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集え!ガチな映画感想家達よ!コミュの 大地震   (1974)

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大地震  (1974)
EARTHQUAKE
122分

監督: マーク・ロブソン
製作: マーク・ロブソン
製作総指揮: ジェニングス・ラング
脚本: マリオ・プーゾ
ジョージ・フォックス
撮影: フィリップ・H・ラスロップ
特殊効果: アルバート・ホイットロック
音楽: ジョン・ウィリアムズ

出演: チャールトン・ヘストン
エヴァ・ガードナー
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
ジョージ・ケネディ
リチャード・ラウンドトゥリー
ローン・グリーン
バリー・サリヴァン
マージョー・ゴートナー
ロイド・ノーラン
ヴィクトリア・プリンシパル
モニカ・ルイス
ペドロ・アルメンダリス・Jr
タイガー・ウィリアムズ
ジョン・ランドルフ
ウォルター・マッチャンスカヤスキー
(ウォルター・マッソー)
ロイド・ガフ
ドナルド・モファット

 1970年代にロサンゼルスで実際に起こった大地震を基に、地震による災害に見舞われ大混乱に陥っていくロサンゼルス市民とその凄まじさを描いたパニック大作。
 建設会社の重役を務めるスチュワートは、妻でその会社の社長令嬢でもあるレミーとの間に深い溝ができ、離婚もやむなしの状態になっていた。しかも事故で死んだ技師の未亡人デニスとその息子の面倒を見ていることがレミーの嫉妬を誘っている。そんな中、彼らの住むロサンゼルスに軽度の地震が発生する。地震研究所が調査した結果、近く稀に見る大地震が起こると予測。はたして間もなく、超大型の地震がロサンゼルスを襲った。建物は崩れ、火災や洪水も発生、街は大パニックとなり、人々は次々に命を落としていく。一方、会社ビルにいたスチュワートは二次災害に遭いながらも打開策に奔走していくのだが…。
 タイトルが全てを語る好見本のパニック映画。水増し的なメロドラマは退屈なので、主眼はひたすら地震による災害シーンになる。ただしアカデミーを受賞した特撮も、劇場では立体音響センサラウンド(ユニヴァーサルの開発した特殊スピーカーによるシステムで重低音の迫力が話題を呼んだが、コストがかかるためこの後「ミッドウェイ」「ジェット・ローラー・コースター」「宇宙空母ギャラクティカ」に使用されただけで消えてしまった)との相乗効果でかなりの物だったが、TV上ではインパクトはかなり減ってしまう。米TV放映時に、地震の最中に空港に着陸する旅客機等数十分のシーンが新たに撮影・追加され、日本でもそのヴァージョンはTV放映されている。酒場の酔っ払いでウォルター・マッソーがゲスト出演している事は有名。

上記映画データベースのことで概要は分り、既に本作が制作されてから35年にもなろうかという今、これ以後のパニック映画もいろいろ揃い、近年では「タイタニック」に見られるような重要な場面でCGを駆使する映画の走りとでも言うべきものが本作で効果的に使われているなあ、ともう何年も前に途切れ途切れに何回か見たものを今日は初めから終わりまで観て思う。

今日これが放映されるのはつい先日チャールトン・へストンが亡くなったということに関してBBCが深夜映画として放映されたものでチャーストン・ヘストントといえば近年銀幕に登場して話題になったのはマイケル・ムーアのアメリカ銃社会を批判したドキュメンタリー映画だった。 そこでは全米ライフル協会の頭として自分の設計したうちの入り口辺りで巨漢ムーアに辟易しながらも老いた姿で歯切れ悪く対応していた姿が印象的だった。 私自身オランダライフル協会のメンバーとして銃にたいしては一定の想いはあるものの、そこにはベンハーや十戒、猿の惑星に数々の西部劇での勇姿は見られず現実が聖林(ホーリーウッド)の聖たるところを逆像にして垣間見せてくれただけでもムーアの映画には価値があるだろう。

見続けようとしたのはヘストンを見ようとしていたからではなくむしろ、ジョージ・ケネディとウォルター・マッチャンスカヤスキー(ウォルター・マッソー)が出ていたからであり、同じくこの頃に見ていた本作と同年制作の「タワリングインフェルノ」とどう違っていたかを思い出すためでもあった。 インフェルノの方は消防士としてスティーブ(拳銃無宿、大脱走、ブリット、ジュニアボナー)マックイーンが出ていたような気もし筋書きもはっきりせず、そうすればこういうビルや建物内部で何人かを数珠繋ぎで救出するときのワクワク感、というかゾクゾク感は本作に先立つこと2年前制作の「ポセイドン・アドベンチャー」をも思い起こし、そういえばアドベンチャーの方は往年の美人シェリー・ウィンタースも出ていて本作のエヴァ・ガードナーに対応するし、二人とも惜しくも水の中に消えるという筋でも共通する。 考えてみると聖林ではこのころが災害とかパニックとかを題材にした映画の黄金時代だったのだ。 本作中パニックの映画館のなかで当時流行っていたクリント・イーストウッドのマカロニウエスタンのフィルムが焼けこげるところでも当時アップツーデートということを偲ばせる。

本作ほぼ終盤に廃墟となったロスアンジェルスの様子が見せられるのだが9・11の景色とも共通して我々は9・11を経験してからは本作を、あるところではツインタワーの様子とダブらせることにもなり70年代当時のエンターテイメントとしての娯楽作の見方ができないような部分もある。 今回冒頭のシーンでいつもどこでも聖林のシンボル、丘の上にあるHOLLYWOOD の手前にダムがあるのをここで初めて知ったのだがそれまでに散々アクション映画の中で排水路を探偵ごっこの車がはしりまわるのも見ていてそれじゃあラスベガスのあたりにあるフーバーダムが決壊したらどうなるのかなと余計想像もしたのだった。 ま、この手の映画は他人の不幸は蜜の味、というカテゴーにはいるもので、けれどこないだの中国の地震災害のことが映画になっても面白いことは少しもなくただ鬱陶しい物でしかないだろう。

この40年ほどうちの家訓は東京は避けよ、ということなのだが友人の家が神戸の震災の折、震源地の近くで建物が完全に倒壊したこともあり、首都にそれが起こればその混乱振りが想像に難くもなく、国の試算でも関東大震災クラスがくれば十数万が確実に死亡すると出ていることもそれに加わりたとえ交通事故のほうがはるかにその可能性が高くとも大地震を避けよという家訓を守ることにして箱根から西には化け物が出るという警句とともに心している。

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