ゴスペルハウスコミュの「急いで立ち上がりなさい」2021.02.06

ゴスペルハウスメッセージ 2021.02.06
「急いで立ち上がりなさい」使徒 12:1-11

1 そのころ、ヘロデ王は、教会の中のある人たちを苦しめようとしてその手を伸ばし、
2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
3 それがユダヤ人に喜ばれたのを見て、さらにペテロも捕らえにかかった。それは、種なしパンの祭りの時期であった。
4 ヘロデはペテロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越の祭りの後に、彼を民衆の前に引き出すつもりでいたのである。
5 こうしてペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。
6 ヘロデが彼を引き出そうとしていた日の前夜、ペテロは二本の鎖につながれて、二人の兵士の間で眠っていた。戸口では番兵たちが牢を監視していた。
7 すると見よ。主の使いがそばに立ち、牢の中を光が照らした。御使いはペテロの脇腹を突いて彼を起こし、「急いで立ち上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。
8 御使いは彼に言った。「帯を締めて、履き物をはきなさい。」ペテロがそのとおりにすると、御使いはまた言った。「上着を着て、私について来なさい。」
9 そこでペテロは外に出て、御使いについて行った。彼には御使いがしていることが現実とは思えず、幻を見ているのだと思っていた。
10 彼らが、第一、第二の衛所を通り、町に通じる鉄の門まで来ると、門がひとりでに開いた。彼らは外に出て、一つの通りを進んで行った。すると、すぐに御使いは彼から離れた。
11 そのとき、ペテロは我に返って言った。「今、本当のことが分かった。主が御使いを遣わして、ヘロデの手から、またユダヤの民のすべてのもくろみから、私を救い出してくださったのだ。」

使徒行伝の第１０章はペテロの異邦人伝道、１１章はそれを受けてのアンテオケ教会設立、第１３章はパウロの第一次伝道旅行となっており、今週の聖書箇所は、その間のエルサレムでの教会の迫害についてです。

ヘロデ・アグリッパ１世は、ユダヤ人の保守層を取り込むために、キリスト教迫害を進めました。
人気取りのための分断や迫害は、現在でも行われている悪政ですね。
１２使徒であるヤコブが殺され、リーダー的な存在のペテロも捕らえられました。
まもなく処刑がなされるというのに、無力な教会は祈ることしかできないでいました。

処刑を翌日に控え、徹底した監視と鎖と牢、もう、手に追える状態ではありません。
ペテロはもしかすると、「イエスさまのもとへ行ける」と、平安だったかも知れませんが。
いずれにしても、脱出は不可能な状態です。

しかし、神様は御使いを送って、ペテロを助け出しました。
すべてが現実離れしていて、当事者のペテロさえ幻と思いました。
鎖を外され、牢を抜けて、通りまで出たところで、もう完全に解放されて、完全に救われたて、そこでペテロは我に返ったのです。
人の助けも介入もなしに行われた奇蹟です。
幻としか思えない、現実ばなれした奇蹟です。

その奇蹟が起こるためのターニングポイント、分水嶺はどこだったのでしょうか。
それは、「急いで立ち上がりなさい」でした。
この脱出劇の中で、ここだけが人間の出る幕があったのです。
ペテロは幻かと思いつつも、その通りにしました。
ペテロは、自分勝手に我に返らなかったのです。
「あぁ、どうせ幻でしょ、どうせ願望でしょ、どうせ私の想像でしょ」とは、しなかったのです。

私の人生にも、神様は言葉を与えてくれました。
人生に絶望してハワイに行ったとき、ブラジル伝道の召しに対して自分の無力さを痛感していたとき、自分の弱さにくじけそうなとき、・・・。
神様はいつも言葉を与え、そしてその通りに私ができるように支えてもくれました。
自分勝手に我に返ることがないように、導いてくれました。

そして今、あなたの人生にも、神様の使いが、神様の言葉が来ます。
いや、もう来ているのです。
そして、また来るのです。

「急いで立ち上がりなさい」
今、あなたのための言葉が、神様からのメッセージが、あなたの人生にやってくるのです。
ペテロは、その通りにしました。
私は、その通りにできるように、神様の準備がなされていました。
そしてどちらも、人間には予想もできなかったような新しい現実を、新しい毎日を、新しいいのちを手にいれたのです。

さあ、あなたは、どうしますか。
あなたのための、御使いの言葉、神様の言葉を待ちましょう。
その通りできる、その言葉に従えるあなたを、神様に望みましょう。
そして、神様の用意した新しい現実を、本当のあなたの人生を、本当のあなたのいのちを、神様とともに生きましょう。