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格闘依存症〜FIGHT MANIACS〜コミュの山本元気vs桜井洋平〜 Krush! 〜Kickboxing Destruction〜〜

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第8試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○山本元気(DTS GYM/全日本スーパーフェザー級1位)
×桜井洋平(Bombo Freely/WFCA世界ムエタイ・ライト級王者)
3R 1'34" KO (右フック)
※桜井は1Rに右フック、ボディ連打で2ダウン。2Rに左前蹴りで1ダウン

来た…とうとうこの瞬間が来てしまった…。ついに、目の前で山本元気と桜井洋平がリングで対峙し、そして戦おうとしている…。ずっと観たかった、待ち望んでいたはずの光景…しかしオイラにはそれが行われることがまるで夢のように感じられた。

このカードが組まれた瞬間、オイラは全身鳥肌が立つくらいの衝撃を喰らった。確かになぜ桜井洋平のビックマッチに山本元気だったのか?真の最強を決めるためには最初から山本真弘を当てるべきじゃないのか?誰でもキックを見ている者ならそういう思いが少なからずあっただろう。しかしそれでもなぜかその不満より、山本元気に対する期待感の方が大きかったのではないだろうか?

山本元気は確かにここ最近戦績が奮っていない。どうやら3年以上勝ち星から遠ざかっているようだ。3年以上…そういえばオイラはこの選手が勝った姿をこれまで見た記憶がないかもしれない。オイラが見てきた山本元気はいつもドローか敗北だった。しかしながらいつだって山元元気という選手から幻想というものが消えたことはなかった。それは彼が常に斬るか斬られるか?その中で戦っているからではないかと思う。一見無防備に前に出て行くだけの戦いかもしれない。しかし彼には右という最強の武器があった。そう、彼は右の殺し屋なのだ。だからこそ感じられる斬るか、斬られるかの瀬戸際の戦い。元気ならKO出来る。右がある限り、元気にはいつだって幻想があるのだ。

そんな右の殺し屋と今宵斬りあおうとしているのはNJKFの元ライト級王者である桜井洋平。彼に対するイメージがどういうものか?それは人それぞれ違うかもしれないが、オイラは桜井洋平という選手を見ると、真っ先に『破壊』の2文字を思い浮かべる。何もかも破壊し、そして何もかも自分のものにして、傍若無人に暴れまわる。真王杯の桜井洋平の衝撃はまさに『破壊』の一言だった。どんなに他の選手がいい試合をしても、たった1分足らずの試合でこれまでの試合の余韻を全て壊し、会場を自分一色に染めた、あの衝撃は今でも覚えている。その『破壊』の中に確実にある『最強』という2文字…。桜井洋平が破壊できないモノはないのではないかという『最強』の衝撃が彼の試合にはあった。

そんな2人が対峙するのだ。どちらが勝つのか?その結末はわからない。しかしこれだけは誰もが確信していただろう。


必ず衝撃的なKOが起きるはず…


桜井洋平vs山本真弘はただの最強決定戦にすぎない。しかし桜井洋平vs山本元気はどちらが先に破壊するか?どちらが先に斬るのか?その最高の緊張感があるのだ。真王杯を圧倒的な強さで制した“真王”桜井洋平が山本元気をも破壊し、全日本キックというリングを、−60kgをまた自分色に染めるのか?それとも“右の殺し屋”山本元気が破壊の猛攻に真っ向勝負を挑んで、破壊されるより先に斬って落とすのか?それを考えただけでこのカードは最高に鳥肌が立つ、何が何でも観なければならない試合なのだ!

ちなみにこの試合というより、この興行を観るにあたって、必ず出てくるであろう意見がルール問題だと思うんだが…もうこの問題に関しては何も言うことはないだろう。ここまでのビックマッチが組まれたんだから…それでも観たくなきゃ観なきゃいい。後悔するだけなんだから。バカを見るだけなんだから…。


18:00.興行が始まる。入場式が始まる。南席後方から選手が入場してくる。“真王”桜井洋平がその姿を現す。そして最後に山本元気が…ついにこの日が来たのだ!その緊張感、高揚感が会場を呑み込んでいく。

そしてついにその時が訪れた。

第8試合 山本元気vs桜井洋平

この日はFEG協力ってこともあるのか、ビジョンでVTRが流される。煽られる『−60最強vsK−1ルール最強』という言葉。会場のボルテージは最高潮へ。そして青コーナーから入場してくる桜井洋平。ついにヤツが全日本のリングに上がる…。NJKFの絶対的なエースが、−60を代表する最強の真王が、満を持して入場!北席、南席からはお馴染みの桜井洋平応援団の姿…。そして赤コーナーから山本元気が…。斬るか斬られるかのオーラをまといながら…。全日本キックファンの大歓声に囲まれて…。そして両者がリング中央へ。ついに始まる最強の壊しあい、斬りあい。ゴング!

