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今回の訪中にあたり、みんなが共通で知っておいた方がいいなと思った情報があれば、ここに書き込んでみてください。

コメント(1)

早速僕から。いつもチェックしている宋文州さん(企業経営者)のコラムより。


『日本は本当に「環境先進国」なのでしょうか』

先日、北京と上海に1週間ほど滞在しました。滞在中、世界的な異常気象が起きていることを痛感しました。北京は大変な暖冬で、いつもなら11月には降る雪が、今シーズンは一度も見たことがないそうです。東京も初雪がないまま春一番が吹きました。これも驚くべきことらしいですが、北京の緯度は日本の秋田県や岩手県と同じくらいなことを考えると、その異常ぶりも分かっていただけると思います。
 
 環境悪化に対する懸念は、中国市民と政府の感覚もさほど違わないようです。北京市の中南海に住んでいる党や政府首脳も、市民と同じ空気を吸わざるを得ないからです。石炭への依存を減らし、公害の少ない工業製品への切り替えなどの努力は確実に進められています。


■環境の悪化は止まらない

 日本をはじめ中国などそれぞれの国々は、対策に取り組んでいます。それでも環境破壊は止まらないでしょう。地球上の人々がどこかで生活スタイルを変えない限り、いつか破滅の日を迎えると思います。

 10年前まで、僕はよく雑談で「中国には絶対、モータリゼーションの時代は来ない」と言っていました。その根拠は中国の発展を疑ったのではなく、13億の人々が車を持つと石油がなくなるし、空気が汚れてしまうと思ったからです。ところが、今の中国はまさにモータリゼーション(自動車の大衆化)の最中にあります。車の年間販売台数も生産台数もまもなく世界一になります。

 中国だけではありません。インドもベトナムも、あらゆる発展途上国はやがて先進国の来た同じ道をたどることになります。先進国の住民であろうと発展途上国の住民であろうと、地球上のすべての人々がライフスタイルを根本的に変えない限り、モータリゼーションの広がりを食い止めることはできないでしょう。先進国の人々が発展途上国の人々に向かって「あなた方は後で豊かになったから車を持つ資格がない」と言えません。


■誰がこのパターンを定着させたか

 今は亡き「きんさん、ぎんさん」を覚えておられますか。双子で共に100歳を超えたこのお婆さんに、ある記者が「今の時代をどう思いますか」と尋ねた時に返ってきた答えが、印象的でした。たしか金さんだったと思いますが、「5人も乗れる車に、いつも1人か2人しか乗らないのはもったいない」と言われていました。

我々の最大なムダは、1人か2人で大きな車に乗ることです。いくら燃費を改善しても、1トンの鉄の塊を動かす限り、ガソリンは費やします。車両の燃費を50%向上させるのは、大変な技術革新が必要です。しかし、2人が1台ずつクルマを運転するのを、2人で1台のクルマを運転するように変えるのは、技術革新は不要で単なる意識改革で済みます。

 日本のモータリゼーションの黎明期でもある明治を知っている人だからこそできる発想です。1台のクルマを、1人ないし2人で運転するライフスタイルを定着させたのは、先進国です。日本は環境先進国と言われます。確かに環境技術では世界のトップを走ると思います。特に自動車では、ハイブリッド自動車をいち早く発売するなど、世界の先頭を走っています。

 しかし、クルマを走らせる限り、環境を痛めます。だから「日本車は低燃費で環境に優しい」と宣伝するのは、「ビールはウオツカのようにアルコール濃度が高くないから健康にいい」と言うのと同じで、あまり自慢して言うことではないと思います。クルマに乗車する人数の話が象徴していますが、日本は環境技術で先頭を走っていますが、果たして生活スタイルでは環境先進国なのでしょうか。

 スーパーマーケットで売られている豆腐は既にビニールとプラスチックで包装されているのに、もう一度ビニール袋に詰め込みます。このビニール袋を製造し、店に運ぶためにも、車が何回も走ります。終電車が終わった午前1時過ぎには、ほとんどの人は就寝しているのに、多くのコンビニエンスストアは24時間営業を続けています。そしてこの営業スタイルは目下、日本企業が中国に懸命に売り込んでいる最中です。


■環境破壊の先駆者の自覚が必要

 現在、日本以上の環境破壊をしている中国の人間に偉そうなことを言われる筋合いはないと言われるかもしれませんが、日本も欧州も米国も数十年前までは、今の中国と同じような環境破壊をしてきたのです。

 先進国は成長期には自国で莫大な汚染物質を生み出した後に、クリーンな産業だけを本国に残し、公害の出やすい産業を発展途上国に移転してきました。そんな先進国たちは発展途上国を非難する資格がないと言ったら後ろ向きになりますので言いませんが、少なくとも自分たちは環境の先進国ではなく、環境破壊の先駆者であることを自覚してほしいと思います。

 日本が過去に公害を克服するため、他の先進国に負けず劣らずの様々な努力をしてきたことは認めますが、先進的に環境対策を施してきたと褒めるつもりは僕にはありません。日本はアジアで最も早く工業化し、早く環境汚染をリードし、今もそれを輸出していると認識すべきです。

 批判は多々あるかと思いますが、ご意見はこのコラムのコメント欄や僕のブログにご遠慮なく書き込んでください。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070219/119348/

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