ゴスペルハウスコミュの「神様からの答え（アドベント-1）」2021.11.28

ゴスペルハウスメッセージ 2021.11.28
「神様からの答え（アドベント-1）」箴言16:1-6

1 人は心に計画を持つ。しかし、舌への答えは主から来る。
2 人には自分の行いがみな純粋に見える。しかし、主は人の霊の値打ちを量られる。
3 あなたのわざを主にゆだねよ。そうすれば、あなたの計画は堅く立つ。
4 すべてのものを、主はご自分の目的のために造り、悪しき者さえ、わざわいの日のために造られた。
5 心の高ぶりはすべて主に忌み嫌われる。断じて罰を免れない。
6 恵みとまことによって、咎は赦され、主を恐れることによって、人は悪を離れる。

いよいよ、イエスさまのお誕生に備える時期・アドベントが始まりました。
今回はアドベントの第１週、箴言から神様の愛を開きましょう。

辞書によると箴言とは、「生きていくための教訓となるようなことがらを短く表したもの。格言。知恵の言葉。戒めの言葉。」などの意味があります。
「箴」は、はり（針・鍼）という意味の字で、裁縫や治療に使われる道具です。
箴言とは、刺さって効く言葉でもあるようですね。

聖書の中の位置づけでは、「知恵文学」になります。
ほかに、ヨブ記や伝道者の書、そして詩篇のうちの何篇かが、これにあたります。
箴言には、たくさんの格言、教訓、知恵が記されています。
全３１章なので、毎日一章読めば、ひと月でしっかり味わえますね。

「箴言は、主として古代における王や祭司や学者たちが、自分の経験によって生み出した格言やことわざによって形成されている。」と言う人たちもいます。
そのように記されている本や注解書もあります。
しかし、それらは間違いです。
聖書全体の著者は神様で、人間は記者に過ぎないのです。
人間の経験が生み出したのではなく、聖霊様が人間に記させた言葉なのです。

さて、人間の最大の望みは何でしょう。
金でしょうか、地位でしょうか、名誉でしょうか、権力でしょうか。
成功、勝利、繁栄、容姿、知恵、高級外車、美味しい食べ物、ステキな恋人・・・。
確かに、現代の日本人なら、これらのものかも知れませんね。

しかし、神様を知り、罪のない時のアダムとエバと神様の交流を知り、罪と追放、永遠のいのち、永遠の滅び、神様の赦し、神様抜きの人生のはかなさ、これらを知っていたらどうでしょう。
箴言が書かれたのは、今から約３千年前の、イスラエルなのです。
まさに、そのことに該当する人々であり、社会なのです。

この世で終わらない価値観をもっている人々なのです。
そうであれば、求めるものは違ってくるでしょう。
彼らの最大の望みは、神様との和解です、永遠の喜びです、神様との愛の交わりです。
つまり、神の国に住むことが、最大の望みとなるはずです。

もし、箴言の作者が古代の知恵者であるなら、
・人の努力や訓練で善き者になります。
・何百年も後に誕生する救い主のことは知りません。
・神様に従い、ひれ伏す、正しい生き方があなたを救います。
・悪しき者は滅ぼされ、人は悪から自分の力で離れられます。

もし、箴言の作者が神様であるなら、
・人の知恵のはかなさや足りなさを知っています。
・救い主としてイエスさまを十字架につけるという、愛と覚悟を持っています。
・自分で善き者になれない人に、贖いと赦しを与えます。
・悪人ですら、悔い改めて救われることを願っています。

作者は人間なのか、作者は神様なのか、どちらが真実なのでしょう。
もちろん、言うまでもなく作者は神様なのです。
ですから、箴言も、イエスさま抜きに、十字架抜きに読むことは、無意味なのです。
そうすると、今日の聖書箇所は、こうなります。

1 神の国に入るために、人は様々な計画を持ちます。しかし、それを決めるのは主なる神です。
2 人は自分の行いを精いっぱいやったと思います。しかし、神の基準には届きません。
3 救いの計画、天国への道は、主なる神にゆだねなさい。
4 裁きの日には、悔い改めて救い主を受け入れたなら、悪者でさえ、神は喜びます。
5 自分の力や努力で自分を救えるという人は、救われません。
6 恵みとまこと、つまりイエスさまによって、罪・咎は赦され、サタンはその人に何もできません。

本当の望みに、本当の喜びに、永遠のいのちに、赦しと愛に、人は自分の力で入ることはできません。
だれ一人できないのです。
心から望み、願っているのに、届かないのです。

その切なる祈りに、切なる願いに、神様が心を動かしました。
その答えが、イエスさまのお誕生です。
クリスマスのできごとです。

神様からの答え、それは、罪から逃れることのできない人間のために、ひとり子、愛するひとり子・イエスさまを身代わりに殺すことなのです。

痛み、苦しみ、つらさを超えて、あなたを愛する神様に、
その神様からの答えであるイエスさまに、
今、このアドベントのとき、心を向けましょう。