日本再生倶楽部コミュの【広島原爆忌】

　本日8月6日は、広島に人類史上初めての核兵器が使用され、20万人以上もの尊い一般人が虐殺されてから68回目の日に当たる。

　広島市中区の平和記念公園では、平和記念式典（原爆死没者慰霊式・平和祈念式）が開かれ、被爆者や各都道府県の遺族代表、安倍首相、市民ら約５万人が犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。

　原爆慰霊碑に刻み込まれた碑文
『安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから』

　この文言に対する評価や感じ方は、人それぞれであるだろう。ある人においては、人類全体の「戦争」という愚かな行為を指すと捉え、ある人は戦争に突き進み壊滅的な破壊を受けた日本そのものを指す。

　極東軍事裁判（東京裁判）で唯一日本無罪論を展開されたラダビノード・パール判事は、東京裁判から4年後に二度目の来日をされたが、その時にこの碑文に対し言った言葉が

「この《過ちは繰返さぬ》という過ちは誰の行為をさしているのか。もちろん、日本人が日本人に謝っていることは明らかだ。それがどんな過ちなのか、わたくしは疑う。ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落した者は日本人でないことは明瞭である。落した者が責任の所在を明らかにして《二度と再びこの過ちは犯さぬ》というならうなずける。

　この過ちが、もし太平洋戦争を意味しているというなら、これまた日本の責任ではない。その戦争の種は西欧諸国が東洋侵略のために蒔いたものであることも明瞭だ。さらにアメリカは、ABCD包囲陣をつくり、日本を経済封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突きつけてきた。アメリカこそ開戦の責任者である。」

　と仰有った。

　またパール博士は「東京裁判で何もかも日本が悪かったとする戦時宣伝のデマゴーグがこれほどまでに日本人の魂を奪ってしまったとは思わなかった。」と嘆かれた。そして「東京裁判の影響は原子爆弾の被害よりも甚大だ。」と、あまりにも卑屈化した日本人を嘆いておられた。

　先日、広島へ行き和記念公園や原爆資料館を見学してきたが、暑さが厳しかったが往時の人々が受けた灼熱地獄に比べれば、と精一杯歩き通した。

　原爆慰霊碑に刻み込まれた碑文の前に立ち、ふとパール博士のお言葉を重い抱いた。