1R.ジャブを打っていく洋平。そしてロー。元気もローを返すと洋平はスリップ。すぐ立ち上がると前に出て行く洋平。フックからストレート。破壊を開始する。パンチから今度は膝。“真王”が攻め立てて行く。が、元気も“真王”の破壊に斬り合いで真っ向勝負。桜井洋平のパンチに左右のフックで打ち返し、打ち合いに挑む。洋平は組んで膝を打っていく。斬りか斬られるか、やはりそこには最高の緊張感が…。元気はボディーを狙っていく。そして元気は右フック!これが洋平の顔面を捕らえると、なんと“真王”桜井洋平がダウン!立ち上がる元気応援団。悲鳴と歓声が入り混じる後楽園ホール。立ち上がる洋平。しかしダメージは明らか。ジャブ、ストレートと打っていく洋平。しかし元気はこのタイミングを逃さない。フックの連打をボディー、顔面に散らして浴びせていく。ガード一辺倒になる洋平。そしてロープ際で心折れるかのようにダウンをする洋平。しかし彼はまだ諦めてなかった。立ち上がる桜井洋平。元気は前に出て行く。フックを打っていく元気。洋平はクリンチで逃れるのみ。しかし元気はボディーをえぐり、フックを浴びせ…前蹴り。ボディーも効いている洋平。これ以上ダウンは出来ない。と、ここでゴング。元気のラッシュを何とか逃げ切った洋平。しかし流れは明らかに元気…

2R.洋平はジャブからハイ。そしてバックブローと打っていき、これで元気の目尻がカットする。最高の斬り合いにニヤリと笑う元気。洋平はジャブ、ストレート、フックと打っていくものの、前に出れきれず。元気がプレッシャーをかけていく展開に。そしてボディー。洋平は舌を出して挑発をして、ストレートを中心に責めていくが、元気はボディーを打っていく。ボディーが効いている洋平。ボディー、前蹴り、ミドル。元気はボディーをひたすら狙う。効いて、下がっている洋平だが、ストレート、フックを諦めずに打っていく。が、KO出来そうにない。完全に元気が真王を呑み込んでいる。洋平はそれでジャブから強烈なハイ。そしてバックブローを打っていく。しかしヒットせず。ハイは寸でのところでかわし、前に出てバックブローを喰らわない。そしてラウンド終盤。元気が前蹴りを効かせたところに強烈なボディーのラッシュ!洋平がこの試合3度目のダウン!!!立ち上がる洋平。元気は攻めようとするも、時間足らず。ゴング。時間を忘れてしまうほどの展開…

3R.ジャブを打っていく洋平。元気は前へ。ローからフック、ストレートを返していく。洋平は膝、ミドルを打って返す。しかしボディーが効いている洋平。元気の前蹴りに下がっていく洋平。体がくの字になったところに右ストレート!まともにくらい吹き飛ばされる真王。ダウン。そして…


コーナーに上って勝利をアピールする山本元気。最後に立っていたのは最強の真王ではなく、右の殺し屋だった。壊し合いを制し、相手を斬って落としたのは山本元気。最高の緊張感だった。熱気に包まれる後楽園ホール。その最高の試合に誰もが拍手、歓声を送っていた。

元気圧勝!!!あの桜井洋平を全く寄せ付けずに、肘なしルールなら…という幻想を見事に見せ付けての完全勝利!しかし…確かに結果的には元気の圧勝だった。ダウンを4回奪ってのKO勝利。洋平は結局ダウンを奪えず。ただなんだったんだろうか?あの緊張感は?何度元気がダウンを奪ったとしても、どんなにボディーを効かせたとしても、途切れることがなかった緊張感。こんな試合があるものだろうか?何度ダウンを奪われたとしても、そこから逆転があるのじゃないか?桜井洋平ならあるいはダウンを奪い返し、KO勝利を奪えるんじゃないか?そんな期待、緊張感が絶えずリングを渦巻いていた。やはり彼は破壊の真王だったのだ。どんなにやれらたとしても圧倒的な攻撃力がある限り、彼の破壊に対する期待、緊張感は変わらない。相手が誰であろうと…。何より彼の目は決して死ななかった。だからこそ最高の緊張感をリングが渦巻いていたのだ。

