ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

歯科の基礎知識をつけましょうコミュの親知らずについて

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
☆親知らずとは?

 人には上下左右それぞれ8本ずつ、全部で32本の永久歯が存在します。

 その中の一番奥の歯を、俗に「親知らず」と呼んでいます。

 大人になっても生えてこないことも多く、親がその歯の存在を知らずに終わることが多いため、名づけられた俗称と考えられます。

 正式には「第三大臼歯」と言います。

 読んで字の如く、第三番目の大臼歯です。

 古代人に比べ、現代人は一般的に顎が小さくなってきていると言われています。

 しかし、歯の本数に関する遺伝情報がそのまま伝わってきている場合、顎の大きさと歯の数とのバランスが合わなくなってしまう場合があるのです。

 その場合は、歯の中で最後に生えてくる親知らずが生えるためのスペースが非常に狭くなったりします。

 また、親知らずに関する遺伝情報自体が中途半端になっていて、向きや大きさまでもがメチャクチャになっている場合もあります。

 このように、親知らずという歯は、人によって全く違う状況になっていることが多いのです。

 一度はレントゲン撮影などをして自分の親知らずの状況を把握し、予後を予想しておくことをオススメします。


☆智歯周囲炎とは?

 親知らずの周囲は歯みがきがしにくく、どうしても汚れがたまりやすく、炎症ができてしまいがちなのですが、その炎症の病名を「智歯周囲炎」と言います。

 この病名でもわかるように、親知らずのことを「智歯」または「知歯」と呼ぶこともあります。

 智歯周囲炎の初期症状は、食事の時などに親知らずの周囲の歯肉が痛む程度です。

 しかし、それが進むと炎症が広がってしまい、口が開きにくくなり、口を大きく開けると、親知らずのまわりが痛むようになります。

 さらに顔面や耳のあたりまで痛みが広がったり、飲み込むのにも痛みが伴うようになります。

 また、38〜40度くらいの高熱が出ることもあります。

 炎症がもっとひどくなると、顎の下のリンパ腺や扁桃腺が腫れてきます。

 さらにひどくなると顔が腫れてきたり、炎症が舌の下へと広がって、発熱や痛み、呼吸困難などの症状を伴う口腔底峰窩織炎(こうくうていほうかしきえん)という病気や、細菌が全身にまわって高熱を出したり、皮膚に出血を起こす敗血症になることもあります。

 まぁ、難しい病名はどうでもいいことで、要は「痛いのをあまりほっとくとひどいことになっちゃうことがあるから、注意してね」ということです。


☆親知らずは抜くべきなのか?

 親知らずについてよく耳にする質問事項に「親知らずは抜かなければいけないのですか?」というものがあります。

 はたして親知らずは抜くべきなのでしょうか?

 結論から言うと、答えはありません。

 歯科医師によって返答が変わると言ってよいでしょう。

 しかしこれでは解決しないので、ここでは持論を述べることに致します。

 前述したように、親知らずは、人によって全く違う状況になっています。

 まずは自分の親知らずの状況がどのようになっているか、チェックしてみましょう。

 親知らずが前の歯から移行的に生えていて、しっかりした並びになっている場合は、そのまま抜かない方がいいと思います。

 当然虫歯で崩壊しているとか、親知らずの裏側に歯ブラシが届かないのでうまく磨けない、などという明確な理由があれば別です。

 その場合は隣接歯に虫歯がうつることなどもあり得るので、抜歯も考慮に入れる必要があると思います。

 親知らずが前の歯に支障がないような角度で横を向いていたり、反対側の親知らずと噛み合っていなかったりする場合も、抜歯しなくてもほとんど支障がありません。

 しかし、上手に歯みがきができないような状態であれば、やはり隣接歯を守るために、抜歯も考慮に入れる必要があると思います。

 もし抜歯しない場合は、虫歯予防のために咬合面の凹凸を無くしておくとよいと思います。

 そうすれば清掃性が向上するため、虫歯や歯周病になりにくくなるでしょう。

 親知らずが埋伏している場合もあります。

 完全埋伏の場合は、寝る子を起こすような真似はせず、痛みか何かの症状が出ない限り放置するのがよいでしょう。

 半埋伏歯の場合はどこかで支障が出ることがよくあります。

 その状態の親知らずは、歯みがきをしにくく汚れが溜まりやすいため、智歯周囲炎になりやすいのです。

 この場合は結論が割れます。

 親知らず近辺の汚れを除去し、消炎処置をすると智歯周囲炎は徐々に治まります。

 しかし、再び汚れが溜まった頃に再発することもあるので注意が必要です。

 また、汚れだけでなく、親知らずの崩出過程で歯肉炎を起こして痛みが出る場合もあるので、原因を特定することが重要です。

 智歯周囲炎の痛みは、的確な処置をすれば多くの場合は治まります。

 ただ、再発性もあるので完治はしにくい病気です。

 そのような事例から結論を出すと、再発の度に処置をすればよいと思う場合は非抜歯、再発が嫌な場合は抜歯、ということになります。

 結局多くの場合は非抜歯でよいのですが、どうしても抜歯やむなしの例を挙げます。

 親知らずが歯髄炎を起こし自発痛があるにもかかわらず、治療器具が口の中にうまく入らず、通常の治療が困難なケースなどです。

 この場合は根管治療をあきらめての抜歯です。

 いろいろ述べてきましたが、結論としては、歯の崩壊があまりにもひどくなければ抜歯はしなくても構わない、ということです。

 ただ、虫歯や歯周炎、歯並びに影響を及ぼすことも多いのは確かなので、それらの予防的な意味合いでの抜歯を否定しているわけではありません。

 いろいろ考慮した上で抜歯か非抜歯を選択してください。

コメント(3)

こんにちは。
わかりやすく説明をしてくださって感謝しています。
ここで質問をしてもよろしいでしょうか?
マイミク申請ありがとうございます。

質問には、答えられる範囲でお答えしようと、思ってはいますわーい(嬉しい顔)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

歯科の基礎知識をつけましょう 更新情報

歯科の基礎知識をつけましょうのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング