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たのしい特別支援教育研究室コミュの社会に出て仕事を始めるあたって身につけておくべき大切なことは何か?

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社会に出て仕事を始めるあたって身につけておくべき大切なことは何か?

『松浦弥太郎の仕事術』(松浦弥太郎・著 朝日文庫より)
紹介 和歌山県:特別支援学校 勇気りんりん

松浦弥太郎さんは1965年東京都生まれ。『暮らしの手帖』編集長として2015年まで活躍されてきた文筆家です。
2016年にNHKテレビで「ととねえちゃん」が放映されて初代編集長の花森安治さんが注目されましたが、松浦弥太郎さんは2006年から約9年間『暮らしの手帖』の編集長として活躍され、その後2015年にクックパッドに入社されたことで話題になりました。
長い間出版業界におられた松浦さんですが、もともと本に関わりたいという気持ちは強くなかったそうで、この仕事を自分に任せたいという人や、たまたま少し本に興味をもっていたことを面白がってくれた人にできるだけ答えたい、喜んでもらいたいと思って仕事をされてきたそうです。
とことん下から目線。その理由は、若いころに苦労してたくさんの人に助けられたから。こんな風に仕事に向き合ってこられた松浦さんの生き方のルーツが気になります。

この文章は『松浦弥太郎の仕事術』の「おわりに、その先には人がいる。」というタイトルで書かれたものです。障害児教育には直接は関わりがないのですが、障害を持った子どもたちも学校を卒業したらほとんどの子どもはいずれ社会に出てなんらかの仕事につくことになります。
「仕事と社会の関係性」「どうやって自分が社会とコミュニケーションをとるのか」「いかにしてそのコミュニケーションに価値を創造するのか」「そのために最低限備えておかなければならないことは何だろうか」ということを考えていくヒントとしてとても役立つのではないか考えて紹介することにしました。
教師がいろいろな折りに、この文章のエッセンスのようなものを子どもに伝えるために読んでおくことも役立つのではないかと思います。


社会に出て仕事を始めるあたって身につけておくべき大切なことは何か?

『松浦弥太郎の仕事術』(松浦弥太郎・著 朝日文庫より)

先日、仲良くしている大学生の後輩から、これから社会に出て仕事をはじめるにあたって身につけておくべき大切なことは何でしょうか? と聞かれました。
すぐに答えられなかった僕は、それはもしかしたら自分自身が、今立ち返るべきことかもしれないなと思いました。
仕事とは社会との関係性です。どうやって自分が社会とコミュニケーションを取るのか。いかにしてそのコミュニケーションに価値を創造するのかということです。そのために最低限備えておかなければならないことは何だろうか。
一つ、きちんとした挨拶を行うこと。挨拶上手になることです。挨拶はどんな場所、どんなときでも自分を守ってきれるのです。元気な声でにこやかに、そして自然な挨拶ができる自分でいたいと思います。
一つ、身だしなみが清潔であること。私たち日本人は昔からとても清潔好きな人種です。毎日お風呂に入り、身体を洗い、いつも清潔でいることが大切です。服装や身につけるものが贅沢品でなくても、清潔さを心がければ、決して他人にひけをとりません。贅沢な高級品を着ているのに、不潔な身だしなみでいたら、せっかくの高級品もにせものにしか見えません。肌、髪の毛、匂い、服装、身につけているものを清潔にしましょう。清潔でいることは、あたりまえのようですが以外と難しいのです。自分を見直したら、自分のまわりも見てみましょう。仕事机、車の中、家の玄関から部屋、クローゼットなど。そういった仕事や暮らしの場所も、できるだけ清潔にしないと、自分自身の身だしなみが本当の意味で清潔にはなりません。いつ誰と会っても、輝いて見えるように清潔であるべきです。
一つ、笑顔を忘れないこと。ある日、外国の友人が旅先で別れるとき“Don't forget your smile.”と言ってくれました。あなたの笑顔は素敵ですよ。その笑顔があらゆることを解決してくれるし、幸せを呼んでくれますよ、という意味を僕は感じました。いつもにやにやしているということではありません。どんなことにも心からにこやかな笑顔で向き合うということです。仕事がうまくいってなかったり、暮らしが満たされていなかったり、人間関係で悩んでいる方を見ると、みんなせっかくの素敵な笑顔を忘れてしまっています。何かいやなことが起き続けているとき、誰にでも簡単に今すぐできる対処法は、忘れかけていた笑顔を取り戻してみることです。人に会ったとき、挨拶するとき、話をするとき、何かと出会ったときなど、どんなときでも笑顔で向き合うのです。僕はいつも自分自身に向けて、合い言葉のように“Don't forget your smile.”を唱えます。それは魔法の言葉のように効果てきめんです。ぜひ忘れないように。
一つ、運気を味方にすること。運気というものを味方につけることが仕事や暮らしにはとても大切なのです。運気という存在を馬鹿にしないでください。ではどうしたら、運気を味方につけることができるのでしょうか。
それは先に書いた、「きちんとした挨拶をすること」「身だしなみが清潔であること」「笑顔を忘れないこと」。この三つのルールを、仕事と暮らしにおいて大切にして過ごすことで、自分にとってのよい運気が集まってきて、その運気が自分の行いをあらゆる面で助けてくれるのです。三つのルールは誰でもいつでも簡単にできることです。それによってよい運気が自分の味方になってくれるのです。そうすると、気がつけば自分のまわりもよい方向に変わっているのです。
仕事や暮らしとは、常に苦労や困難がつきまとい、思いどおりにいくものではありません。であるからこそ、この三つのルールを守り、よい運気を味方にすることで乗り越えていきたい。その考えには、知っておくべき、忘れてはいけない大切なことがあります。それは、どんな小さなことや行いにおいても、その先には人がいるということです。自分さえよければ関係ないとか、そんなの知らない、とか思ってはいけません。私たちは人とのつながりという関係性によって、生きている幸せや喜びが得られるのです。幸せとは誰かと深くつながることができたときに一番強く感じるものです。お金で買える何かを手にしたときの喜びなんて一時のものです。
想像力を目一杯働かせて、自分の仕事や行いの先に、いつも人がいることを考えましょう。その人が家族の誰かだとしたら、どのようにしますか? 恋人だとしたらどのようにしますか? 子どもだとしたらどのようにしますか? どんなことのもその先には人がいる。この言葉について考えてみる。そうすれば、自分が改めなければならないことが何かと気がつきます。
仕事において、暮らしにおいて、いつでもどんなときでも、自分に幸せを運んできてきれるのは、助けてくれるのは、人であることをわすれてはいけません。





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