保険屋は大変だ・・・コミュの参考

＜住友生命＞逆ざや前倒しで処理　国内生保で初の取り組み

住友生命保険は８日、顧客に約束した利回りである予定利率より、
実際の運用利率が低い「逆ざや」状態を５年後をめどに事実上、
解消する方針を明らかにした。
将来発生する利益から穴埋めに回す資金が減り、
配当などを増やすことが可能となる。
逆ざやを前倒しで解消するための取り組みは国内の生保では初めて。

(5月9日毎日新聞)

＜日本生命＞逆ざや解消へ　１兆２０００億円を前倒し償却

日本生命保険は９日、顧客に約束した利回り（予定利率）を実際の運用利率が下回る
「逆ざや」状態を、今後５年間で、解消する方針を明らかにした。
将来見込まれる逆ざや約１兆２０００億円を５年かけて前倒し償却する。
これまでは毎年発生していた逆ざやをその年の他の収益でその都度補っていたが、
前倒し償却することで財務体質を改善し、将来の配当金の増額につなげる。
住友生命も同様の方針を固めており、他社も追随する可能性がある。
対象となるのは９５年以前に予定利率を
年５．５～２．７５％で契約した個人年金保険。
９０年代後半からの超低金利で運用利率が急落し、
日生の直近の運用実績は約２．６％。
０６年３月期には１５００億円の逆ざやが生じるなど、経営の重しとなっていた。
しかし、企業の業績回復で保有株の配当収入が増えるなど収益は改善してきており、内
部留保に回していた資金にも余裕が出てきたため、前倒し処理を決めた。
日生はまた、０７年３月期の個人保険契約者への配当金を、
前期比４６０億円増の７００億円とする方針を固めた。
増額幅はバブル期の９０年３月期以来１７年ぶりの高水準。
明治安田生命保険も、０７年３月期の配当金を０６年３月期より
１１０億円増配する方針を固めた。いずれも３年連続の増配となる。