本当に今日は観に来てよかった。おかげで最高のベストバウトを体感できた。純粋に試合を楽しむ、試合を見届けるってこういうことなのかなと、この試合で感じた。オイラは元気も洋平も応援していた。どちらも好きな選手だからだ。オイラの経験上、そういう試合というのは観るのが辛くなってくるものだ。どっちを応援しようが、確実にどちらかは負けてしまう。そのシーンは見たくないと思うのがこれまでの経験だった。しかしこの試合に関しては違った。どちらも応援していた。しかし応援以上にこの試合の結末を見届けたいと思っていたんだろう。とにかくどっちが勝つのか?KOなのか、判定なのか、とにかく結末が知りたかった。そして熱狂した。どちらも応援しながら…元気がダウンを奪った瞬間絶叫。しかし洋平がKOになりそうになると洋平応援。周りの観客は摩訶不思議に感じていただろう。この人はどっちを応援しているんだろうか?と…。しかしオイラとしてはどちらも応援していた。そして応援以上に結末を知りたかった。きっとどんな結末になろうとも純粋に盛り上がっていただろう。元気が勝った瞬間、オイラは立ち上がって絶叫していた。しかし洋平が勝っても同じことをしていただろう。そしてオイラは片時もリングから目を離さなかった。本来オイラはメモを取りながら観戦をしている。しかしこの試合に関してはそのメモ取りを放棄することにした。一瞬でも見逃すと、その瞬間に立ち会えないような気がしたから…。これだけ観戦してきたが、初めてオイラは純粋に試合を楽しむ、見届けることをやり遂げた気がする。


元気が洋平に勝ったことで、正直ガッカリするファンもいるだろう。それは単純に洋平を応援してたからという理由もあるだろうし、単純に桜井洋平という最強が潰されたことにガッカリしている部分もあると思う。元気はトップ陣の一人間違いないが現在のポジション的には最強の位置にいる選手ではない。対する洋平は最強の一角にいる選手。どうせなら真弘との一騎打ちで最強を決めた方がよかったと思うかもしれない。

ただオイラ個人的にはそういうことは決して感じていない。これはあくまでもK-1ルールだからだ。この興行ほどK-1ルールとキックルールで違うということを感じさせられたものはなかった。オイラには今回負けたからといって洋平が最強の一角から降ろされたてゃ全く思えないのだ。勝った元気にこういうことをいうのも何なのだが、元気はK-1ルールだから勝ったとしかオイラには思えない。もちろんキックルールでも最初にダウンを奪い、元気が勝ったかもしれないが、試合を見ていると、キックルールじゃ洋平の猛攻に、膝と肘に壊される元気の姿しか浮かんでこないのだ。だったら今回の負けは決して最強の一角から振り落とされたと肩を落とすことはないんじゃないかとオイラは思うのだ。もちろん負けは負けだし、痛い一敗であることは変わらないかもしれないが…それでもオイラはキックルールで真弘との最強決定戦に臨む洋平が楽しみでたまらないのだ。その日が果たしてくるかどうかは別として…そして提案したい。次は元気vs真弘をK-1ルールでやるべきだと。それこそがK-1ルール最強決定戦になるだろうから…。

それにしても今日は本当にすごい試合に立ち会ったものだ・・・。誰もが期待、注目した試合はその期待通りの結末となった。あの試合前の期待感と試合中の緊張感は忘れることが出来ない。リングで対峙し、壊しあい、斬り合い、闘いあった2人に感謝したいと思う。洋平も元気も最高だよ!!!本当にありがとう!!こんなにも興奮、感動した試合は本当に久しい。いろんな意味でありがとうと言いたいと思う。アナタたち2人を応援していて、本当によかった。

洋平最高!元気最高!全日本キック最高!

そして最後にこのカードを実現させたFEGには、改めて頭が上がらないとここでもう一度主張しておこうと思う。キックの会場でK-1ルールで会場を熱気に渦巻かせ、そしてキックファンにK-1ルールでやることも時には悪くないことを認めざるをえない状況を作り上げた。これはある意味でキックファンの考えを『Destruction』なのかもしれないな。やはりK-1の力は凄いの一言に尽きる。

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