■バーバリライオン:(野生絶滅種) バーバリライオン は、食肉目ネコ科に属するライオンの一亜種で、アフリカ北部(現在のエジプトからモロッコにかけて)に生息していた。★全長3m、体重200kg以上と、現存のどの亜種よりも大型であった。たてがみは長く伸びて胴にまで達していた。学名のPanthera leo leo からも察せられるように、百獣の王の中の王ともいうべき堂々とした姿を誇ったといわれる。 他のライオンとは違い、山間の森林を好んだ。★絶滅:もっとも、地中海周辺は古くから人間の活動が盛んであったから、その雄姿は人間の見世物用として効果が高いことを意味していた。シーザーは400頭、ポンペイウスは600頭のバーバリライオンを戦勝パレード用にローマに連れてきたという。競技場で剣闘士と戦わさせられたり、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスによってキリスト教徒の処刑(見世物を兼ねた「猛獣との格闘刑」)にも利用されたという。ローマ帝国が衰亡した後も、人間の活動域の拡大に伴ってバーバリライオンの生息地は減っていった。そして近代にはいると、娯楽としての狩猟と動物園用の捕獲がさらにバーバリライオンを追いつめた。アルジェリアとチュニジアからは1891年に姿を消し、モロッコでは最後の個体が1922年に射殺され、絶滅した。