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シュタイナー言語造形ことばの家コミュのこころのこよみ(第50週) 〜いのちからの語りかけ〜 

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Es spricht zum Menschen-Ich,

人の<わたし>に語りかける。  

Sich machtvoll offenbarend

みずから力強く顕れつつ、

Und seines Wesens Kräfte lösend,

そしてものものしい力を解き放ちつつ、

Des Weltendaseins Werdelust:

世のありありとした繰りなす喜びが語りかける。

In dich mein Leben tragend

「あなたの内に、わたしのいのちを担いなさい、

Aus seinem Zauberbanne, 

魔法の縛りを解いて。

Erreiche ich mein wahres Ziel. 

ならば、わたしは、まことの目当てに行きつく」



春の訪れと共に、草花が大地から息を吹き返すかのように色づき始めています。

中でも、今週辺りから開き始めた桜の花は、
その息吹の甦りを印象深くわたしたちに訴えてきますよね。

その印象を過ぎ行かせずに、たっぷりと付き合ってみるならば、
そのいのちを営んでいる草花たちの身ぶり、語りかけ、声を感じる感覚が、
わたしたちのこころに生まれてきます。

ただ、見るのではなく、
目の前にあるいのちあるものの、
身ぶりを感じながら、
自分でもその身ぶりを内的にしながら、
じっくりとつきあうように、交わるように、絡み合うように、
観るのです。

このわたしからの観る(聴く)に応じて、
桜の花は、人の<わたし>に語りかけてきています。
密やかに、ですが。

草花をはじめ、世における生きとし生けるもの、いや、ありとあらゆるものは、
そのように人によって目を注がれること、耳を傾けられることを待ち望んでいます。


まるで、息を吐くかのように、
そのものに潜んでいるいのちが外の世に芽吹き、開かれてくるのが、
春という季節です。

それは、春において地球という大いなる「いきもの」が、
まるで息を吐き始めるかのように、
その「こころと精神」を大いなる世に解き放とうとするからです。

それは、人が毎夜眠るときに、こころと精神をからだから解き放つことと同じありようです。

クリスマスのときに、
地球はその「こころと精神」をみずからの内に保ちます。
まるで人が息を吸い込みきったときのように。
まるで人が昼間、目覚めきっているときのように。
地球がそのように静かに、目覚めきって、おのれを保ちつつ、内側から強く輝いている季節が冬です。
その冬のあいだ、
キリストという地球の精神は(それは太陽の精神・神でもあるわけですが)、
春がやってくるまで、
地球の内にいて、その愛の力を保ち、育み続けています。

その地球の内に保ち育み続けられ、熟されてきた愛の力が、
春の訪れと共に、
だんだんと大いなる世にむけて解き放たれ始めます。

地球がそのこころと精神を解き放とうとする、愛を解き放とうとするからこそ、
草木は太陽に向かって長けゆきます。

ですから、草木や花々は、キリストのこころと精神、愛のしるしです。

その愛が、人の<わたし>に密やかに語りかけてきています。

    「あなたの内に、わたしのいのちを荷いなさい、
    魔法の縛りを解いて。
    ならば、わたしは、まことの目当てに行きつく」

人によって、
植物をはじめ、世のありとあらゆるものは、
そのまことの目当てに達することができる。

その意識をもって、
春を生きていくならば、
わたしたちは、もういちど、
子ども時代に帰れるかもしれません。

世がみずみずしく、息づき始めます。

世とみずみずしく向かい合い、自分自身の内側にもそのみずみずしさがもたらされます。

わたしたちが『こころのこよみ』によって、
地球の四季の巡りを共に生きることは、
地球の精神であるキリストがいまもなおしつづけている、
愛の呼吸を共にすることなのです。

シュタイナーがこれを出版したのは、ちょうど100年前の1912年です。
その同じ年、彼はテオゾフィー協会を離れ、
アントロポゾフィー協会を仲間と共に打ち立てました。

アントロポゾフィー協会が生まれ、
『こころのこよみ』によって季節を意識的に生きるということを人と分かち合おうとしたのは、
キリストと共に人が生きることの、
底知れない大切さをシュタイナーが意識していたからです。

世からのよそよそしい疎外感に代わって、
世とのみずみずしい一体感を人が意識的におのれのものにしていく、
その大切さです。

コメント(2)

まだ、ぼんやりとしか感じることのできない私ですが、こころのこよみ、とても感動しました。
>温泉ペンギンさん
読んでいただいて、嬉しいです。
読むことで、なんらかのまことを、
温泉ペンギンさんが書かれているように、
まずはぼんやりとでも「感じる」ことがとても大切なことではないでしょうか。
まことは、感情に、まずは捉えられますから。
どうもありがとうございます。

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