ゴスペルハウスコミュの「時間と空間から出られないあなた」2020.08.02

ゴスペルハウスメッセージ 2020.08.02
「時間と空間から出られないあなた」詩篇139:1-12

指揮者のために。ダビデの賛歌。
1 主よ　あなたは私を探り　知っておられます。
2 あなたは　私の座るのも立つのも知っておられ　遠くから私の思いを読み取られます。
3 あなたは私が歩くのも伏すのも見守り　私の道のすべてを知り抜いておられます。
4 ことばが私の舌にのぼる前に　なんと主よ　あなたはそのすべてを知っておられます。
5 あなたは前からうしろから私を取り囲み　御手を私の上に置かれました。
6 そのような知識は私にとって　あまりにも不思議　あまりにも高くて　及びもつきません。
7 私はどこへ行けるでしょう。　あなたの御霊から離れて。　どこへ逃れられるでしょう。　あなたの御前を離れて。
8 たとえ　私が天に上っても　そこにあなたはおられ　私がよみに床を設けても　そこにあなたはおられます。
9 私が暁の翼を駆って　海の果てに住んでも
10 そこでも　あなたの御手が私を導き　あなたの右の手が私を捕らえます。
11 たとえ私が　「おお闇よ　私をおおえ。　私の周りの光よ　夜となれ」と言っても
12 あなたにとっては　闇も暗くなく　夜は昼のように明るいのです。　暗闇も光も同じことです。

今週の聖書箇所は、詩篇１３９篇の前半です。
１−６節には、神様の全知、すべてを知っている神様が歌われています。
そして、７−１２節には、神様の偏在、全宇宙に満ち満ちている神様が歌われています。

さて、私は、旧新約聖書全６６巻、１１８９章の冒頭の宣言が大好きです。
「はじめに神が天と地を創造された。」（創世記１：１）
これだけで、信仰の半分は完成するのではないか、と、思うのです。

時間の始まりは、神様の創造であること。
空間の創造も、神様の創造であること。
神様が、すべてをつくられた創造主であること。
これで、半分完成です。

あとの半分は、イエスさまがあなたの救い主であることです。

時間も空間も、すべて神様の御手の中です。
絵画の内容のすべてが、それを描いた画家に知られているように、神様はすべての時間とすべての空間をご存知なのです。
そして、人の存在は、あなたも私も含めて、時間と空間から逃れられないという事実があります。
時間に関係のないところに私たちは存在できませんし、空間がなくては存在ができません。
そうあなたは、神様から離れることも、神様から逃げることも、隠れることも、不可能な存在なのです。

あなたのすべてが、髪の毛一本、細胞一つに至るまで、神様に知られているのです。
絶対的に正しく、絶対的に正義の神様のあまりに眩しい輝きの前に、不完全な欠けだらけの私が、あなたが、さらされているのです。

どんな気持ちになりますか？
ハレルヤ！という人もあるでしょう。
でも、多くは、神様は愛だってわかっていても、こわいというのが正直なところではありませんか。
神様に向かって目を上げることができないというのが、本音かもしれませんね。
隠しごともゴマカシも効かないというのは、大きな脅威かもしれません。

さて、先週もいいましたが、もう一回ルターの言葉を引用します。
「神は見上げられることがありません。神の上にはなにもないからです。
神は横を見回すことができません。ご自分にならぶものはなにもないからです。
ですから、神はご自分の下を見おろされるだけです。
それゆえ、あなたの居る場所が、低く、いやしくなればなるほど、あなたをごらんになる神のまなざしは、いよいよ輝きます。」

しかし、皮肉なことに、まなざしの輝きが、愛であるのに、恐れを生じてしまうのです。
罪人である私たちは、神様の愛をそのまま受け取ることができないのです。
創世記３章で、罪に堕ちたアダムが神様から呼びかけられた時に一番最初にしたことは、恐れて隠れることでした。
罪人のあわれさ、惨めさがここにあります。

でも、希望はあります。
ルターの言葉に対抗するわけではありませんが、私はこう言いましょう。
「十字架のイエスさまは見下ろすことがありません。十字架のイエスさまの下にはなにもないからです。
十字架のイエスさまは、横を見回します。ご自分にならぶ低いところにいるあなたに、愛の眼差しを向けるためです。
十字架のイエスさまは見上げることがありません。あなたを愛し、見つめ続けているからです。
あなたは、どん底にいるときでさえ、ときにこそ、十字架の愛はあなたのものになるのです。」

「私がよみに床を設けても　そこにあなたはおられます。」（８節）
そう、それが神様の愛、十字架のイエスさまの愛なのです。
すべてを知った上で、すべてを受け入れ、すべてを赦す、愛があるのです。
あなたに注がれる愛があるのです。

時間と空間から出られないあなたは、神様の御手の中からも出られません。
どんな状況にあっても、どんな場所にいても、どんな時もです。
その場所のその時のあなたに、注がれる神様の愛のまなざしがあり、寄り添うイエスさまの愛があるのです。

逃れられない愛が、あなたを包むのです。
だから、、、
You、愛されちゃいなよ。