ゴスペルハウスコミュの「全部を投げ入れたからです（レント−５）」

ゴスペルハウスメッセージ 2015.03.21
「全部を投げ入れたからです（レント−５）」マルコ 12:41-44

41 それから、イエスは献金箱に向かってすわり、人々が献金箱へ金を投げ入れる様子を見ておられた。
多くの金持ちが大金を投げ入れていた。
42 そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた。それは一コドラントに当たる。
43 すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて、こう言われた。
「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたくさん投げ入れました。
44 みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」

あなたが、「礼拝の目的って何ですか？」「礼拝は何のために行くんですか？」という質問をされたら、どう答えますか？

ある人はこう答えるかも知れません。
「御言葉をいただいて、元気になるように」
「聖書の言葉を解き明かしてもらうために」
「信徒との交わりを得るために」
いずれも悪いことではないでしょうが、私はこういう人たちを「くれくれおばけ」と名付けます。
何かをもらうために礼拝に来るからです。
（もちろん、献金をもらうことが目的になってしまった聖職者などはおばけ以下ですが・・・）

他の人はこう答えるかも知れません。
「奉仕をするために」
「神様に喜ばれるために」
「賛美をするために」
これらも何も悪いことではありません。
しかし、私は彼らを「見て見てガリ子（またはその予備軍）」と名付けます。
自分が何かをすることを目的にしてしまうと、ともすると、見て欲しくて仕方がなくなります。
いいことでも、見せるためにやっているなら、「ガリ子さん」です。
今週の聖書箇所の多くのお金持ちたちが、まさにそうです。
見せるために、大金を献金箱に投げ入れています。

私は、礼拝の目的は「喜んでお返しすること」と考えます。
私たちは神様から時間をいただいています。
私たちは神様からいのちをいただいています。
毎日２４時間、１週間で１６８時間。
神様によって守られ、生きているのです。
そのうちの数時間をお返しするのが礼拝です。
１６８時間の中から、数時間を聖別（神様のために取り分け）し、神様に喜んでお返しするのです。
あなたのいのち、あなたの存在そのものを、神様の前に聖別し、お返しするのです。

ローマ１２：１にはこうあります。
「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。
あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。
それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」

イエスさまは献金箱に向かってすわっていました。
そして、とうとう見つけたのです。
自分のすべてを神様の前にお返しする人を見つけたのです。
それが貧しいやもめです。
「この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」（４４節）
彼女の献金は、恥ずかしいほど少ないものでした。
しかし、彼女はあるだけ全部を神様にお返ししたのです。

彼女は、神様の友と呼ばれていい人です。
アブラハムが最愛の息子イサクを神様に捧げようとして、神様の友と呼ばれたのと同じように。何かを得るためでもなく、見てもらうためでもない、これこそ礼拝です。

私たちも、あるだけ全部を投げ入れていいのです。
しかし、悲しいことに、そうできません。
ほとんどの人がそうでしょう。
私たちには、欲があります。
私たちには、しがらみがあります。
そして何より、私たちには罪があります。
だから、できないのです。

こんな私たちに、サタンは大喜び・・・・ではありません。
私たちには、希望があります。
聖書には「命令しっぱなしではなく、責任をとる」という原則があるからです。
私たちは、全部を投げ入れることができません。
しかし、私たちの身代わりになって、全部を投げ入れた方がいるのです。
イエスさまは十字架で、すべてをささげたのです。
あなたを神様の子どもとするために、あなたを神様のところへ帰すために。

イエスさまの十字架によって、あなたは本当の礼拝をすることができます。
十字架の愛をたっぷり受けましょう。
そして「くれくれおばけ」や「見て見てガリ子」から解放されましょう。
あなたは勝利者なのです。
イエスさまが、全部を投げ入れたからです。