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たのしい特別支援教育研究室コミュの【数学】「エラン・デ・ミテ」(宝さがしゲーム)

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このレポートをよりたくさんの写真を入れてイメージしやすくした日記の形のレポートがあります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1793668120&owner_id=4821859


この「エラン・デ・ミテ」(宝さがしゲーム)は「果物の形のおもしろ消しゴム」などを宝物として利用し、「宝物のありかを予想し、自分で選択・決定する」「宝物は卵パックに整理する」等の手順を覚え、ルールを守って、友達とゲームを楽しみながら数に親しむことのできる教材です。

この「エラン・デ・ミテ」(宝さがしゲーム)のレポートは愛知県の小学校障害児学級担当の池上隆治さんが開発されたものを仮説実験授業研究会の会員を中心とした「入門講座」で発表されたものをもとに授業された岡山県の障害児学級担当の藤沢千之さんが資料としてまとめられた 【ゲームで授業≪エラン・デ・ミテ≫〈デルマ〜デ・ルール〉】という資料をもととして私が特別支援学校(知的障害)高等部3年生の「すうがく8グループ(発達段階では一番低いグループ:生徒6名)」で取り組んだものを中心としてまとめたものです。

まずは、池上隆治さんがまとめられた資料から「目標」「教材について」「ゲームの工夫」などについて書かれているものから抜粋してみたいと思います。

1、単元名 「エラン・デ・ミテ」(宝さがしゲーム)

2、目標
・「宝物のありかを予想し、自分で選択・決定する」「宝物は卵パックに整理する」等の手順を覚え、ルールを守って、友達とゲームを楽しむことができる。
・「10のまとまり」を意識しながら、「10までの数」「50までの数」を具体物を通してイメージして、正しく数えることができる。
・「宝物」の仲間分け(分類)をすることができる。
・硬貨(1円〜500円)の種類や合計金額、その大小について、具体物を通して理解することができる。
・ゲームを進める上での重要な指示をよく聞いたり、必要な言葉を適切に言ったりすることができる。

3、この教材について
この「エラン・デ・ミテ」は25マスのゲーム盤に紙コップで隠された「宝物」をルールに則って取りあったり、集めた宝物を整理したりする活動を通して、上記のような学習内容をねらうことができる。

(1)ゲームに使う準備物とゲームの進め方について

牛乳バックを3センチメートルの幅に輪切りにして縦横5列ずつ25のマスを作って、この写真のような面白消しゴムをそれぞれの枠の中に適当にバラバラに入れて紙コップで見えないようにふたをする。順番にとるのであるが、中身をとったらコップをもとに戻す。だんだん中身のないコップが増えていく。
中身がないコッブを引いたら、コップをとる。全部のコップがなくなるまでやる。

「出るまーでルール」
空のコップを引いたら、みんなで「残念でした、出るまーで!」と言って、中身が出るまでコップを取ることができる。こうすれば確実に中身のあるコップまでいきつくことができる。

ゲームをおもしろくするために「空のコップが増えてきたらゲーム盤そのものをグルグル回す」という方法もある。みんなで最初にお宝をマスの中に入れて紙コップをかぶせたあと、始める前にも回すとよいだろう。

(2)「エランデミテ」でどんなことができるか?

・仲間分け。イチゴだけを集めるとか、ミカンだけ集めるとかいうふうに同じものを集める。
・コッブを分ける。コップを25個使うので、5個ずつ5人に分けるとか、かけ算、わり算の勉強。4人だから6個ずつ分けて1個余るとか。
・数える。とった品物の数を数える。
・合わせて10。同じ種類のものを10個ずつにすることによって4+1+5=10など。 正しく数えたかの確認。ミカンは全部で 3+2+4=9 あれ? 10にならない。
・多い少ない。「誰がイチゴチャンピオン?」「誰がミカンチャンピオン?」 「種類」という言葉の導入。「いくつとった」という数の視点ではなく、「何種類とったか?」という視点で結果を見る。
・新しい単位(チャンピオン)の発明。「いくつチャンピオンになった?」「イチゴチャンピオンとミカンチャンピオンとバナナチャンピオンで3チャンピオン」(08月31日)
・表に数を書き込む。表を読み取る。 その他にも色々できそうである。


(3)ゲームのお宝に使う「おもしろ消しゴム」の入手法
「おもしろ消しゴム」は「イワコー」http://www.iwako.com/という会社で製造販売している。「おもしろ消しゴム イワコー」で検索すれば出てくる。

Amazonを通しても一個50円ぐらいで購入できる。(送料別途) http://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&keywords=%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%B3%E3%83%BC+%E6%B6%88%E3%81%97%E3%82%B4%E3%83%A0&tag=googhydr-22&index=office-products&field-adult-product=0&hvadid=6174001329&ref=pd_sl_4bh35odj46_e


