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長田神社コミュの神社のあれこれ No.002

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「狛犬は何のためのものですか。その形にきまりがありますか。」

 狛犬(こまいぬ)の狛は大陸の地名で、狛(豸に白)の字が正しいという説もあります。また高麗犬・胡麻犬とも書きますが、一般には狛犬と書いて通用しています。その形式は獅子狛犬といわれるように、獅子と狛犬が向い合い一対になっているのが普通です。しかし、どちらも同様な形のもあり、時には猪の姿のもあり(護王神社)、また猿を置くのもあります(日枝神社)。また、その材料から見れば、石製・木製のほかに銅製・鉄製など種々です。
 狛犬の形は獅子の変形だとか、朝鮮犬・大陸犬あるいは野犬を象(かたど)ったものなどの説もありますが、要するに動物の写実ではなく、想像の所産と思われます。
 この狛犬はわが上代に大陸・朝鮮方面から伝わったらしく、支那では廟などの参道の両側に人物や獣類の彫刻を立てる習慣がありました。日本では、初めは宮殿で魔除けの意味を兼ねて御帳台(みちょうだい)の帷(とばり)や御簾(みす)のすそを押える重(おも)しとか、扉の押さえに用いられたのが、しだいに寺院にも用いられ、神仏習合とともに神社に入り、今日では専ら神社のシンボルの一つとさえなったのです。
 奈良東大寺の門前にある石造狛犬は、支那の宋の人の作と言われますが、おそらく現存最古のものでしよう。加賀の白山比(口に羊)神社(木造)・丹後の籠(こもり)神社(木造)・近江国栗東町の大宝神社(木造)などには、鎌倉時代と鑑定される国宝・重文の狛犬があります。
 神社では、現今普通に、殿内では本殿内のご神座の前面左右、本殿御扉の左右、本殿階下の左右、幣殿の左右などに置かれ、殿外ならば本殿階下の左右、拝殿前の左右、中門・神門・鳥居の前面左右に据えられています。しかし、なければならぬという必須なものではないので、神宮には置かれてありません。
 この獅子・狛犬は、おおむね一対になっていますが、型はいろいろで

 一 双方とも額に一本の角のあるもの。
 二 一方だけ一本の角のあるもの。(向って左のものに角のあるのが普通)
 三  双方とも角の無いもの。

などがあります。また、その口は、

 一 双方とも開いているもの。
 二 片方だけ開いているもの。(向って右に口を開いている方を置くのが普通)
 三 双方とも閉じているもの。
 四 双方とも玉を含んでいるもの。
 五 片方だけ玉を含んでいるもの。(向って右に玉を含んだ方を置くのが普通)

などがあります。なお、昔宮中で用いられた御帳台(みちようだい)の前には獅子狛犬を置かれ、向って右は黄色の獅子で口を開き、向って左は白色の狛犬で角があり、口を閉じていたということで、参考にすべきであります。

河田晴夫氏の「神社神道の常識」より

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