです。

しかし朝目覚めた私たちはこのような化学作用、

つまり化学エーテルの働きに結びつきます。

同様にまた普遍的な宇宙生命、

つまり生命エーテルの働きにも結びついています。

すべて直接的にです。」(p59 ~p61)


この内容を理解するには、

光の本質を全く別の視点からとらえないといけない。

霊学では、『音響知覚の光』というように、

知覚内容の根底にあるものをも光と考える。

例えば、本当の音はエーテルの働きであり、

空気の振動はこのエーテルの振動の結果にすぎない。

光は臭いの知覚の中にも働いている。

要するにすべての知覚には、

今日の物理学が光と呼んでいるものよりもはるかに

普遍的な『光』がその根底に存在する。

音を聴くとき、

匂いを嗅ぐとき、

さらにあらゆる知覚を働かせるとき、

『光』が根底に存在することを意識してみたい。

この『光』とは霊的存在のことであろうと予感している。

このように『光』を意識した生活をし、

さらには、自我組織と宇宙の力との均衡を意識した生活

をすることが大切であることがわかる。

そうすることによって、

私たちが自分自身の内部に沈潜し、

自分自身の存在の奥深くで、

地上的、宇宙的な原動力にまで触れることができるであろう。

そうすることができたとき、

人間は自分自身を通して宇宙を認識できるに違いないと

シュタイナーは語っている。


つづく

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