4,ゲームの工夫

「エラン・デ・ミテ」中に入れる宝物を工夫すると様々なゲームを楽しむことができます。?落花生。ゲーム中に触っても中身が汚れず、終了後に食べることができる。袋にたくさん入っていて安価。
?飴(個別包装)落花生と同じ理由。違う味のものが入っているなら分類することができる。
?硬貨。両替するだけでよいので実質お金がかからない。一円〜500円までの硬貨を15枚ずつ宝物とすると9900円となるので別名「9900円ゲーム」とも呼ぶ。100円玉を16枚にするとちょうど10000円になる。それぞれ「500円玉賞」「1円玉賞」とやれます。たくさん「賞を用意する」というのはお勧めです。
?手紙を入れる。その手紙に書いてあることを読む。読むのが苦手な子どもでもこの方法なら読めることが多い。


【私がやってみた方法】
「ゲームの準備」
みんなが囲んで座れるような1.2m四方の高さ80センチメートルぐらいのテーブルの中央にゲーム盤を用意してその周りに椅子を置いて座ってゲームをしました。

(1)「ぶどう」「りんご」「バナナ」の消しゴムを10個ずつ合計30個を生徒のボウルの中に5〜6個ずつ配る。
(2)牛乳パックを底から高さ3?ほどに切ったものを縦横5列(25個)並べて貼りつけたゲーム盤にすべての所に1個以上入っているようにみんなで入れて行く。(外れの場所は作らない。)
(3)一人に5個ずつ紙コップを配り宝物にかぶせていく。(牛乳パックの大きさと紙コップの大きさがぴったり合うのでぴっちりとはまります。


「ゲーム開始」
(1)自分の順番を意識して隣の人の番が終わったら紙コップを1つだけとる。出てきた宝物の「消しゴムの果物」を自分用のボウルの中に入れる。
 この「1つだけ」というルールが最初分かりにくい生徒がいて何個も紙コップをとろうとするので何度もゲームをする中で指導していきました。
 紙コップは机の上の自分の近くに裏を向けて重ねて置いていきました。
(2)ゲーム盤上の紙コップがなくなったらゲーム終了です。

「宝物の数を数える」
(1)「卵の透明のパック(10個入り)を開いて半分に切ったもののそれぞれのくぼみの所に「白の丸いシールに1〜10まで数字を書いたもの」を貼りつけて1から順番に数えやすいように工夫しました。自分がとった「消しゴムの果物」を順番に入れながら数えていきました。
1から順番に入れることを意識せずにどこからでも適当に入れようとしてしまう生徒もいたのでサブの教師が傍について一緒に1から順番に数えながら入れていくように支援をしました。
(2)「横5列・縦2列」の表になったそれぞれの□の中に1〜10までの数字を書いてあるプリントに「○のカラーシール」(100円均一ショップで売っているもの)を「卵パック」の中に並んでいる「消しゴムの果物」と対応させながら「1対1対応」で貼っていく作業をしました。
(3)全部貼り終わったら合計を確認して表の横に「数字」で合計を書きました。
自分で数字を見て書くのが難しい生徒には「黄色のマジック」で数字を書いてやってその上を黒のマジックでなぞり書きをするように支援をしました。

ここまでで1回目終了です。


【2回目の準備】
(1)「卵パック」に入っている1回目にとった「消しゴムの果物」を自分のボウルに全部入れます。
あとは1回目の準備と同様にして準備をしていきます。
準備が終わったら「2回目のゲーム」を開始します。


【発展】
・「ぶどう」「りんご」「バナナ」を分けて数える。
 ゲーム終了後に5?四方ぐらいの四角い透明なパック(ホームセンターに売っているもの)を一人3個ずつ配り、その中に「ぶどう」「りんご」「バナナ」の小さな写真カードを入れておき分類して入れさせます。
それぞれを順番に数えながら「10の枠のシート」に○シールを貼りながら数えていきました。
・それぞれ別々に数えておいてから「○+△+□=合計」という式に結びつけていきたいなあとも思いましたが、そういう式で表すのはこのグループの課題ではないと考えてやっていません。
単にもう一度全部のシールを数えさせて合計の数を表の横に書いていくようにしました。


【あとかたづけ】
・ゲームが終了したらテーブルの中央にボウルを3つ並べてそれぞれに少し大きめの「消しゴムの果物の写真カード」を入れて、「ここに入れてね」と示しました。
生徒たちは自分のとった「消しゴムの果物」をほとんど間違うことなく分類して入れて片づけることができました。
・「ちいさめのチャックのできるビニール袋」にそれぞれの消しゴムを10個ずつ入れる。
あえてぎりぎりに10個の消しゴムが入るくらいのビニール袋を準備してその中にボウルから消しゴムをとって移す作業をしてもらいました。「あとかたづけ」という必要な活動の中で「手指の操作性を高める自立活動的な取り組み」も織り込んでみました。
・「3つの袋」が出来上がったら透明なプラスチックケースの中に入れてパチンと蓋をして出来上がりです。
・「果物の消しゴム」「紙コップ」「ボウル」「ゲーム盤」「色の○シール」「卵パック」「シールを貼る表のプリント」などを全部1つの段ボウル箱に入れてロッカーに片づけます。
・みんなで協力して全部後片付けが終了したら、その日の当番さんが、
「起立 これで数学の勉強を終わります 礼」
という声に合わせて挨拶をして授業が終わりです。

教師が四角いテーブルを元あった場所に返して、教室の生徒用の机を元の状態に戻して終了です。

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